日本語版

正誤表
この製品の和文データシートと英語版との間にて、スペックに関連する箇所に差分が発生
しましたので訂正いたします。
この正誤表は、2015 年 9 月 18 日現在、アナログ・デバイセズ株式会社で確認した差分を
記したものです。本資料には、原文のデータシートのコピーを使用しております。文字が見
えにくいなど弊害があるかと存じますが、その場合は原文をご参照下さい。
正誤表作成年月日: 2015 年 9 月 18 日
ADG3308/ADG3308-1
製品名:
対象となる和文データシートのリビジョン(Rev):Rev.0
訂正箇所:
P.1 概要
ADG3308-1 と WLCSP パッケージと EN ピンに関する説明が追記されます。
ADG3308-1 については、20 ボール WLCSP パッケージが採用され、EN ピンは VCCA を基準
としています。
P.3 仕様
ロジック入出力の入力ハイレベル電圧と入力容量が A 側 Y 側両方で変更されております。また、イ
ネーブル(EN)に関しても、入力ハイレベル電圧、入力ローレベル電圧、入力容量ともに変更されて
おります。修正箇所は、黄色にてハイライトしてあります。
本
社/〒105-6891 東京都港区海岸 1-16-1 ニューピア竹
芝サウスタワービル
電話 03(5402)8200
大阪営業所/〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原 3-5-36 新大
阪 MT ビル 2 号
電話 06(6350)6868
正誤表
P.6 絶対最大定格
θJA 熱抵抗に関して、20 ボール WLCSP が追加されました。
追加)
20 ボール WLCSP
100℃/W
P.7 ピン配置および機能説明
WLCSP に関して追加されました。また、ピン機能の説明も表が改版されました。
本
社/〒105-6891 東京都港区海岸 1-16-1 ニューピア竹
芝サウスタワービル
電話 03(5402)8200
大阪営業所/〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原 3-5-36 新大
阪 MT ビル 2 号
電話 06(6350)6868
正誤表
P.16 入力駆動条件
記述が以下のように修正されます。
ADG3308/ADG3308-1 を正常に動作させるためには、チャンネル入力を駆動する回路は 3nS
以下の立上り/立下り時間を守る必要があり、また抵抗 6KΩと入力容量との並列インピー
ダンスを十分に駆動できる必要があります。
P.19 外形寸法とオーダー・ガイド
WLCSP の追加により外形寸法とオーダー・ガイドに追記されました。
本
社/〒105-6891 東京都港区海岸 1-16-1 ニューピア竹
芝サウスタワービル
電話 03(5402)8200
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阪 MT ビル 2 号
電話 06(6350)6868
低電圧(1.15∼5.5V)
、8チャンネル
双方向ロジック・レベル変換器
ADG3308
機能ブロック図
双方向のレベル変換
動作電圧:1.15∼5.5V
低静止電流:1μA未満
方向切替えピンなし
VCCA
アプリケーション
低電圧ASICのレベル変換
スマート・カード・リーダー
携帯電話機とクレードル
携帯通信端末
通信装置
ネットワーク・スイッチおよびルータ
ストレージ・システム
(SAN/NAS)
コンピューティング/サーバ・アプリケーション
GPS
携帯POSシステム
低価格シリアル・インターフェース
VCCY
A1
Y1
A2
Y2
A3
Y3
A4
Y4
A5
Y5
A6
Y6
A7
Y7
A8
Y8
EN
GND
04865-001
特長
図1
概要
ADG3308は8チャンネルの双方向ロジック・レベル変換器です。本製品
イネーブル・ピン
(EN)
は、A側ピンとY側ピンの両方でスリーステート動
は、低電圧DSPコントローラと高電圧デバイスとの間のデータ転送など、
多電圧デジタル・システム・アプリケーションで使用できます。内部アー
作を提供します。ENピンをローレベルにすると、デバイスの両側のピン
が高インピーダンス状態になります。ENピンはVCCY電源電圧を基準と
キテクチャにより、変換方向を設定するための信号を追加しなくても、双
方向のロジック・レベル変換を実行できます。
し、通常動作ではハイレベルに駆動されます。
ADG3308は小型の20ピンTSSOPパッケージまたは20ピンLFCSPパッケ
VCCAに入力された電圧がデバイスのA側のロジック・レベルを設定し、
VCCYの電圧がY側のレベルを設定します。正常動作のためには、VCCA
ージを採用しています。電源電圧範囲1.15∼5.5V、拡張温度範囲−40
∼+85℃での動作が保証されています。
は常にVCCYより低くする必要があります
(VCCA<VCCY)
。デバイスのA側
に入力されたVCCA互換のロジック信号は、Y側にVCCY互換のレベルと
して出力されます。同様に、デバイスのY側に入力されたV CCY互換
のロジック・レベルは、A側にVCCA互換のロジック・レベルとして出力され
ます。
製品のハイライト
1. 双方向レベル変換
2. 1.15∼5.5Vの電源電圧範囲で完全動作保証
3. 方向切替えピンなし
4. 20ピンTSSOPパッケージまたは20ピンLFCSPパッケージを採用
アナログ・デバイセズ社は、提供する情報が正確で信頼できるものであることを期していますが、その情報の利用
に関して、あるいはその利用によって生じる第三者の特許やその他の権利の侵害に関して一切の責任を負いませ
ん。また、アナログ・デバイセズ社の特許または特許の権利の使用を明示的または暗示的に許諾するものでもあ
りません。仕様は予告なく変更される場合があります。本紙記載の商標および登録商標は、各社の所有に属します。
日本語データシートは、REVISIONが古い場合があります。最新の内容については、英語版をご参照ください。
©2005 Analog Devices, Inc. All rights reserved.
