本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 富士通マイクロエレクトロニクス DATA SHEET DS07–13707–5 16 ビット・マイクロコントローラ CMOS MB90520B シリーズ MB90522B/523B/F523B/V520A ■ 概要 MB90520B シリーズは , 高速リアルタイム処理が要求される民生機器などの , プロセス制御用途向けに設計された , 汎用の 16 ビットマイクロコントローラです。 命令体系は , F2MC *ファミリの AT アーキテクチャを継承するとともに , C 言語対応命令の追加や , アドレッシングモー ドの拡張 , 乗除算命令の強化 , ビット処理命令の充実などを図っています。さらに , 32 ビットアキュムレータを搭載するこ とにより , ロングワードデータ (32 ビット ) 処理が可能となっています。 MB90520B シリーズは , 8/10 ビット A/D コンバータ , 8 ビット D/A コンバータ , UART (SCI) , I/O 拡張シリアルインタ フェース 0, 1, 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 0, 1, 8/16 ビット PPG タイマ 0, 1, 入出力タイマ (16 ビットフリー ランタイマ 0, 1, インプットキャプチャ0, 1 (ICU) , アウトプットコンペア 0, 1 (OCU) , LCD コントローラドライバ , 外部割 込み入力 8 ch, ウェイクアップ割込み 8 ch を内蔵しています。 *:F2MC は FUJITSU Flexible Microcontroller の略で , 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社の商標です。 ■ 特長 ・クロック ・ PLL クロック逓倍回路内蔵。 ・ 発振クロックの 2 分周もしくは , 発振クロックの 1 逓倍∼ 4 逓倍のマシンクロック (PLL クロック ) を選択可能。 ( 発振クロック 4 MHZ の場合 , 4 MHZ ∼ 16 MHZ) ・ サブクロック (32.768 KHZ) による動作が可能。 最小命令実行時間:62.5 ns ( 発振クロック周波数 4 MHZ, PLL クロック 4 逓倍 , VCC = 5.0 V 動作の場合 ) ・16 M バイトの CPU メモリ空間 ・ 内部は 24 ビットアドレッシング (続く) 富士通マイクロエレクトロニクスのマイコンを効率的に開発するための情報を下記 URL にてご紹介いたします。 ご採用を検討中 , またはご採用いただいたお客様に有益な情報を公開しています。 開発における最新の注意事項に関しては , 必ず「Check Sheet」を参照してください。 「Check Sheet」はシステム開発において , 問題を未然に防ぐことを目的として , 最低限必要と思われるチェック項目 をリストにしたものです。 http://edevice.fujitsu.com/micom/jp-support/ Copyright©2002-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved 2008.8 MB90520B シリーズ (続き) ・コントローラ用途に最適な命令体系 ・ データタイプ ( ビット , バイト , ワード , ロングワード ) ・ アドレッシングモード (23 種類 ) ・ 符号付き乗除算命令 , RETI 命令機能の強化 ・ 32 ビットのアキュムレータの採用による演算精度の強化 ・C 言語 / マルチタスクに対応する命令体系 ・ システムスタックポインタの採用 ・ 各種ポインタの間接命令強化 , バレルシフト命令の採用 ・実行速度の向上 ・ 4 バイトの命令キュー内蔵 ・ ROM ミラー機能 (FF バンクの 48 K バイト分の ROM 内容を 00 バンクから参照可能 ) ・プログラムパッチ機能:2 アドレスポインタ分のアドレス一致検出可能 ・割込み機能 ・ プログラマブルに 8 レベル /32 要因が設定可能 ・CPU に依存しない自動データ転送機能 ・ 拡張インテリジェント I/O サービス機能 (EI2OS):最大 16 チャネル ・低消費電力 ( スタンバイ ) モード ・ スリープモード (CPU 動作クロックを停止するモード。周辺は動作しています ) ・ 擬似時計モード ( 発振クロックとタイムベースタイマのみを動作させるモード ) ・ 時計モード ( 発振クロックは停止し , サブクロックと時計タイマのみを動作させるモード ) ・ ストップモード ( 発振クロックとサブクロックを停止するモード ) ・ CPU 間欠動作モード ・ ハードウェアスタンバイモード ( ハードウェアスタンバイ端子の操作によりハード的にストップモードへ移行 ) ・プロセス ・ CMOS テクノロジ ・I/O ポート ・ 汎用入出力ポート (CMOS 入力 / 出力 ):53 本 ・ 汎用入出力ポート ( プルアップ抵抗入力 ):24 本 ・ 汎用入出力ポート (N-ch オープンドレイン出力 ):8 本 ・タイマ ・ タイムベースタイマ , 時計タイマ , ウォッチドッグタイマ:各 1 チャネル ・ 8/16 ビット PPG タイマ 0, 1:8 ビット× 2 チャネル , または 16 ビット× 1 チャネルが 2 セット ・ 16 ビットリロードタイマ 0, 1:2 チャネル ・ 16 ビット入出力タイマ: 16 ビットフリーランタイマ 0, 1:2 チャネル 16 ビットインプットキャプチャ0:2 チャネル (1 ユニットあたり 2 チャネル ) 16 ビットアウトプットコンペア 0, 1:8 チャネル (1 ユニットあたり 4 チャネル ) ・ 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 0, 1:8 ビット× 2 チャネル , または 16 ビット 1 チャネル ・ クロック出力機能:1 チャネル ・通信マクロ ( コミュニケーションインタフェース ) ・ I/O 拡張シリアルインタフェース 0, 1:2 チャネル ・ UART ( 全二重ダブルバッファ付き , SCI:同期式シリアル兼用 ):1 チャネル ・外部イベント割込み制御機能 ・ DTP/ 外部割込み:8 チャネル ( 立上り / 立下りエッジ , “H” レベル /“L” レベル受付可能 ) ・ ウェイクアップ割込み:8 チャネル (“L” レベルのみ受付可能 ) ・ 遅延割込み発生モジュール :1 チャネル ( タスク切換え用 ) ・アナログ−ディジタル変換機能 ・ 8/10 ビット A/D コンバータ:8 チャネル ( 外部トリガ起動可能。最小変換時間 10.2 µs:マシンクロック 16 MHz 動作 ) ・ 8 ビット D/A コンバータ:2 チャネル (R-2R 方式 , セットリングタイム 12.5 µs:マシンクロック 16 MHz 動作 ) ・表示機能 ・ LCD コントローラドライバ:セグメントドライバ 32 本 , コモンドライバ 4 本 ・その他 ・ フラッシュへのシリアル書込みが可能。