(株)東芝 姫路半導体工場 サイトレポート情報 所在地 :兵庫県揖保郡太子町鵤300 敷地面積:224,000m2、建家面積:約45,000m2、緑化率15.8%(規制対象外) (従業員駐車場用地を除く) 設立 :1982年4月、正規従業員: 1,500人 (2013年3月末現在) 主要製品:ディスクリート半導体素子(小信号・パワーデバイス)の製造 ISO14001認証取得登録:1997年7月、最新更新年月:2010年8月、有効期限:2013年8月 ISO14001認証番号:EC98J2014 ごあいさつ 姫路半導体工場は、美しい景勝地や資源の宝庫である瀬戸内海に隣接した立地条件の中でディスク リート半導体の製品開発から生産までをトータルで担う事業活動を継続しています。私たちは、日々こ の恵まれた自然環境の恩恵を受けていることに感謝し、東芝グループの環境基本方針である「“かけ がえのない地球環境”を、健全な状態で次世代に引き継いでいくことは、現存する人間の基本的責務」 との認識のもと、「地球にやさしい工場」の構築に向けてコンプライアンスの徹底、環境負荷の低減、 生物多様性の保全、地域との協調などの環境経営の取り組みを継続していきます。 環境保全責任者 亀渕丈司 2012年度の環境の主な取組み ☆ISO14001環境マネジメントシステム : 2012年7月に維持(二年次サーベイランス)審査 ☆地球温暖化防止の推進 省エネ施策によるCO2排出量削減実績:1,105トン-CO2(目標 940トン- CO2 以上削減) 目標達成 PFC排出量抑制 (除外装置)実績:18.4千トン- CO2 (目標 18千トン- CO2 以下) 目標未達(特定品種の生産数増加のため) ☆資源の有効利用の推進 廃棄物総排出量実績 :2,570トン(目標 2,750トン以下) 目標達成 ☆環境リスクの低減 化学物質の排出量実績: 23トン(目標 28トン以下) 目標達成 ☆環境コミュニケーションの推進 地域各種環境行事への参加(17件)、環境報告書発行、東芝150万本の森づくり、 環境ポスター募集(優秀作品を環境報告書の表紙に掲載)、清掃ボランティア活動等 ☆環境意識の向上 環境月間・3R推進月間・省エネ月間における環境啓発活動、環境ニュース配布等 ☆資材取引先に関する環境配慮 取引先の指導・支援(4社5工場)、廃棄物処理委託先現地確認(13件) ☆環境改善の推進 マネジメントと連動した環境改善を推進(105件) 製品・環境技術開発、環境配慮ポイントの紹介 小信号デバイス パワ-デバイス ハイパワ-デバイス 主に電波の受信系や信号処理に使用 されるデバイスです。電子機器の超小 型・超薄型化に対応し、製品の超小型 化を実現し、製造時の省エネ・省資源 化に貢献しています。 主に電気を力・熱・光にエネルギー変 換する部分に使用されるデバイスです 。小型化による環境負荷低減、パワー MOS-FET・ディスクリート IGBTを導入した機器 の省エネルギーに 貢献しています。 主に電力変換、産業用大型モ-タコン トロ-ラー装置に使用されるデバイス です。高耐圧、低損失、高速動作を実 現するIGBT/IEGTにより エネルギー変 換高効率化、 省エネに貢献 しています。 【主な製品用途】 通信機器、携帯電話、OA機器、パ ーソナル機器 【主な製品用途】 OA機器、コンピュータ、電装、一般 家電、産業機器 【主な製品用途】 電気鉄道用モ-タ駆動装置(高速 鉄道他)、産業用モ-タドライブ、 電力変換機器 東芝グループサイト情報2013(2012/4/1~2013/3/31) 1 環境方針 東芝 セミコンダクター&ストレージ社 姫路半導体工場 環境方針 - 理念 - 東芝 セミコンダクター&ストレージ社グループは、東芝グループの環境基本方針である、「"かけがえのな い地球環境"を、健全な状態で次世代に引き継いでいくことは、現存する人間の基本的責務」との認識に立 って、東芝グループ環境ビジョンのもと、豊かな価値の創造と地球との共生を図ります。低炭素社会、循環 型社会、自然共生社会を目指した環境活動により、持続可能な社会の実現に貢献します。 - 方針 - (株)東芝 姫路半導体工場は、豊かで美しい瀬戸内海や、世界文化遺産の姫路城など歴史的文化財と近 接しており、この自然環境を未来の子供たちに残す事が重要な課題であることを深く認識し、設計・製造に おける環境負荷低減を経営と調和させながら積極的に行います。 