REV.0
アナログ・デバイセズ株式会社
本 社/東京都港区海岸1-16-1
電話03
(5402)8200
〒105-6891
ニューピア竹芝サウスタワービル
(代)〒532-0003
大阪営業所/大阪府大阪市淀川区宮原3-5-36 電話06(6350)6868
新大阪MTビル2号
ADG3308
目次
仕様 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3
入力駆動条件‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥16
絶対最大定格 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6
出力負荷条件‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥16
ESDに関する注意 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6
イネーブル動作‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥16
ピン配置および機能の説明 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7
電源‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥16
代表的な性能特性 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8
データレート‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥17
テスト回路‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥12
アプリケーション‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥18
記号の説明‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15
レイアウトのガイドライン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥18
動作原理‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥16
外形寸法‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥19
レベル変換器のアーキテクチャ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥16
オーダー・ガイド‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥19
改訂履歴
1/05―Revision 0: Initial Version
2
REV.0
ADG3308
仕様
VCCY=1.65∼5.5V、VCCA=1.15V∼VCCY、GND=0V。特に指定のない限り、すべての仕様はTMIN∼TMAXで規定。
表1
パラメータ
ロジック入出力
A側
入力ハイレベル電圧3
入力ローレベル電圧3
出力ハイレベル電圧
出力ローレベル電圧
容量3
リーク電流
Y側
入力ハイレベル電圧3
入力ローレベル電圧3
出力ハイレベル電圧
出力ローレベル電圧
容量3
リーク電流
イネーブル
(EN)
入力ハイレベル電圧3
入力ローレベル電圧3
リーク電流
容量3
イネーブル時間3
記号
条件
Min
VIHA
VCCA = 1.15 V
VCCA = 1.2 V to 5.5 V
VCCA−0.3
VCCA−0.4
VY = VCCY, IOH = 20 µA, 図28
VY = 0 V, IOL = 20 µA, 図28
f = 1 MHz, EN = 0, 図33
VA = 0 V/VCCA , EN = 0, 図30
VCCA−0.4
V IHA
VILA
VOHA
VOLA
CA
I LA, HiZ
VIHY
VILY
VOHY
VOLY
CY
ILY, HiZ
VIHEN
VILEN
I LEN
C EN
t EN
スイッチング特性3
3.3V±0.3V≤VCCA≤VCCY、VCCY=5V±0.5V
A→Yレベル変換
伝搬遅延
立上がり時間
立下がり時間
最大データレート
チャンネル間スキュー
デバイス間スキュー
Y→Aレベル変換
伝搬遅延
立上がり時間
立下がり時間
最大データレート
チャンネル間スキュー
デバイス間スキュー
1.8V±0.15V≤VCCA≤VCCY、VCCY=3.3V±0.3V
A→Y変換
伝搬遅延
立上がり時間
立下がり時間
最大データレート
チャンネル間スキュー
デバイス間スキュー
REV.0
Typ2
Max
V
0.4
0.4
9
±1
VCCY−0.4
0.4
VA = VCCA , IOH = 20 µA, 図29
VA = 0 V, I OL = 20 µA, 図29
f = 1 MHz, EN = 0, 図34
VY = 0 V/VCCY, EN = 0, 図31
単位
VCCY−0.4
0.4
6
±1
V
V
V
pF
µA
V
V
V
V
pF
µA
VCCY−0.4
0.4
±1
VEN = 0 V/VCCY,VA = 0 V, 図32
RS = RT = 50Ω, VA= 0 V/VCCA (A→Y),
VY = 0 V/VCCY (Y→A), 図35
V
µA
pF
µs
3
1
1.8
6
2
2
10
3.5
3.5
2
4
3
ns
ns
ns
Mbps
ns
ns
4
1
7
3
ns
ns
3
7
2
3.5
2
ns
Mbps
ns
ns
8
2
2
11
5
5
2
4
4
RS = RT= 50Ω, C L = 50 pF, 図36
t P, A-Y
t R, A-Y
t F, A-Y
DMAX, A-Y
t SKEW, A-Y
t PPSKEW, A-Y
50
R S = RT = 50Ω, C L = 15 pF, 図37
t P, Y-A
t R, Y-A
t F, Y-A
D MAX, Y-A
t SKEW, Y-A
t PPSKEW, Y-A
50
R S = RT = 50Ω, CL = 50 pF, 図36
t P, A-Y
t R, A-Y
t F, A-Y
D MAX, A-Y
t SKEW, A-Y
t PPSKEW, A-Y
50
3
ns
ns
ns