( フラッシュメモリ搭載品のみです ) (注意事項)MB90520B シリーズは , 外部バスモードで使用できません。モード設定は , シングルチップモードに設定し てください。 2 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ■ 品種構成 品名 項目 MB90522B 分類 MB90523B マスク ROM ROM 容量 64 K バイト 128 K バイト RAM 容量 MB90F523B MB90V520A フラッシュ ROM 評価品 128 K バイト ⎯ 6 K バイト 4 K バイト エミュレータ専用電源* 1 ⎯ ⎯ プロセス ⎯ 無し CMOS 動作電源電圧 *2 2.7 V ∼ 5.5 V 3.0 V ∼ 5.5 V 降圧回路の有無 無 有 基本命令数 :340 命令 命令ビット長 :8 ビット , 16 ビット 命令長 :1 バイト∼ 7 バイト データビット長 :1 ビット , 8 ビット , 16 ビット CPU 機能 最小命令実行時間:62.5 ns ( マシンクロック周波数 16 MHz の場合 ) 割込み処理時間:最小 1.5 µs ( マシンクロック周波数 16 MHz の場合 ) 低消費電力 ( スタンバイ ) モード スリープモード / 時計モード / 擬似時計モード / ストップモード / ハードウェアスタンバイモード /CPU 間欠動作 I/O ポート 汎用入出力ポート (CMOS 出力 ) 汎用入出力ポート ( プルアップ抵抗入力 ) 汎用入出力ポート (N-ch オープンドレイン出力 ) 合計 タイムベースタイマ 18 ビットカウンタ 割込み周期:1.024 ms, 4.096 ms, 16.384 ms, 131.072 ms ( 発振クロック周波数 4 MHz の場合 ) ウォッチドッグタイマ リセット発生周期: ・発振クロック周波数 4 MHz の場合 :3.58/14.33/57.23/458.75 ms ・サブクロック周波数 32.768 kHz の場合:0.438/3.500/7.000/14.000 s 16 ビット フリーラン タイマ :53 本 :24 本 :8 本 :85 本 チャネル数:2 チャネル オーバフローの発生により割込みを出力 16 ビット 16 ビット チャネル数:8 チャネル 入出力 アウトプット 端子切換え要因:フリーランタイマレジスタ値とアウトプットコンペアレジスタ値の一致。 タイマ コンペア 16 ビット インプット キャプチャ チャネル数:2 チャネル ttttttttt 端子入力 ( 立上りエッジ , 立下りエッジ , 両方向エッジ ) によるフリーランタイマレジスタ値 の保存 チャネル数:2 チャネル カウントクロック周期: 16 ビットリロードタイマ ・マシンクロック周波数 16 MHz の場合:0.125/0.5/2.0 µs 外部イベントクロックによるカウント可能 時計タイマ 15 ビットタイマ 割込み周期 ・サブクロック周波数 32.768 kHz の場合:0.438/0.5/2.0 µs 8/16 ビット PPG タイマ チャネル数:1 チャネル (8 ビット× 2 チャネルでも使用可能 ) 任意周期 , 0 ∼ 100%デューティ比のパルス波形出力が可能 (続く) DS07–13707–5 3 MB90520B シリーズ (続き) 品名 項目 MB90522B MB90523B MB90F523B MB90V520A チャネル数:1 チャネル (8 ビット× 2 チャネルでも使用可能 ) 8/16 ビットアップダウン 外部イベント入力:6 チャネル カウンタ / タイマ リロード / コンペア機能:8 ビット× 2 チャネル クロックモニタ クロック出力周波数:マシンクロック /21 ∼マシンクロック /28 まで 遅延割込み 発生モジュール タスク切換え用の割込み発生モジュール (REALOS 用に使用 ) DTP/ 外部割込み 入力本数:8 本 立上り / 立下りエッジ , “H”/“L” レベル入力により CPU へ割込みを発生。 外部イベントからの割込みおよび , EI2OS の起動が可能。 ウェイクアップ割込み 入力本数:8 本 “L” レベル入力により起動 8/10 ビット A/D コンバータ ( 逐次比較方式 ) チャネル数:8 チャネル 分解能:8 ビット /10 ビットのどちらかを選択可能 連続した複数のチャネルを順次変換することが可能。 ・単発変換モード:設定したチャネルを 1 回のみ変換します。 ・連続変換モード:設定したチャネルを繰り返し変換します。 ・停止変換モード:設定したチャネルを変換し , 一時変換停止します。 8 ビット D/A コンバータ チャネル数:2 チャネル (R-2R 方式 ) 分解能:8 ビット UART (SCI) チャネル数:1 チャネル クロック同期転送 :62.5 Kbps ∼ 1 Mbps クロック非同期転送 :1,202 bps ∼ 31,250 bps 双方向シリアル通信機能 , マスタ / スレーブ型接続による通信可能 I/O 拡張シリアル インタフェース チャネル数:2 チャネル クロック同期転送:31.25 Kbps ∼ 1 Mbps ( 内部シフトクロック使用の場合 ) 転送方向:LSB/MSB 切換え可能。 LCD コントローラ ドライバ コモン出力 セグメント出力 LCD 駆動用電源端子 LCD 表示用データメモリ LCD 駆動用分割抵抗 :4 本 :32 本 :4 本 :16 バイト :内蔵 * 1:エミュレーションポッド (MB2145-507) をご使用いただく際のディップスイッチ (S2) の設定要 / 否です。 詳細はエミュレーションポッド (MB2145-507) のハードウェアマニュアルを参照してください。 * 2:3.0 V ∼ 3.6 V では , 最高動作周波数 , および A/D コンバータの精度に注意が必要です。詳細は「■電気的特性」を 参照してください。 ■ パッケージと品種対応 パッケージ MB90522B MB90523B MB90F523B MB90V520A FPT-120P-M24 (LQFP) ○ ○ ○ × FPT-120P-M13 (QFP) ○ ○ ○ × PGA-256C-A01 (PGA) × × × ○ ○:あり ×:なし (注意事項)各パッケージの詳細は , 「■パッケージ・外形寸法図」を参照してください。 