また、ディスクリート半導体の製造拠点として、東芝 セミコンダクター&ストレージ社グループの環境方針 に基づき、環境に配慮した製品の開発や生産活動の推進などの企業活動を実践し、環境配慮型製品の提 供と組み込まれた最終製品における環境負荷低減への寄与により、社会に貢献することを目指します。 1.倫理観(コンプライアンス)と継続性(サステナビリティー) 1)当工場の環境側面に適用可能な環境に関する法令およびその他の要求事項を遵守するとともに、 自主管理基準を設けて一層の汚染予防および環境保全レベルの向上を図ります。 2)環境活動レベルの向上を図るため、監査の実施や活動のレビューにより環境マネジメントシステム の継続的な改善を行い、効果的な運用を推進します。 2.実行(エクセキューション) 1)環境への取り組みを経営の最重要課題の一つとして位置づけ、環境影響評価結果などを基に、環 境目的・環境目標および推進計画を設定し、積極的な活動を推進します。 2)事業活動・製品・サービスに係わる環境側面について、生物多様性を含む環境への影響を評価し、 環境負荷の低減に配慮した次の環境活動を推進します。 (1)環境調和型製品の開発と生産 最終製品の環境負荷低減のために、開発時や移管受け時の環境事前評価を行い、環境調 和型製品の生産に努めます。 (2)地球温暖化の防止 製造設備などで使用される電力・ガス消費量の抑制(CO2排出量の削減)および管理の徹 底を中心とした省エネルギー・温暖化ガス排出削減施策の実施により地球温暖化防止を推 進します。 (3)資源の有効活用 循環型社会構築のために、生産性の向上、廃棄物の総排出量の削減、水資源の受入れ量 削減施策の実施により資源の有効活用を推進します。 (4)特定化学物質の管理 使用する化学物質の管理ならびに特定化学物質の取扱量および環境排出量の削減また は代替化施策の実施により、環境リスクの低減に努めます。 (5)製品の環境品質(特定環境関連物質の使用禁止,全廃,削減) 当社の方針を基本として推進し、同意したお得意様の方針と整合させます。 (6)環境情報の開示 工場環境報告書などにより、工場における環境情報を開示します。 3)生物多様性の保全を行うために、事業活動が生物多様性に及ぼすかかわりを把握し、影響の低減 を図るとともに、地域とのコミュニケーションを深め社会貢献活動を推進します。 4)環境教育、社内広報活動などを行い、本組織で働くすべての人々に環境方針の理解と環境に関す る意識向上を図るとともに、関係会社・主要協力会社などの取引先の指導支援を行います。 この環境方針は社内外に開示するとともに、組織内へ周知し方針に沿った企業活動を推進します。 2013年3月1日 ㈱東芝 セミコンダクター&ストレージ社 姫路半導体工場 環境保全責任者 東芝グループサイト情報2013(2012/4/1~2013/3/31) . 2 環境負荷データ エネルギー使用量(単位:kL) CO2排出量(単位:トン-CO2) 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 2000 電力 2005 2008 2009 都市ガス 2010 2011 LPG 0 2012 重油 廃棄物総発生量(単位:トン) 2000 2005 2008 2009 2010 2011 2012 廃棄物最終処分量と最終処分率(単位:トン、%) 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 160 140 120 100 80 60 40 20 0 2000 2005 2008 2009 2010 2011 8.0% 6.0% 4.0% 2.0% 0.0% 2012 2000 2005 2008 2009 2010 2011 2012 最終処分量 最終処分率 主な廃棄物名:汚泥、廃プラスチック、金属、廃油 等 水の使用量(単位:千m3) 排水量(単位:千m3) 5,000 5,000 4,000 4,000 3,000 3,000 2,000 2,000 1,000 1,000 0 0 2000 2005 2008 2009 2010 2011 2012 市水 工水 地下水 化学物質削減対象物質の取扱量(トン) 2000 2005 2008 2009 2010 2011 2012 化学物質削減対象物質の排出量(トン) 70 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 60 50 40 30 20 10 0 2000 2005 2008 PRTR対象物質 2009 2010 2011 2012 PRTR対象外の物質 2000 2005 2008 PRTR対象物質 2009 2010 2011 2012 PRTR対象外の物質 主な化学物質:硫酸、塩化水素、メチルアルコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル 等 * 排水、及び純水処理に使用する物質については、管轄変更(2007/4~)に伴い2006年度までは姫路工場、2007年度より姫路半導体工場分として表示。 