Mbps
ns
ns
ADG3308
パラメータ
Y→A変換
伝搬遅延
立上がり時間
立下がり時間
最大データレート
チャンネル間スキュー
デバイス間スキュー
1.15∼1.3V≤VCCA≤VCCY、VCCY=3.3V±0.3V
A→Y変換
伝搬遅延
立上がり時間
立下がり時間
最大データレート
チャンネル間スキュー
デバイス間スキュー
Y→A変換
伝搬遅延
立上がり時間
立下がり時間
最大データレート
チャンネル間スキュー
デバイス間スキュー
1.15∼1.3V≤VCCA≤VCCY、VCCY=1.8V±0.3V
A→Y変換
伝搬遅延
立上がり時間
立下がり時間
最大データレート
チャンネル間スキュー
デバイス間スキュー
Y→A変換
伝搬遅延
立上がり時間
立下がり時間
最大データレート
チャンネル間スキュー
デバイス間スキュー
2.5V±0.2V≤VCCA≤VCCY、VCCY=3.3V±0.3V
A→Y変換
伝搬遅延
立上がり時間
立下がり時間
最大データレート
チャンネル間スキュー
デバイス間スキュー
Y→A変換
伝搬遅延
立上がり時間
立下がり時間
最大データレート
チャンネル間スキュー
デバイス間スキュー
記号
条件
Min
Typ2
Max
単位
5
2
2
8
3.5
3.5
2
3
3
ns
ns
ns
Mbps
ns
ns
9
3
2
18
5
5
2
5
10
5
2
2
9
4
4
2
4
4
12
7
3
25
12
5
2
5
15
14
5
2.5
35
16
6.5
3
6.5
23.5
7
2.5
2
10
4
5
1.5
2
4
5
1
3
8
4
5
2
3
3
RS = RT = 50Ω, CL = 15 pF, 図37
t P, Y-A
t R, Y-A
t F, Y-A
D MAX, Y-A
t SKEW, Y-A
t PPSKEW, Y-A
50
RS = RT= 50Ω, C L = 50 pF, 図36
t P, A-Y
t R, A-Y
t F, A-Y
D MAX, A-Y
t SKEW, A-Y
t PPSKEW, A-Y
40
ns
ns
ns
Mbps
ns
ns
RS = RT =50Ω, C L = 15 pF, 図37
t P, Y-A
t R, Y-A
t F, Y-A
D MAX, Y-A
t SKEW, Y-A
t PPSKEW,Y-A
40
ns
ns
ns
Mbps
ns
ns
RS= RT = 50Ω, C L = 50 pF, 図36
t P, A-Y
t R, A-Y
t F, A-Y
D MAX, A-Y
t SKEW, A-Y
t PPSKEW, A-Y
25
ns
ns
ns
Mbps
ns
ns
RS = RT = 50Ω, C L = 15 pF, 図37
t P, Y-A
t R, Y-A
t F, Y-A
DMAX, Y-A
t SKEW, Y- A
t PPSKEW,Y-A
25
ns
ns
ns
Mbps
ns
ns
R S= RT = 50Ω, C L = 50 pF, 図36
t P, A-Y
t R, A-Y
t F, A-Y
D MAX, A-Y
t SKEW, A-Y
t PPSKEW, A-Y
60
ns
ns
ns
Mbps
ns
ns
R S= RT = 50Ω, C L = 15 pF, 図37
t P, Y-A
t R, Y-A
t F, Y-A
D MAX, Y-A
t SKEW, Y- A
t PPSKEW,Y-A
60
4
ns
ns
ns
Mbps
ns
ns
REV.0
ADG3308
パラメータ
電源条件
電源電圧
静止時電源電流
記号
条件
Min
VCCA
VCCY
I CCA
VCCA ≤ VCCY
1.15
1.65
I CCY
スリーステート・モード時電源電流
1
Bバージョンの温度範囲:−40∼+85℃
2
特に指定がない限り、代表値(typ)
はTA=25℃での値。
3
設計により保証。出荷テストは実施していません。
REV.0
I HiZA
I HiZY
VA = 0 V/VCCA , VY = 0 V/VCCY,
VCCA = VCCY = 5.5 V, EN =VCCY
VA = 0 V/VCCA, VY = 0 V/VCCY,
VCCA = VCCY = 5.5 V, EN =VCCY
VCCA = VCCY = 5.5 V, EN = 0
VCCA = VCCY = 5.5 V, EN = 0
5
Typ2
Max
単位
0.17
5.5
5.5
1
V
V
µA
0.27
1
µA
0.1
0.1
1
1
µA
µA
ADG3308
絶対最大定格
特に指定のない限り、TA=25℃。
左記の絶対最大定格を超えるストレスを加えると、デバイスに恒久的な
損傷を与えることがあります。この規定はストレス定格のみを指定するも
のであり、この仕様の動作セクションに記載する規定値以上でのデバイ
表2
パラメータ
定格
ス動作を定めたものではありません。デバイスを長時間絶対最大定格状
態に置くと、デバイスの信頼性に影響を与えることがあります。1つのパ
GNDに対するVCCA
−0.3∼+7V
ラメータでも絶対最大定格を超えるとデバイスに影響を与えます。
GNDに対するVCCY
VCCA∼+7V
デジタル入力(A)
−0.3∼VCCA+0.3V
デジタル入力(Y)
−0.3∼VCCY+0.3V
GNDに対するEN
−0.3∼+7V
動作温度範囲
工業用(Bバージョン)
−40∼+85℃
保存温度範囲
−65∼+150℃
ジャンクション温度
150℃
θJA熱抵抗
20ピンTSSOP
78℃/W
20ピンLFCSP
30.4℃/W
リード温度(ハンダ処理、10秒)
300℃
赤外線リフロー時のピーク温度(<20秒) 260℃
注意
ESD(静電放電)
の影響を受けやすいデバイスです。人体や試験機器には4,000Vもの高圧の静電気が容易に蓄積され、検
知されないまま放電されることがあります。本製品は当社独自のESD保護回路を内蔵してはいますが、デバイスが高エネルギ
ーの静電放電を被った場合、回復不能の損傷を生じる可能性があります。したがって、性能劣下や機能低下を防止するため、
ESDに対する適切な予防措置を講じることをお勧めします。
6
REV.0
ADG3308
ピン配置および機能説明
A4 5
上面図
(実寸では
ありません)
A1
VCCA
VCCY
Y1
Y2
18 Y2
20
19
18
17
16
ADG3308
17 Y3
A2
A3
A4
A5
A6
16 Y4
A5 6
15 Y5
A6 7
14 Y6
A7 8
13 Y7
A8 9
12 Y8
EN 10
11 GND
1
2
3
4