4 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ■ 端子配列図 120 119 118 117 116 115 114 113 112 111 110 109 108 107 106 105 104 103 102 101 100 99 98 97 96 95 94 93 92 91 P30 VSS P27/ADTG P26/ZIN0/INT7 P25/BIN0 P24/AIN0 P23/IN11 P22/IN10 P21/IN01 P20/IN00 P17/WI7 P16/WI6 P15/WI5 P14/WI4 P13/WI3 P12/WI2 P11/WI1 P10/WI0 P07 P06/INT6 P05/INT5 P04/INT4 P03/INT3 P02/INT2 P01/INT1 P00/INT0 VCC X1 X0 VSS (TOP VIEW) 90 89 88 87 86 85 84 83 82 81 80 79 78 77 76 75 74 73 72 71 70 69 68 67 66 65 64 63 62 61 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 RST MD0 MD1 MD2 HST V3 V2 V1 V0 P97/SEG31 P96/SEG30 P95/SEG29 P94/SEG28 P93/SEG27 P92/SEG26 P91/SEG25 X0A X1A P90/SEG24 P87/SEG23 P86/SEG22 P85/SEG21 P84/SEG20 P83/SEG19 P82/SEG18 P81/SEG17 P80/SEG16 VSS P77/COM3 P76/COM2 PA6/SEG14 PA7/SEG15 VSS C P50/SIN2/AIN1 P51/SOT2/BIN1 P52/SCK2/ZIN1 DVCC DVSS P53/DA0 P54/DA1 AVCC AVRH AVRL AVSS P60/AN0 P61/AN1 P62/AN2 P63/AN3 P64/AN4 P65/AN5 P66/AN6 P67/AN7 VCC P70/TIN0/OUT4 P71/TOT0/OUT5 P72/TIN1/OUT6 P73/TOT1/OUT7 P74/COM0 P75/COM1 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 P31/CKOT P32/OUT0 P33/OUT1 P34/OUT2 P35/OUT3 P36/PPG00 P37/PPG01 VCC P40/PPG10 P41/PPG11 P42/SIN0 P43/SOT0 P44/SCK0 P45/SIN1 P46/SOT1 P47/SCK1 SEG0 SEG1 SEG2 SEG3 SEG4 SEG5 SEG6 SEG7 PA0/SEG8 PA1/SEG9 PA2/SEG10 PA3/SEG11 PA4/SEG12 PA5/SEG13 (FPT-120P-M24) (FPT-120P-M13) DS07–13707–5 5 MB90520B シリーズ ■ 端子機能説明 端子番号 LQFP-120 * 1 QFP-120 * 2 端子名 回路形式 92, 93 X0, X1 A 発振用端子です。 74, 73 X0A, X1A B サブ発振用端子です。 89 MD0 動作モード設定用入力端子です。 VCC あるいは VSS に直接つないで使用してください。 マスク ROM 品の MB90522B, MB90523B は , MD 端子のみにプルダウン抵抗 内蔵で , MD2 端子の回路形式は P となります。 外部リセット入力端子です。 マスク ROM 品の MB90522B, MB90523B はプルアップ抵抗内蔵で , 回路形式 O となります。 ∼ 87 ∼ MD2 C/P 90 RST C/O 86 HST C ハードウェアスタンバイ入力端子です。 D 汎用の入出力ポートです。 入力設定を行った場合は , プルアップ抵抗設定レジスタ (RDR0) の設定が有 効になります。 ただし出力設定を行った場合は , RDR0 の設定が無効になります。 P00 95 ∼ P06 ∼ 101 INT0 ∼ INT6 102 P07 DTP/ 外部割込み回路 ch.0 ∼ ch.6 のイベント入力端子です。 D P10 103 ∼ P17 ∼ 110 WI0 D ∼ WI7 111, 112, 113, 114 P20, P21, P22, P23 IN00, IN01, IN10, IN11 115 AIN0 BIN0 * 1:FPT-120P-M24 * 2:FPT-120P-M13 汎用の入出力ポートです。 入力設定を行った場合は , プルアップ抵抗設定レジスタ (RDR1) の設定が有 効になります。 ただし出力設定を行った場合は , RDR1 の設定が無効になります。 汎用の入出力ポートです。 E インプットキャプチャ 0, 1 (ICU) のトリガ入力端子です。 インプットキャプチャ 0, 1 (ICU) ch.0, ch.1 が入力動作をしている間はこの入 力を随時使用していますので , 意図的に出力を行う以外は , 兼用している機 能による出力を禁止してください。 汎用の入出力ポートです。 E P25 116 汎用の入出力ポートです。 入力設定を行った場合は , プルアップ抵抗設定レジスタ (RDR0) の設定が有 効になります。 ただし出力設定を行った場合は , RDR0 の設定が無効になります。 ウェイクアップ割込みのイベント入力端子です。 P24 6 機能説明 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 0 のカウントクロック A 入力と して使用できます。 汎用の入出力ポートです。 E 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 0 のカウントクロック B 入力とし て使用できます。 (続く) DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 端子番号 LQFP-120 * 1 QFP-120 * 2 端子名 回路形式 P26 117 ZIN0 汎用の入出力ポートです。 E INT7 ADTG 120 P30 汎用の入出力ポートです。 E E P31 1 CKOT E 汎用の入出力ポートです。 クロックモニタ機能出力端子です。 クロックモニタ出力が許可に設定されている場合 , 有効となります。 汎用の入出力ポートです。 アウトプットコンペア 0 の波形出力が禁止に設定されている場合 , 有効とな ります。 OUT0 アウトプットコンペア 0 (OCU) ch.0 のイベント出力端子です。 アウトプットコンペア 0 のイベント出力が許可に設定されている場合 , 有効 となります。 P33 汎用の入出力ポートです。 アウトプットコンペア 1 の波形出力が禁止に設定されている場合 , 有効とな ります。 3 E OUT1 アウトプットコンペア 0 (OCU) ch.1 のイベント出力端子です。 アウトプットコンペア 0 のイベント出力が許可に設定されている場合 , 有効 となります。 P34 汎用の入出力ポートです。 アウトプットコンペア 2 の波形出力が禁止に設定されている場合 , 有効とな ります。 4 E OUT2 アウトプットコンペア 0 (OCU) ch.2 のイベント出力端子です。 アウトプットコンペア 0 のイベント出力が許可に設定されている場合 , 有効 となります。 P35 汎用の入出力ポートです。 アウトプットコンペア 3 の波形出力が禁止に設定されている場合 , 有効とな ります。 5 E アウトプットコンペア 0 (OCU) ch.3 のイベント出力端子です。 アウトプットコンペア 0 のイベント出力が許可に設定されている場合 , 有効 となります。 OUT3 P36 6 E 汎用の入出力ポートです。 PPG00 の波形出力が禁止に設定されている場合 , 有効となります。 