東芝グループサイト情報2013(2012/4/1~2013/3/31) 3 遵法管理状況 <大気測定結果> 多管式小型貫流ボイラー(都市ガス使用) 6台 規制値 自主管理値 実測値 測定頻度 NOx(ppm) 対象外 27 20~24 1回/年 SOx(Nm3/h) 対象外 - - - ばいじん(mg/Nm3) 対象外 50 <1 1回/年 <排水測定結果> 291施設(酸又はアルカリ表面処理施設等)、河川(蟠洞川~揖保川)へ放流 規制値 自主管理値 実測値 測定頻度 5.8~8.6 6.0~8.0 7.1~7.5 1回/月 BOD(mg/L) 35 9 0.6 1回/月 COD(mg/L) 35 6 1.3 1回/月 SS(mg/L) 50 11 1.0 1回/月 窒素(mg/L) 40 15 0.8 1回/月 フッ素(mg/L) 8 2.0 1.3 1回/月 水素イオン濃度(pH) <騒音・振動測定結果> 特定施設 騒音:174施設(送風機等)、振動:19施設(圧縮機等) 測定場所:時間 規制値 自主管理値 実測値 測定頻度 敷地境界:昼 60/65 59/64 56/50 1回/年 敷地境界:夜 45/50 44/49 44/47 1回/年 敷地境界:昼 60/65 55/60 < 30 / < 30 1回/年 敷地境界:夜 55/60 50/55 < 30 / < 30 1回/年 騒音(dB) 振動(dB) <その他測定結果> (下水道法:主な測定結果) 規制値 自主管理値 実測値 測定頻度 5.0~9.0 6.2~8.5 7.1~7.8 1回/月 BOD(mg/L) 600 300 50 1回/月 SS(mg/L) 600 300 30 1回/月 水素イオン濃度(pH) <環境事故・指導指摘・苦情の有無> 状況 環境事故発生の有無 なし 工場周辺や地域での環境問題発生の有無 なし 行政からの指導・指摘の有無 なし 近隣住民からの苦情の有無 なし 東芝グループサイト情報2013(2012/4/1~2013/3/31) 4 環境コミュニケーションの紹介 <環境一斉アクション > 6月5日の世界環境デーに合わせ、東芝グループグ ローバルで一斉に実施した「環境一斉アクション」に 参加し、事業場の看板灯消灯(2箇所)や従業員の 各家庭においてキャンドルナイトを実施しました。 (実施概要) ・日時:2013年6月5日 19:30~20:30 ・事業場の看板灯消灯(38kwhのCO2削減) <東芝森の科学探検隊> 姫路市(自然観察の森)において、太子町の小学校に 通う児童とその保護者で構成した「東芝森の科学探 検隊」による自然観察活動を展開し、森の働きや仕 組みを学びました。 (実施概要) ・日時:2012年6月16日 ・参加人数:14組29名 ・その他:講師 佐々木 洋(プロ・ナチュラリスト) <東芝グループ150万本の森づくり > 「フォレストステーション波賀」において、東芝の森・ 植林活動が開催され、従業員による間伐作業を行い ました。 この活動は、2008年に当工場と兵庫県、 ならびに宍粟市間で 「企業の森づくり協定」を締結 し、宍粟市の森林整備のため、継続的な森づくりを 行っているものです。 (実施概要) ・日時:2012年5月19日 ・参加人数:40名 <環境ポスター選考会・表彰式 > 近隣小学校を対象に環境啓発ポスターを募集、応募 された138作品から優秀作品を選出し受賞された小 学校生徒及びその保護者を招待して表彰式を行い ました。また、環境ポスターの選考委員として、行政 (太子町)・教育委員会からも出席いただきました。 (実施概要) ・日時: (選考会)2012年10月 5日 (表彰式)2012年10月26日 ・参加人数: (選考会)7名、(表彰式)17名 東芝グループサイト情報2013(2012/4/1~2013/3/31) 5