5
ピン1
識別マーク
ADG3308
上面図
(実寸では
ありません)
6
7
8
9
10
A3 4
19 Y1
A7
A8
EN
GND
Y8
A2 3
04865-002
A1
20 VCCY
2
図2. 20ピンTSSOP
15 Y3
14 Y4
13 Y5
12 Y6
11 Y7
04865-003
VCCA 1
図3. 20ピンLFCSP
露出パッドはGNDに接続するか、
フローティングのままにしてください。
このパッドをVCCAまたはVCCYに接続することはできません。
表3. ピン機能の説明
TSSOP
1
ピン番号
LFCSP
記号
説明
19
VCCA
A1∼A8のI/Oピンに対する電源電圧入力(1.15V≤VCCA<VCCY)
2
20
A1
VCCAを基準とするA1入出力
3
1
A2
VCCAを基準とするA2入出力
4
2
A3
VCCAを基準とするA3入出力
5
3
A4
VCCAを基準とするA4入出力
6
4
A5
VCCAを基準とするA5入出力
7
5
A6
VCCAを基準とするA6入出力
8
6
A7
VCCAを基準とするA7入出力
9
7
A8
VCCAを基準とするA8入出力
10
8
EN
アクティブ・ハイのイネーブル入力
11
9
GND
グラウンド
12
10
Y8
VCCYを基準とするY8入出力
13
11
Y7
VCCYを基準とするY7入出力
14
12
Y6
VCCYを基準とするY6入出力
15
13
Y5
VCCYを基準とするY5入出力
16
14
Y4
VCCYを基準とするY4入出力
17
15
Y3
VCCYを基準とするY3入出力
18
16
Y2
VCCYを基準とするY2入出力
19
17
Y1
VCCYを基準とするY1入出力
20
18
VCCY
Y1∼Y8 のI/Oピンに対する電源電圧入力(1.65V≤VCCY ≤5.5V)
REV.0
7
ADG3308
代表的な性能特性
3.0
1.0
TA = 25°C
1チャンネル
0.9
CL = 50pF
2.5
0.8
VCCA = 3.3V, VCCY = 5V
0.7
2.0
0.6
ICCY (mA)
ICCA (mA)
TA = 25°C
1チャンネル
CL = 15pF
0.5
0.4
VCCA = 1.8V, VCCY = 3.3V
0.3
VCCA = 3.3V, VCCY = 5V
1.5
1.0
VCCA = 1.8V, VCCY = 3.3V
0.2
0.5
0.1
VCCA = 1.2V, VCCY = 1.8V
5
10
15
20
25
30
35
データレート
(Mbps)
40
45
50
0
0
5
20
25
30
35
40
45
50
図7. データレート 対 ICCY(Y→Aレベル変換)
1.6
TA = 25°C
1チャンネル
CL = 50pF
9
15
データレート
(Mbps)
図4. データレート 対 ICCA(A→Yレベル変換)
10
10
04865-007
0
VCCA = 1.2V, VCCY = 1.8V
04865-004
0
TA = 25°C
1チャンネル
VCCA = 1.2V
VCCY = 1.8V
1.4
8
20Mbps
1.2
7
ICCY (mA)
5
4
0.8
10Mbps
0.6
VCCA = 1.8V, VCCY = 3.3V
3
1.0
0.4
5Mbps
2
VCCA = 1.2V, VCCY = 1.8V
1
0
5
10
15
20
25
30
35
データレート
(Mbps)
40
45
50
0
13
63
73
TA = 25°C
1チャンネル
VCCA = 1.2V
VCCY =1.8V
0.9
0.8
0.7
ICCA (mA)
2.0
1.5
1.0
0.6
20Mbps
0.5
0.4
0.3
VCCA = 1.8V, VCCY = 3.3V
10Mbps
5Mbps
0.2
0.5
VCCA = 1.2V, VCCY = 1.8V
0
5
10
15
20
25
30
35
40
0.1
45
データレート
(Mbps)
50
1Mbps
0
04865-006
ICCA (mA)
53
1.0
VCCA = 3.3V, VCCY = 5V
0
43
図8. Yピンの容量性負荷 対 ICCY
A→Y(1.2V→1.8V)
レベル変換
TA = 25°C
1チャンネル
CL = 15pF
2.5
33
容量性負荷(pF)
図5. データレート 対 ICCY(A→Yレベル変換)
3.0
23
04865-012
1Mbps
04865-005
0
0.2
13
図6. データレート 対 ICCA(Y→Aレベル変換)
23
33
43
容量性負荷(pF)
53
04865-013
ICCY (mA)
VCCA = 3.3V, VCCY = 5V
6
図9. Aピンの容量性負荷 対 ICCA
Y→A(1.8V→1.2V)
レベル変換
8
REV.0
ADG3308
9
7
TA = 25°C
1チャンネル
VCCA = 1.8V
VCCY = 3.3V
8
7
TA = 25°C
1チャンネル
6 VCCA = 3.3V
VCCY = 5V
50Mbps
50Mbps
5
ICCA (mA)
ICCY (mA)
6
5
30Mbps
4
4
30Mbps
3
20Mbps
3
20Mbps
2
2
10Mbps
10Mbps
1
1
33
43
53
容量性負荷(pF)
63
0
13
04865-016
23
73
53
10
TA = 25°C
9 1チャンネル
データレート = 50kbps
8
TA = 25°C
1チャンネル
VCCA = 1.8V
VCCY = 3.3V
立上がり時間(ns)
3.5
ICCA (mA)
43
図13. Aピンの容量性負荷 対 ICCA
Y→A(5V→3.3V)
レベル変換
5.0
4.0
33
容量性負荷(pF)
図10. Yピンの容量性負荷 対 ICCY
A→Y(1.8V→3.3V)
レベル変換
4.5
23
04865-021
5Mbps
5Mbps
0
13
50Mbps
3.0
2.5
2.0
30Mbps
1.5
VCCA = 1.2V, VCCY = 1.8V
7
6
5
4
VCCA = 1.8V, VCCY = 3.3V
3
20Mbps
1.0
2
VCCA = 3.3V, VCCY = 5V
10Mbps
0.5
5Mbps
23
33
容量性負荷(pF)
43
53
0
13
04865-017
0
13
図11. Aピンの容量性負荷 対 ICCA
Y→A(3.3V→1.8V)
レベル変換
23
33
43
53
容量性負荷(pF)
63
73
04865-023