PPG00 8/16 ビット PPG タイマ 0 の出力端子です。 PPG00 の波形出力が許可に設定されている場合 , 有効となります。 P37 汎用の入出力ポートです。 PPG01 の波形出力が禁止に設定されている場合 , 有効となります。 7 E PPG01 * 1:FPT-120P-M24 * 2:FPT-120P-M13 DS07–13707–5 8/10 ビット A/D コンバータの外部トリガ入力端子です。 8/10 ビット A/D コンバータが入力動作をしている間はこの入力を随時使用 していますので , 意図的に出力を行う以外は , 兼用している機能による出力 を禁止してください。 汎用の入出力ポートです。 E P32 2 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 0 の制御クロック Z 入力として使 用できます。 DTP/ 外部割込み回路 ch.7 のイベント入力端子です。 P27 118 機能説明 8/16 ビット PPG タイマ 0 の出力端子です。 PPG01 の波形出力が許可に設定されている場合 , 有効となります。 (続く) 7 MB90520B シリーズ 端子番号 LQFP-120 * 1 QFP-120 * 2 端子名 P40, P41 9, 10 回路形式 D PPG10, PPG11 D 汎用の入出力ポートです。 ポート入力に設定されている場合は , 入力プルアップ抵抗設定レジスタ (RDR4) の設定が有効になります。ただしポート出力に設定した場合は RDR4 の設定が無効になります。 SIN0 UART (SCI) のシリアルデータ入力端子です。 データ入力動作中は入力を随時使用していますので , 意図的に出力を行う以 外は兼用している機能による出力を禁止してください。 P43 汎用の入出力ポートです。 ポート入力に設定されている場合は , 入力プルアップ抵抗設定レジスタ (RDR4) の設定が有効になります。ただしポート出力に設定した場合は RDR4 の設定が無効になります。 12 D UART (SCI) のシリアルデータ出力端子です。 UART (SCI) のシリアルデータ出力が許可に設定されている場合 , 有効とな ります。 SOT0 P44 13 D P45 14 汎用の入出力ポートです。 ポート入力に設定されている場合は , 入力プルアップ抵抗設定レジスタ (RDR4) の設定が有効となります。ただしポート出力に設定した場合は RDR4 の設定が無効になります。 UART (SCI) のシリアルクロック入出力端子です。 UART (SCI) のシリアルクロック出力が許可に設定されている場合 , 有効と なります。 SCK0 D 汎用の入出力ポートです。 ポート入力に設定されている場合は , 入力プルアップ抵抗設定レジスタ (RDR4) の設定が有効となります。ただしポート出力に設定した場合は RDR4 の設定が無効になります。 SIN1 I/O 拡張シリアルインタフェース 1 のデータ入力端子です。 データ入力動作中は入力を随時使用していますので , 意図的に出力を行う以 外は兼用している機能による出力を禁止してください。 P46 汎用の入出力ポートです。 ポート入力に設定されている場合は , 入力プルアップ抵抗設定レジスタ (RDR4) の設定が有効となります。ただしポート出力に設定した場合は RDR4 の設定が無効になります。 15 D SOT1 * 1:FPT-120P-M24 * 2:FPT-120P-M13 8 汎用の入出力ポートです。 PPG10, PPG11 の波形出力が禁止に設定されている場合 , 有効となります。 ポート入力に設定されている場合は , 入力プルアップ抵抗設定レジスタ (RDR4) の設定が有効になります。ただしポート出力に設定した場合は RDR4 の設定が無効になります。 8/16 ビット PPG タイマ 1 の出力端子です。 PPG10, PPG11 の波形出力が許可に設定されている場合 , 有効となります。 P42 11 機能説明 I/O 拡張シリアルインタフェース 1 のデータ出力端子です。 SOT1 のシリアルデータ出力が許可に設定されている場合 , 有効となります。 (続く) DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 端子番号 LQFP-120 * 1 QFP-120 * 2 端子名 回路形式 P47 16 D P50 SIN2 汎用の入出力ポートです。 E P51 SOT2 汎用の入出力ポートです。 E P52 37 40, 41 汎用の入出力ポートです。 E 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 1 の制御クロック Z 入力として使 用できます。 P53, P54 汎用の入出力ポートです。 DA0, DA1 46 ∼ P67 ∼ 53 AN0 I 8 ビット D/A コンバータ ch.0, ch.1 のアナログ信号出力端子です。 汎用の入出力ポートです。 ポート入力はアナログ入力許可レジスタ (ADER) がポートに設定されている 場合 , 有効となります。 K 8/10 ビット A/D コンバータのアナログ入力端子です。 アナログ入力はアナログ入力許可レジスタ (ADER) がアナログ入力許可に設 定されている場合 , 有効となります。 ∼ AN7 P70, P72 TIN0, TIN1 OUT4, OUT6 * 1:FPT-120P-M24 * 2:FPT-120P-M13 DS07–13707–5 I/O 拡張シリアルインタフェース 2 のシリアルクロック入出力端子です。 SCK2 のシリアルクロック出力が許可に設定されている場合 , 有効となりま す。 ZIN1 P60 55, 57 I/O 拡張シリアルインタフェース 2 のデータ出力端子です。 SOT2 のシリアルデータ出力が許可に設定されている場合 , 有効となります。 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 1 のカウントクロック B 入力とし て使用できます。 BIN1 SCK2 I/O 拡張シリアルインタフェース 2 のデータ入力端子です。 データ入力動作中は入力を随時使用していますので , 意図的に出力を行う以 外は兼用している機能による出力を禁止してください。 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 1 のカウントクロック A 入力と して使用できます。 AIN1 36 汎用の入出力ポートです。 ポート入力に設定されている場合は , 入力プルアップ抵抗設定レジスタ (RDR4) の設定が有効となります。ただしポート出力に設定した場合は RDR4 の設定が無効になります。 I/O 拡張シリアルインタフェース 1 のシリアルクロック入出力端子です。 SCK1 のシリアルクロック出力が許可に設定されている場合 , 有効となりま す。 SCK1 35 機能説明 汎用の入出力ポートです。 E 16 ビットリロードタイマ 0, 1 のイベント入力端子です。 16 ビットリロードタイマ 0, 1 が外部クロック入力中は入力を随時使用して いますので , 意図的に出力を行う以外は兼用している機能による出力を禁止 してください。 