1
図14. Yピンの容量性負荷 対 立上がり時間(A→Yレベル変換)
4.0
12
TA = 25°C
1チャンネル
VCCA = 3.3V
10 V
CCY = 5V
TA = 25°C
1チャンネル
3.5 データレート = 50kbps
50Mbps
VCCA = 1.2V, VCCY = 1.8V
3.0
立下がり時間(ns)
ICCY (mA)
8
30Mbps
6
20Mbps
4
2.5
VCCA = 1.8V, VCCY = 3.3V
2.0
1.5
VCCA = 3.3V, VCCY = 5V
1.0
10Mbps
2
0.5
23
33
43
53
63
容量性負荷(pF)
73
0
04865-020
0
13
図12. Yピンの容量性負荷 対 ICCY
A→Y(3.3V→5V)
レベル変換
REV.0
13
23
33
43
53
容量性負荷(pF)
63
73
04865-024
5Mbps
図15. Yピンの容量性負荷 対 立下がり時間(A→Yレベル変換)
9
ADG3308
12
10
TA = 25°C
9 1チャンネル
データレート = 50kbps
伝搬遅延(ns)
5
4
8
6
VCCA = 1.8V, VCCY = 3.3V
4
VCCA = 1.8V, VCCY = 3.3V
2
2
1
VCCA = 3.3V, VCCY = 5V
18
23
28
33
38
43
48
53
容量性負荷(pF)
0
13
04865-025
0
13
23
33
43
53
63
73
容量性負荷(pF)
04865-028
VCCA = 3.3V, VCCY = 5V
図19. Yピンの容量性負荷 対 伝搬遅延(tPHL)
(A→Yレベル変換)
図16. Aピンの容量性負荷 対 立上がり時間
(Y→Aレベル変換)
4.0
9
TA = 25°C
1チャンネル
データレート = 50kbps
3.5
8
TA = 25°C
1チャンネル
データレート = 50kbps
7
3.0
VCCA = 1.2V, VCCY = 1.8V
6
VCCA = 1.2V, VCCY = 1.8V
2.0
伝搬遅延(ns)
2.5
VCCA = 1.8V, VCCY = 3.3V
1.5
5
4
3
VCCA = 1.8V, VCCY = 3.3V
VCCA = 3.3V, VCCY = 5V
1.0
2
0.5
VCCA = 3.3V, VCCY = 5V
1
13
18
23
28
33
38
容量性負荷(pF)
43
48
53
0
13
04865-026
0
18
23
28
33
38
43
48
53
容量性負荷(pF)
04865-029
立上がり時間(ns)
VCCA = 1.2V, VCCY = 1.8V
6
3
立下がり時間(ns)
VCCA = 1.2V, VCCY = 1.8V
10
8
7
データレート = 50kbps
TA = 25°C
1チャンネル
図20. Aピンの容量性負荷 対 伝搬遅延(tPLH)
(Y→Aレベル変換)
図17. Aピンの容量性負荷 対 立下がり時間
(Y→Aレベル変換)
14
9
TA = 25°C
1チャンネル
8 データレート = 50kbps
TA = 25°C
1チャンネル
12 データレート = 50kbps
VCCA = 1.2V, VCCY = 1.8V
VCCA = 1.2V, VCCY = 1.8V
7
伝搬遅延(ns)
8
6
VCCA = 1.8V, VCCY = 3.3V
6
5
4
VCCA = 1.8V, VCCY = 3.3V
3
4
1
23
33
43
53
容量性負荷(pF)
63
73
0
13
18
23
28
33
38
容量性負荷(pF)
43
48
53
04865-030
0
13
VCCA = 3.3V, VCCY = 5V
2
VCCA = 3.3V, VCCY = 5V
2
04865-027
伝搬遅延(ns)
10
図21. Aピンの容量性負荷 対 伝搬遅延(tPHL)
(Y→Aレベル変換)
図18. Yピンの容量性負荷 対 伝搬遅延(tPLH)
(A→Yレベル変換)
10
REV.0
ADG3308
04860-037
400mV/DIV
図22. Y出力のアイダイアグラム(1.2→1.8Vレベル変換、25Mbps)
200mV/DIV
図25. A出力のアイダイアグラム(3.3→1.8Vレベル変換、50Mbps)
TA = 25°C
データレート = 50Mbps
CL = 50pF
1チャンネル
CL = 50pF
1チャンネル
5ns/DIV
04860-038
TA = 25°C
データレート = 25Mbps
1V/DIV
図23. A出力のアイダイアグラム(1.8→1.2Vレベル変換、25Mbps)
500mV/DIV
3ns/DIV
TA = 25°C
データレート = 50Mbps
CL = 15pF
1チャンネル
CL = 50pF
1チャンネル
800mV/DIV
図24. Y出力のアイダイアグラム(1.8→3.3Vレベル変換、50Mbps)
REV.0
3ns/DIV
図26. Y出力のアイダイアグラム(3.3→5Vレベル変換、50Mbps)
04860-039
TA = 25°C
データレート = 50Mbps
3ns/DIV
04860-041
5ns/DIV
3ns/DIV
04860-042
400mV/DIV
04860-040
TA = 25°C
データレート = 50Mbps
CL = 15pF
1チャンネル
TA = 25°C
データレート = 25Mbps
CL = 50pF
1チャンネル
図27. A出力のアイダイアグラム、
(5→3.3Vレベル変換、50Mbps)
11
ADG3308
テスト回路
VCCA
EN
ADG3308
VCCY
0.1µF
0.1µF
A
Y
EN
ADG3308
VCCA
VCCY
0.1µF
K2
0.1µF
K1
GND
IOH
A
K
Y
A
IOL
図31. Yピンのスリーステート・リーク電流
図28. AピンのVOH/VOL電圧
ADG3308
VCCA
EN
VCCY
0.1µF
ADG3308
0.1µF
VCCA
K2
Y
A
04865-046
04865-043
GND
VCCY
0.1µF
0.1µF
Y
A
K1
GND
K
EN
IOH
A
GND
04865-044
04865-047
IOL
図29. YピンのVOH/VOL電圧
VCCA
ADG3308
EN
VCCA
VCCY
0.1µF
A
図32. ENピンのリーク電流
ADG3308
EN
VCCY
0.1µF
A
Y
A
Y
K
容量計