アウトプットコンペア 1 (OCU) ch.4, ch.6 のイベント出力端子です。 アウトプットコンペア 1 のイベント出力が許可に設定されている場合 , 有効 となります。 (続く) 9 MB90520B シリーズ 端子番号 LQFP-120 * 1 QFP-120 * 2 端子名 回路形式 汎用の入出力ポートです。 16 ビットリロードタイマ 0, 1 のイベント出力が禁止に設定されている場合 , 有効となります。 P71, P73 56, 58 TOT0, TOT1 E 16 ビットリロードタイマ 0, 1 の出力端子です。 16 ビットリロードタイマ 0, 1 の出力が許可に設定されている場合 , 有効とな ります。 OUT5, OUT7 アウトプットコンペア 1 (OCU) ch.5, ch.7 のイベント出力端子です。 アウトプットコンペア 1 のイベント出力が許可に設定されている場合 , 有効 となります。 P74 汎用の入出力ポートです。 LCD コントローラ / ドライバ制御レジスタがポートに設定されている場合 , 有効となります。 59 ∼ P77 ∼ 62 COM0 L LCD コントローラ / ドライバのコモン端子です。 LCD コントローラ / ドライバ制御レジスタがコモン出力に設定されている 場合 , 有効となります。 ∼ COM3 P80 64 ∼ P87 ∼ 71 SEG16 汎用の入出力ポートです。 LCD コントローラ / ドライバ制御レジスタがポートに設定されている場合 , 有効となります。 L LCD コントローラ / ドライバの LCD セグメント出力専用端子です。 LCD コントローラ / ドライバ制御レジスタがセグメント出力に設定されて いる場合 , 有効となります。 ∼ SEG23 P90, P91 72, 75 ∼ P97 ∼ 81 SEG24, SEG25 汎用の入出力ポートです (IOL = 10 mA まで対応できます ) 。 LCD コントローラ / ドライバ制御レジスタがポートに設定されている場合 , 有効となります。 M LCD コントローラ / ドライバの LCD セグメント出力専用端子です。 LCD コントローラ / ドライバ制御レジスタがセグメント出力に設定されて いる場合 , 有効となります。 ∼ SEG31 17 SEG0 ∼ 24 ∼ SEG7 F PA0 25 ∼ PA7 ∼ 32 SEG8 ∼ SEG15 * 1:FPT-120P-M24 * 2:FPT-120P-M13 10 機能説明 LCD コントローラ / ドライバの LCD セグメント 00 ∼ 07 専用端子です。 汎用の入出力ポートです。 LCD コントローラ / ドライバ制御レジスタがポートに設定されている場合 , 有効となります。 L LCD コントローラ / ドライバの LCD セグメント 08 ∼ 15 端子です。 LCD コントローラ / ドライバ制御レジスタがセグメント出力に設定されて いる場合 , 有効となります。 (続く) DS07–13707–5 MB90520B シリーズ (続き) 端子番号 LQFP-120 * 1 QFP-120 * 2 端子名 回路形式 機能説明 34 C G 電源安定化の容量接続端子です。 外部に 0.1 µF 程度のセラミックコンデンサを接続してください。また 3.3 V 以下でご使用の際は , VCC を接続してください。 82 V0 ∼ 85 ∼ V3 N LCD コントローラ / ドライバの基準電源入力端子です。 8, 54, 94 VCC 電源 ディジタル回路の電源入力端子です。 33, 63, 91, 119 VSS 電源 ディジタル回路の接地レベル電源入力端子です。 42 AVCC H アナログ回路の電源入力端子です。 アナログ回路用電源の投入 / 切断は , かならずVCC に AVCC 以上の電位が印 加してある状態で行ってください。 43 AVRH J A/D コンバータの基準電圧 “H” 側入力端子です。 この端子の投入 / 切断はかならずAVCC にAVRH 以上の電位が印加してある 状態で行ってください。 44 AVRL H A/D コンバータの回路の基準電圧 “L” 側入力端子です。 45 AVSS H アナログ回路の接地レベル電源入力端子です。 38 DVCC H D/A コンバータの基準電圧 “H” 側入力端子です。 VCC を超えないようにしてください。 39 DVSS H D/A コンバータの基準電圧 “L” 側入力端子です。 VSS と同電位にしてください。 * 1:FPT-120P-M24 * 2:FPT-120P-M13 DS07–13707–5 11 MB90520B シリーズ ■ 入出力回路形式 分類 回路 備考 A ・ 高速用発振帰還抵抗 約 1 MΩ X1 クロック入力 N-ch P-ch X0 P-ch N-ch スタンバイ制御信号 B ・ 低速用発振帰還抵抗 約 10 MΩ X1A クロック入力 N-ch P-ch X0A P-ch N-ch スタンバイ制御信号 C ・ ヒステリシス入力 R ヒステリシス入力 D P-ch VCC P-ch N-ch VSS プルアップ接続 / 切断選択信号 ディジタル出力 ・ プルアップオプション選択可 ・ CMOS ヒステリシス入力 ・ CMOS レベル出力 ・ スタンバイ制御あり ディジタル出力 R ヒステリシス入力 IOL = 4 mA スタンバイ制御 (続く) 12 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 分類 回路 備考 E ・ CMOS ヒステリシス入力 ・ CMOS レベル出力 ・ スタンバイ制御あり VCC P-ch N-ch VSS R ディジタル出力 ディジタル出力 ヒステリシス入力 IOL = 4 mA スタンバイ制御 F ・ セグメント出力端子 VCC P-ch R N-ch VSS G ・ コンデンサ接続用端子 VCC P-ch N-ch VSS H ・ アナログ電源入力保護回路 VCC P-ch AVP N-ch VSS I VCC P-ch IOL = 4 mA R N-ch VSS ディジタル出力 ディジタル出力 ・ CMOS ヒステリシス入力 ・ CMOS レベル出力 ( アナログ出力時は CMOS 出力されません ) ・ アナログ出力と兼用 ( アナログ出力が 優先されます ) ・ スタンバイ制御あり ヒステリシス入力 スタンバイ制御 アナログ出力 (続く) DS07–13707–5 13 MB90520B シリーズ 分類 回路 備考 J ・ A/D コンバータ ref +電源の入力端子 ( 電源保護回路付き ) VCC P-ch P-ch N-ch ANE AVP N-ch ANE VSS K VCC P-ch N-ch VSS IOL = 4 mA ディジタル出力 ・ CMOS ヒステリシス入力 ・ CMOS レベル出力 ・ アナログ入力端子と兼用 ・ スタンバイ制御あり ディジタル出力 R ヒステリシス入力 スタンバイ制御 アナログ入力 L VCC P-ch IOL = 4 mA R N-ch VSS ディジタル出力 ディジタル出力 ・ CMOS ヒステリシス入力 ・ CMOS レベル出力 ・ セグメント出力端子と兼用 ・ スタンバイ制御あり ( セグメント出力 でない場合に有効 ) ヒステリシス入力 スタンバイ制御 セグメント出力 / コモン出力 M VCC P-ch N-ch VSS IOL = 10 mA R オープンドレイン ・ CMOS ヒステリシス入力 ・ N-ch オープンドレイン出力 ・ セグメント出力端子と兼用 ・ スタンバイ制御あり ( セグメント出力 でない場合に有効 ) ヒステリシス入力 スタンバイ制御 セグメント出力 N ・ LCD コントローラ基準電源端子 VCC P-ch R IOL = 10 mA N-ch VSS (続く) 14 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ (続き) 分類 回路 備考 O プルアップ 抵抗 R CMOS ヒステリシス 入力 P R CMOS ヒステリシス 入力 プルダウン 抵抗 DS07–13707–5 15 MB90520B シリーズ ■ デバイス使用上の注意 デバイスを取扱う際は , 次の項目について特に注意してください。 ・ 最大定格電圧の厳守 ( ラッチアップの防止 ) ・ 供給電圧の安定化 ・ 電源投入を行う場合 ・ 電源端子 ・ 水晶発振回路 ・ 外部クロックを使用する場合 ・ サブクロックモードを使用しない場合 ・ 未使用端子の処理 ・ N.C. 端子の処理 ・ A/D コンバータを使用しない場合の端子処理 ・ A/D コンバータの電源端子 , アナログ入力端子への電圧印加 , および切断順序 ・ LCD コントローラ / ドライバの SEG/COM 端子と汎用入出力ポートの兼用 ・ ポート 0, 1 からの出力が不定になる場合 ・ 初期化 ・「DIV A, Ri」 ,「DIVW A, RWi」命令を使用する場合 ・ REALOS を使用する場合 デバイス取扱い上の注意事項 ・最大定格電圧の厳守 ( ラッチアップの防止 ) ・ CMOS IC では , 中・高耐圧以外の入力端子や出力端子に , VCC より高い電圧や VSS より低い電圧が印加された場合 , ま たは VCC ∼ VSS 間に定格を超える電圧が印加された場合に , ラッチアップ現象を発生することがあります。 ラッチアップ現象が発生した場合 , 電源電流が激増し , 素子の熱破壊に至る場合がありますので , 使用に際しては , 最 大定格を超えないように注意してください。 ・ アナログ電源を投入 , または切断する場合 , アナログ電源電圧 (AVCC, AVRH, DVCC) とアナログ入力電圧は , ディジタル 電源電圧 (VCC) を超えないように注意してください。 ・ LCD 用電源端子 (V3 ∼ V0 端子 ) に電圧を印加する場合は , 電源電圧 (VCC) を超えないように注意してください。 ・供給電源の安定化 VCC 電源電圧の動作保証範囲内においても , 電源電圧が急激に変化した場合は , 誤動作を起こしますので , VCC 電源電圧 を安定させてください。 安定化の基準としましては , 商用周波数 (50 ∼ 60 Hz) での VCC リプル変動 (peak to peak 値 ) を標準 VCC 電源電圧値の 10 %以下に , また電源の切換えを行う場合の瞬時変化におきましては , 過渡変動率が 0.1 V/ms 以下になるように電源電圧を 安定させてください。 ・電源投入を行う場合 電源を投入する場合 , 内蔵している降圧回路の誤動作を防ぐため , 電源電圧 (VCC) の立上げ時間は , 50 µs (0.2 V ∼ 2.7 V の間 ) 以上を確保してください。 ・電源端子 ・ VCC, VSS 端子が複数ある場合 , デバイス設計上はラッチアップなどの誤動作を防止するために , 同電位にすべき端子は デバイス内部で接続してありますが , 不要輻射の低減 , グランドレベルの上昇によるストローブ信号の誤動作防止 , 総 出力電流規格を守るために , 必ず VCC, VSS 端子を外部で電源 , およびグランドに接続してください。 ・ 電源供給源から低インピーダンスで , デバイスに VCC, VSS を接続してください。 ・ 電源ノイズ対策として , デバイスの VCC, VSS 端子の近くで , VCC, VSS 端子間に 0.1 µF 程度のコンデンサをバイパスコン デンサとして接続してください。 ・水晶発振回路 ・ X0, X1 端子へのノイズは , デバイスに対して誤動作の原因となります。X0, X1 端子 , および水晶振動子 ( あるいはセラ ミック振動子 ) , グランドへのバイパスコンデンサは , X0, X1 端子の近くに接続してください。 また , X0, X1 端子の配線は , 他の配線と交差しないようにプリント基板を設計してください。 ・ X0, X1 端子の回りをグランドで囲むようなプリント基板アートワークは , 安定した動作が期待できます。 16 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ・外部クロックを使用する場合 外部クロックを使用する場合は , X0 端子のみを駆動し , X1 端子は , 開放としてください。外部クロック使用例を下図に 示します。 外部クロック使用例 X0 開放 X1 MB90520B シリーズ ・サブクロックモードを使用しない場合 サブクロックモードを使用しない場合においても , X0A, X1A 端子に発振器を接続してください。 ・未使用端子の処理 使用していない入力端子を開放のままにした場合 , 誤動作 , およびラッチアップによる永久破壊の原因となることがあ りますので , 2 kΩ 以上の抵抗を介して , プルアップ , またはプルダウンなどの処理をしてください。 また , 使用していない入出力端子がある場合は , 出力状態に設定して開放するか , 入力状態に設定して入力端子と同じ 処理をしてください。 ・N.C. 端子の処理 N.C. (Non Connect) 端子は , 必ず開放にして使用してください。 ・A/D コンバータを使用しない場合の端子処理 A/D コンバータ , および D/A コンバータを使用しない場合は , AVCC = DVCC = AVRH = VCC, AVSS = AVRL = VSS とな るように接続してください。 ・A/D コンバータの電源端子 , アナログ入力端子への電圧印加 , および切断順序 ・ A/D コンバータ , D/A コンバータの電源 (AVCC, AVRH, AVRL, DVCC,DVSS) , およびアナログ入力端子 (AN0 ∼ AN7) への 電圧印加は , 必ずディジタル電源端子 (VCC) へ電圧を印加した後に行ってください。 ・ 電源を切断する場合は , A/D コンバータの電源 , およびアナログ入力を切断した後で , ディジタル電源の切断を行って ください。この場合 , AVRH, DVCC は , AVCC を超えないように印加 , および切断を行ってください ( アナログ電源とディ ジタル電源を同時に印加 , 切断することは問題ありません ) 。 ・LCD コントローラ / ドライバの SEG/COM 端子と汎用入出力ポートの兼用 デバイスの SEG08 ∼ SEG31 と COM0 ∼ COM3 は , 汎用入出力ポートと兼用しています。 