GND
04865-048
04865-045
GND
図30. Aピンのスリーステート・リーク電流
図33. Aピンの容量
12
REV.0
ADG3308
EN
ADG3308
VCCA
VCCY
A
Y
容量計
04865-049
GND
図34. Yピンの容量
A-Y方向
VCCA
0.1µF
VCCY
ADG3308
+
10µF
+
10µF
0.1µF
1MΩ
A
VA
K1
Y
VY
K2
50pF
1MΩ
信号源
EN
Z0 = 50Ω
RS
GND
VEN
50Ω
RT
50Ω
Y-A方向
VCCA
0.1µF
VCCY
ADG3308
+
10µF
+
10µF
0.1µF
1MΩ
K1
A
VA
Y
VY
K2
15pF
1MΩ
信号源
EN
Z0 = 50Ω
RS
50Ω
GND
VEN
RT
50Ω
VEN
VCCY
tEN1
0V
VCCA/VCCY
VA/VY
0V
VCCY/VCCA
90%
VY/VA
VCCY
tEN2
0V
VA/VY
VCCA/VCCY
0V
VCCY/VCCA
VY/VA
10%
0V
注
1.tENは、A-Y方向およびY-A方向の両方向でtEN1とtEN2のうちの
いずれか大きい方。
図35. イネーブル時間
REV.0
13
04860-050
VEN
0V
ADG3308
EN
ADG3308
VCCA
信号源
0.1µF
ADG3308
VCCY
+
10µF
VCCA
+
10µF
0.1µF
+
0.1µF
RS
50Ω
Z0 = 50Ω V
A
A
Y
VY
VA
RT
50Ω
10µF
+
10µF
0.1µF
Y
A
50pF
VY
Z0 = 50Ω
信号源
RS
50Ω
RT
50Ω
15pF
GND
EN
VCCY
GND
VA
VY
50%
50%
VA
tR,A-Y
04865-051
tF,A-Y
tP,Y-A
tP,Y-A
90%
50%
10%
tF,Y-A
図36. スイッチング特性(A→Yレベル変換)
tR,Y-A
04865-052
tP,A-Y
tP,A-Y
VY
90%
50%
10%
図37. スイッチング特性(Y→Aレベル変換)
14
REV.0
ADG3308
記号の説明
表4
記号
説明
VIHA
ロジック入力ハイレベル電圧、ピンA1∼A8
VILA
ロジック入力ローレベル電圧、ピンA1∼A8
VOHA
ロジック出力ハイレベル電圧、ピンA1∼A8
VOLA
ロジック出力ローレベル電圧、ピンA1∼A8
CA
ピンA1∼A8で測定した容量(EN=0)
ILA, HiZ
EN=0(ピンA1∼A8が高インピーダンス状態)
のときのピンA1∼A8のリーク電流
VIHY
ロジック入力ハイレベル電圧、ピンY1∼Y8
VILY
ロジック入力ローレベル電圧、ピンY1∼Y8
VOHY
ロジック出力ハイレベル電圧、ピンY1∼Y8
VOLY
ロジック出力ローレベル電圧、ピンY1∼Y8
CY
ピンY1∼Y8で測定した容量(EN=0)
ILY, HiZ
EN=0(ピンY1∼Y8が高インピーダンス状態)
のときのピンY1∼Y8のリーク電流
VIHEN
ENピンのロジック入力ハイレベル電圧
VILEN
ENピンのロジック入力ローレベル電圧
CEN
ENピンで測定した容量
ILEN
イネーブル
(EN)
ピンのリーク電流
tEN
ピンA1∼A8/Y1∼Y8のスリーステート・イネーブル時間
tP, A-Y
伝搬遅延、A→Y方向ロジック・レベル変換時
tR, A-Y
立上がり時間、A→Y方向ロジック・レベル変換時
tF, A-Y
立下がり時間、A→Y方向ロジック・レベル変換時
DMAX, A-Y
表1に規定した駆動条件および負荷条件における、A→Y方向ロジック・レベル変換時の保証データレート
tSKEW, A-Y
A→Y方向ロジック・レベル変換時の、任意の2チャンネル間の伝搬遅延差
tPPSKEW, A-Y
A→Y方向変換時の、異なるデバイスの同じチャンネル間(同じ駆動/負荷条件)
の伝搬遅延差
tP, Y-A
伝搬遅延、Y→A方向ロジック・レベル変換時
tR, Y-A
立上がり時間、Y→A方向ロジック・レベル変換時
tF, Y-A
立下がり時間、Y→A方向ロジック・レベル変換時
DMAX, Y-A
表1に規定した駆動条件および負荷条件における、Y→A方向ロジック・レベル変換時の保証データレート
tSKEW, Y-A
Y→A方向ロジック・レベル変換時の任意の2チャンネル間の伝搬遅延差
tPPSKEW, Y-A
Y→A方向変換時の、異なるデバイスの同じチャンネル間(同じ駆動/負荷条件)
の伝搬遅延差
VCCA
VCCA電源電圧
VCCY
VCCY電源電圧
ICCA
VCCA電源電流
ICCY
VCCY電源電流
IHiZA
スリーステート・モード
(EN=0)時のVCCA電源電流
IHiZY
スリーステート・モード
(EN=0)時のVCCY電源電流
REV.0
15
ADG3308
動作原理
ADG3308レベル変換器は、多電源電圧を使用したシステムでデータ転
送を行う際に必要となるレベル・シフトを可能にします。このデバイスは
入力駆動条件
ADG3308を正常に動作させるためには、チャンネル入力を駆動する回
路の出力インピーダンスを150Ω以下、かつ最小電流駆動能力を36mA
を必要とします。これらの電源
2種類の電源VCCAとVCCY(VCCA≤VCCY)
は、デバイスの両側のロジック・レベルを設定します。A側ピンを駆動す
ると、デバイスはVCCA互換のロジック・レベルをVCCY互換のロジック・レ
にする必要があります。
ベルに変換してY側ピンに出力します。デバイスは双方向変換が可能な
ため、同様にY側ピンを駆動すると、VCCY互換のロジック・レベルがVCCA
出力負荷条件
互換のロジック・レベルに変換されてA側ピンに出力されます。EN=0の
ADG3308レベル変換器は、CMOS互換負荷を駆動するように設計され
ています。電流駆動能力を必要とする場合は、出力と負荷の間にバッ
とき、A1∼A8およびY1∼Y8の各ピンはスリーステートになります。ENを
ハイレベルにすると、ADG3308は通常動作モードになり、レベル変換を
ファを挿入することを推奨します。
実行します。
イネーブル動作
レベル変換器のアーキテクチャ
ADG3308はイネーブル
(EN)
ピンを使用することによって、A側とY側の
I/Oピンでスリーステートにすることができます
(表5)
。
ADG3308は双方向の8チャンネルから構成され、各チャンネルでA→Y
方向またはY→A方向のロジック・レベル変換を行うことができます。こ
のデバイスは、優れたスイッチング特性を保証するワンショット・アクセラ
表5.