電気規格は , SEG08 ∼ SEG23 と COM0 ∼ COM3 が CMOS 出力ポートと同じ保証値 , SEG24 ∼ SEG31 が N-ch オープンドレインポートと同じ保証値と なります。 DS07–13707–5 17 MB90520B シリーズ ・ポート 0, 1 からの出力が不定になる場合 電源を投入後 , 降圧回路の発振安定待ち時間 ( パワーオンリセット中 ) にポート 0, 1 から不定を出力します。タイミング は , 下図のようになりますので注意してください。 なお , 降圧回路を内蔵していない品種では , 降圧回路の発振安定待ち時間がありませんので不定を出力しません。 ポート 0, 1 が不定出力になるタイミングチャート 発振安定待ち時間* 2 降圧回路の 安定待ち時間* 1 VCC ( 電源端子 ) PONR ( パワーオンリセット ) 信号 RST ( 外部非同期リセット ) 信号 RST ( 内部リセット ) 信号 発振クロック信号 KA ( 内部動作クロック A) 信号 KB ( 内部動作クロック B) 信号 PORT ( ポート出力 ) 信号 出力不定期間 * 1:降圧回路の発振安定待ち時間 217/ 発振クロック周波数 ( 発振クロック周波数 16 MHz の場合 , 約 8.19 ms) * 2:発振安定待ち時間 218/ 発振クロック周波数 ( 発振クロック周波数 16 MHz の場合 , 約 16.38 ms) <参照> MB90520B シリーズ各品種の降圧回路内蔵の有無につきましては , 「■品種構成」を参照してください。 ・初期化 デバイス内には , パワーオンリセットによってのみ初期化される内蔵レジスタがあります。初期化を行う場合は , 電源の 再投入を行ってください。 ・「DIV A, Ri」, 「DIVW A, RWi」命令を使用する場合 符号付除算命令「DIV A, Ri」 「DIVW , A, RWi」命令は , 対応するバンクレジスタ (DTB, ADB, USB, SSB) の値を “00H” に設 定し , 使用してください。 対応するバンクレジスタ (DTB, ADB, USB, SSB) の値を “00H” 以外に設定した場合 , 命令実行結果により得られる余り は , 命令オペランドのレジスタに格納されません。 ・REALOS を使用する場合 REALOS を使用する場合は , 拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) が使用できません。 ・PLL クロックモード動作中の注意について 本マイコンで PLL クロックを選択しているときに発振子が外れたり,あるいはクロック入力が停止した場合,本マイコ ンは PLL 内部の自励発振回路の自走周波数で動作を継続し続けることがあります。 この動作は保証外の動作です。 18 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ■ ブロックダイヤグラム 8 ポート 8, 9 * 3, A F2MC-16LX CPU X0, X1 X0A, X1A メインクロック サブクロック RST HST 24 LCD コント ローラ / ドライバ 4 *1 クロック制御部 ( タイムベースタイ マ含む ) P00/INT0∼ P06/INT6 ポート 0 * 7 8 4 4 P90/SEG24 ∼ P97/SEG31 PA0/SEG08 ∼ PA7/SEG15 SEG00 ∼ SEG07 V0 ∼ V3 P74/COM0 ∼ P77/COM3 16 ビット リロード タイマ 0 7 DTP/ 外部 割込み 回路 16 ビット リロード タイマ 1 P70/TIN0/OUT4 P71/TOT0/OUT5 P72/TIN1/OUT6 P73/TOT1/OUT7 16 ビット 入出力タイマ 2 ポート 2 P24/AIN0 P25/BIN0 P26/ZIN0/INT7 8 P80/SEG16 ∼ P87/SEG23 ポート 7 2 P07 8 アウトプット 4 コンペア 1 (OCU) 8/16 ビット 3 アップダウン カウンタ / タイマ 0, 1 16 ビット フリーラン タイマ 1 P20/IN00 P21/IN01 P22/IN10 P23/IN11 2 インプット キャプチャ0 (ICU) 16 ビット フリーラン タイマ 0 P32/OUT0 P33/OUT1 P34/OUT2 P35/OUT3 4 アウトプット コンペア 0 (OCU) P31/CKOT クロック出力 P30 P36/PPG00 P37/PPG01 ポート 3 内部データバス 16 ビット 入出力タイマ 1 ポート 6 8 8/10 ビット A/D コン バータ P40/PPG10 P41/PPG11 P42/SIN0 P43/SOT0 P44/SCK0 UART (SCI) P45/SIN1 P46/SOT1 P47/SCK1 SIO ch.1 P10/WI0 ∼ P17/WI7 割込みコントローラ ポート 5 SIO ch.2 その他の端子 MD0 ∼ MD2, C, VCC, VSS 8 8 ウェイク アップ割込み AVCC AVSS AVRH AVRL ポート 2 ポート 4 * 2 ポート 1 * 2 P60/AN0 ∼ P67/AN7 P27/ADTG 2 8/16 ビット 2 PPG0,タイマ 1 8 8 ビット 2 D/A コン バータ × 2 ch P50/SIN2/AIN1 P51/SOT2/BIN1 P52/SCK2/ZIN1 P53/DA0 P54/DA1 DVCC DVSS RAM ROM ( 注意事項 ) * 1:クロック制御回路にはウォッチドッグタイマ , タイムベースタイマ低消費電力制御回路が含まれます。 * 2:プルアップ抵抗設定レジスタ付きです。CMOS レベル入出力です。 * 3:LCD 出力と兼用のためポート使用時は N-ch オープンドレインとなります。 DS07–13707–5 19 MB90520B シリーズ ■ メモリマップ シングルチップモード ミラー機能あり FFFFFFH ROM 領域 アドレス #1 FE0000H 010000H アドレス #2 ROM 領域 (FF バンクの イメージ ) 004000H 002000H アドレス #3 RAM 000100H 0000C0H 000000H Registers 周 辺 品種 アドレス #1 * アドレス #2 * アドレス #3 * MB90522B FF0000H 004000H 001100H MB90523B FE0000H 004000H 001100H MB90F523B FE0000H 004000H 001100H MB90V520A ⎯ ⎯ 001900H :内部アクセスメモリ :アクセス禁止 *:アドレス #1, #2, #3 は , 品種によって異なります。 (注意事項)00 バンクの上位に FF バンクの ROM データがイメージで見えるようになっています。 この機能をミラーROM 機能と呼び , C コンパイラのスモールモデルを有効に生かすことができます。FF バンクの下位 16ビットアド レスと 00 バンクの下位 16 ビットアドレスは同じになるようにしてありますので , ポインタで far 指定を宣言 しなくとも ROM 内のテーブルを参照することができます。 