レータ・アーキテクチャを採用しています。図38に、双方向チャンネルの
簡略ブロック図を示します。
VCCA
EN
Y I/Oピン
A I/Oピン
0
Hi-Z1
Hi-Z1
1
通常動作2
通常動作2
VCCY
T1
T2
6kΩ
U1
P
A
真理値表
U2
ワンショット・ジェネレータ
1
ハイ・インピーダンス状態
2
通常動作でADG3308がレベル変換を実行
EN=0のとき、ADG3308はスリーステート・モードになります。このモード
では、VCCA電源とVCCY電源の消費電流が減少し、省電力が可能にな
Y
N
ります。これは特に、バッテリ駆動のシステムでは重要です。EN入力ピ
ンは、VCCY互換のロジック・レベルでのみ駆動可能です。
T4
U4
U3
電源
T3
ADG3308が正常に動作するためには、VCCAに印加される電圧が常に
04865-053
6kΩ
VCCYに印加される電圧に等しいか、それよりも低くする必要があります。
図38. 1チャンネルの簡略ブロック図
この条件を満たすためのパワーアップ・シーケンスとして、VCCYを先に立
ち上げ、その後にVCCAを立ち上げることを推奨します。ADG3308は、両
A→Y方向のロジック・レベル変換はレベル変換器
(U1)
とインバータ
(U2)
電源電圧が公称値に到達しなければ正常に動作しません。パワーアッ
プ時に、VCCA電源からの電流が大幅に増加するためにVCCAがVCCYよ
を使って実行し、Y→A方向の変換はインバータU3とU4を使って実行し
り高くなってしまうようなシステムで、このデバイスを使用することは推奨
できません。最適性能を得るためには、デバイスのできるだけ近くでVCCA
ます。ワンショット・ジェネレータは、チャンネルのA側またはY側で発生す
る立上がりまたは立下がりエッジを検出し、狭いパルスを出力します。こ
ピンとVCCYピンをGNDにデカップリングする必要があります。
のパルスは、立上がりエッジに対してはPMOSトランジスタ
(T1とT2)
を、
立下がりエッジに対してはNMOSトランジスタ
(T3とT4)
を、それぞれター
ンオンさせます。これにより、容量性負荷の充電/放電が速くなり、その
結果立上がり時間と立下がり時間が高速化します。
(VCCAま
未使用チャンネル
(AまたはY)
の入力は、対応するVCCレール
たはVCCY)
またはGNDに接続します。
16
REV.0
ADG3308
データレート
デバイスの動作を保証する最大データレートは、VCCAおよびVCCYの電
源電圧の組合わせと負荷容量の関数になります。この最大データレート
はデバイスに入力できる方形波の最大周波数から求められます。最大
周波数は出力でVOHレベルとVOLレベルを満たし、かつ最大ジャンクシ
ョン温度を超えないように考慮されています
(
「絶対最大定格」
を参照)
。
(A→Y
表6に、VCCA電源とVCCY電源の各組合わせに対して、両方向で
またはY→Aのレベル変換)ADG3308が動作できる保証データレートを
示します。
表6.
保証データレート
(Mbps)1
VCCY
VCCA
1
1.8V
(1.65∼1.95V)
2.5V
(2.3∼2.7V)
3.3V
(3.0∼3.6V)
5V
(4.5∼5.5V)
1.2V(1.15∼1.3V)
25
30
40
40
1.8V(1.65∼1.95V)
―
45
50
50
2.5V(2.3∼2.7V)
―
―
60
50
3.3V(3.0∼3.6V)
―
―
―
50
5V(4.5∼5.5V)
―
―
―
―
A→Y方向の変換の場合は負荷容量として50pF、Y→A方向の場合は15pFを使用。
REV.0
17
ADG3308
アプリケーション
ADG3308は、異なる電源電圧で動作するためにロジック・レベル変換が
必要となるデジタル回路向けに設計されています。電圧の低いロジック
はデータバスを他のデバイスと競合することなく共用できます。図40に、
3.3Vのマイクロプロセッサと1.8Vのペリフェラル・デバイスをこのスリース
信号はA側ピンに、電圧の高いロジック信号はY側ピンにそれぞれ接続
テ ート 機 能 を 使 っ て 接 続 す る ア プ リ ケ ー シ ョン を 示 し
します。ADG3308は8チャンネルすべてでA→YまたはY→Aの両方向
のレベル変換が可能となるので、各方向のレベル変換用ICが不要にな
ます。
100nF
同じデバイス上で双方向のデータフローを同時に行うこともできます。た
VCCY
3.3V
とえば、2つのチャンネルでA→Y方向の変換を行うと同時に、他の
2つのチャンネルでY→A方向の変換を行うことができます。このために、
マイクロプロセッサ/
マイクロコントローラ/
DSP
方向信号に対するタイミングが不要になることから設計が簡素化され、
レベル変換に使用するICの数も削減されます。
GND
図39に、3.3Vのマイクロプロセッサと1.8Vのペリフェラル・デバイスとの
間で8ビット・バスを使ってデータの読出し/書込みが可能となるアプリ
ケーションを示します。
100nF
A1
I/OL 1
I/OH2
Y2
A2
I/OL 2
I/OH3
Y3
A3
I/OL 3
I/OH4
Y4
A4
I/OL 4
I/OH5
Y5
A5
I/OL 5
I/OH6
Y6
A6
I/OL 6
I/OH7
Y7
A7
I/OL 7
I/OH8
Y8
A8
I/OL 8
EN
GND
GND
CS
ADG3308
100nF
100nF
100nF
マイクロプロセッサ/
マイクロコントローラ/
DSP
I/OH1
Y1
A1
I/OL1
I/OH2
Y2
A2
I/OL2
A3
I/OL3
A4
I/OL4
I/OH3
Y3
I/OH4
Y4
I/OH5
Y5
A5
I/OL5
I/OH6
Y6
A6
I/OL6
I/OH7
Y7
A7
I/OL7
I/OH8
Y8
A8
I/OL8
EN
GND
GND
ADG3308
ペリフェラル・
デバイス
1.8V
A1
I/OL 1
Y2
A2
I/OL 2
A3
I/OL 3
A4
I/OL 4
Y5
A5
I/OL 5
Y6
A6
I/OL 6
Y7
A7
I/OL 7
Y8
A8
I/OL 8
EN
GND
GND
ADG3308
ペリフェラル・
デバイス2
図40. スリーステート機能を使用した1.8Vと3.3Vとの間の
レベル変換回路
レイアウトのガイドライン
すべての高速デジタルICの場合と同様に、回路全体の性能において
PCボードのレイアウトがきわめて重要となります。高速信号の場合、適切
な電源バイパスとリターン・パスが得られるように注意が必要です。各
04860-055
GND
1.8V
VCCA
Y1
Y3
VCCA
ペリフェラル・
デバイス1
100nF
Y4
VCCY
1.8V
Y1
VCCY
3.3V
VCCA
I/OH1
04860-055
ります。内部アーキテクチャにより、ADG3308は変換方向を設定するた
めの信号を追加しなくても、双方向のレベル変換を実行できます。また、
(VCCAとVCCY)
は、等価直列抵抗(ESR)
と等価直列インダクタ
VCCピン
ンス
(ESL)
が小さいコンデンサをVCCAピンとVCCYピンのできるだけ近く
図39. 1.8Vと3.3Vとの間の8ビット・レベル変換回路
に配置してバイパスする必要があります。高速信号パターンの寄生イン
マイクロプロセッサと複数のペリフェラル・デバイスとの間でレベル変換
ダクタンスは、大きなオーバーシュートを発生させることがあります。この
影響は、パターンを短くすることにより軽減できます。できるだけ広い面積
が必要なアプリケーションの場合、EN=0に設定することでADG3308の
I/Oピンをスリーステートにすることができます。この機能により、ADG3308
をもつグラウンド・プレーンをリターン・パス
(GND)
として使用することを
推奨します。
18
REV.0
ADG3308
6.60
6.50
6.40
0.60
MAX
4.00
BSC SQ
20
11
0.60
MAX
4.50
4.40
4.30
ピン1
識別マーク
1
ピン1
平坦性
0.10
(底面図)
11
10
0.75
0.55
0.35
12° MAX
1.20 MAX
0.15
0.05
0.30
0.19
0.20
0.09
8°
0°
実装面
1.00
0.85
0.80
0.75
0.60
0.45
実装面
6
0.20
REF
5
0.25 MIN
0.80 MAX
0.65 TYP
0.30
0.23
0.18
0.05 MAX
0.02 NOM
0.50
BSC
2.25
2.10 SQ
1.95
露出パッド
10
0.65
BSC
20 1
16
15
3.75
BCS SQ
上面図
6.40 BSC
ピン1
識別マーク
平坦性
0.08
JEDEC規格MO-220-VGGD-1に準拠
JEDEC規格MO-153ACに準拠
図41. 20ピン薄型シュリンク・スモール・アウトライン・パッケージ[TSSOP]
(RU-20)
寸法単位:mm
図42. 20ピン・リード・フレーム・チップ・スケール・パッケージ[LFCSP]
(CP-20)
寸法単位:mm
オーダー・ガイド
1
製品モデル
温度範囲
パッケージ
パッケージ・オプション
ADG3308BRUZ1
−40∼+85℃
20ピン薄型シュリンク・スモール・アウトライン・パッケージ
RU-20
ADG3308BRUZ-REEL1
−40∼+85℃
20ピン薄型シュリンク・スモール・アウトライン・パッケージ
RU-20
ADG3308BRUZ-REEL71
−40∼+85℃
20ピン薄型シュリンク・スモール・アウトライン・パッケージ
RU-20
ADG3308BCPZ1
−40∼+85℃
20ピン・リード・フレーム・チップ・スケール・パッケージ
CP-20
ADG3308BCPZ-REEL1
−40∼+85℃
20ピン・リード・フレーム・チップ・スケール・パッケージ
CP-20
ADG3308BCPZ-REEL71
−40∼+85℃
20ピン・リード・フレーム・チップ・スケール・パッケージ
CP-20
Zは鉛フリー製品
REV.0
19
D04865-0-1/05(0)-J
TDS08/2005/PDF
外形寸法