たとえば , 00C000H をアクセスした場合に , 実際には , FFC000H の ROM の内容がアクセスされることになり ます。ここで , FF バンクの ROM 領域は , 48 K バイトを超えますので , 00 バンクのイメージにすべての領域 を見せることができません。したがって , FF4000H ∼ FFFFFFH の ROM データは 004000H ∼ 00FFFFH のイメー ジに見えますので , ROM データテーブルは FF4000H ∼ FFFFFFH の領域に格納してください。 20 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ■ I/O マップ アドレス レジスタ 略称 000000H PDR0 000001H PDR1 000002H リソース名 初期値 ポート 0 データレジスタ ポート 0 XXXXXXXXB ポート 1 データレジスタ ポート 1 XXXXXXXXB PDR2 ポート 2 データレジスタ ポート 2 XXXXXXXXB 000003H PDR3 ポート 3 データレジスタ ポート 3 XXXXXXXXB 000004H PDR4 ポート 4 データレジスタ ポート 4 XXXXXXXXB 000005H PDR5 ポート 5 データレジスタ ポート 5 XXXXXXXXB 000006H PDR6 ポート 6 データレジスタ ポート 6 XXXXXXXXB 000007H PDR7 ポート 7 データレジスタ ポート 7 XXXXXXXXB 000008H PDR8 ポート 8 データレジスタ ポート 8 XXXXXXXXB 000009H PDR9 ポート 9 データレジスタ ポート 9 XXXXXXXXB 00000AH PDRA ポート A XXXXXXXXB ポート 7, LCD コントローラ / ドライバ XXXX 0 0 0 0B 00000BH 00000CH LCDCMR レジスタ名称 ポート A データレジスタ ポート 7/COM 端子切換えレジスタ OCP4 OCU コンペアレジスタ ch.4 00000FH EIFR ウェイクアップ割込みフラグレジスタ 000010H DDR0 000011H 000012H 00000DH 00000EH 16 ビット入出力タイマ XXXXXXXXB XXXXXXXXB ( 使用禁止 ) ウェイクアップ割込み XXXXXXX 0B ポート 0 方向レジスタ ポート 0 0 0 0 0 0 0 0 0B DDR1 ポート 1 方向レジスタ ポート 1 0 0 0 0 0 0 0 0B DDR2 ポート 2 方向レジスタ ポート 2 0 0 0 0 0 0 0 0B 000013H DDR3 ポート 3 方向レジスタ ポート 3 0 0 0 0 0 0 0 0B 000014H DDR4 ポート 4 方向レジスタ ポート 4 0 0 0 0 0 0 0 0B 000015H DDR5 ポート 5 方向レジスタ ポート 5 XXX 0 0 0 0 0B 000016H DDR6 ポート 6 方向レジスタ ポート 6 0 0 0 0 0 0 0 0B 000017H DDR7 ポート 7 方向レジスタ ポート 7 0 0 0 0 0 0 0 0B 000018H DDR8 ポート 8 方向レジスタ ポート 8 0 0 0 0 0 0 0 0B 000019H DDR9 ポート 9 方向レジスタ ポート 9 0 0 0 0 0 0 0 0B 00001AH DDRA ポート A 方向レジスタ ポート A 0 0 0 0 0 0 0 0B 00001BH ADER アナログ入力許可レジスタ ポート 6, A/D コンバータ 1 1 1 1 1 1 1 1B OCP5 OCU コンペアレジスタ ch.5 16 ビット入出力タイマ 00001CH 00001DH XXXXXXXXB 00001EH ( 使用禁止 ) 00001FH EICR ウェイクアップ割込み許可レジスタ 000020H SMR シリアルモードレジスタ 000021H SCR シリアル制御レジスタ 000022H SIDR/ SODR 000023H SSR 000024H 000025H XXXXXXXXB SMCS1 シリアルインプットデータレジスタ / シリアルアウトプットデータレジスタ ウェイクアップ割込み 0 0 0 0 0 0 0 0B UART (SCI) 000026H SDR1 シリアルデータレジスタ 1 000027H CDCR 通信プリスケーラ制御レジスタ 0 0 0 0 0 1 0 0B XXXXXXXXB 0 0 0 0 1 X 0 0B シリアルステータスレジスタ シリアルモード制御 ステータスレジスタ 1 0 0 0 0 0 0 0 0B XXXX 0 0 0 0B I/O 拡張シリアル インタフェース 1 通信プリスケーラ レジスタ 0 0 0 0 0 0 1 0B XXXXXXXXB 0 XXX 1 1 1 1B (続く) DS07–13707–5 21 MB90520B シリーズ アドレス 000028H 000029H 00002AH レジスタ 略称 SMCS2 SDR2 レジスタ名称 00002DH 00002EH 00002FH OCS45 OCS67 OCU 制御ステータスレジスタ ch.67 EIRR DTP/ 割込み要因レジスタ 000036H 000037H 000038H ELVR 要求レベル設定レジスタ OCP6 OCU コンペアレジスタ ch.6 ADCS A/D 制御ステータスレジスタ 0 0 0 0 XX 0 0B XXX 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B XXXXXXXXB DTP / 外部割込み回路 0 0 0 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B XXXXXXXXB 16 ビット入出力タイマ XXXXXXXXB 0 0 0 0 0 0 0 0B 8/10 ビット A/D コンバータ ADCR A/D データレジスタ 00003AH DADR0 D/A コンバータデータレジスタ ch.0 00003BH DADR1 D/A コンバータデータレジスタ ch.1 00003CH DACR0 D/A 制御レジスタ 0 00003DH DACR1 D/A 制御レジスタ 1 00003EH CLKR クロック出力許可レジスタ 000039H XXX 0 0 0 0 0B 16 ビット入出力タイマ 000031H 000035H XXXXXXXXB 0 0 0 0 XX 0 0B OCU 制御ステータスレジスタ ch.45 DTP/ 割込み 許可レジスタ 000034H 0 0 0 0 0 0 1 0B ( 使用禁止 ) ENIR 000033H I/O 拡張シリアル インタフェース 2 シリアルデータレジスタ 2 000030H 000032H 初期値 XXXX 0 0 0 0B シリアルモード制御 ステータスレジスタ 2 00002BH 00002CH リソース名 00003FH 0 0 0 0 0 0 0 0B XXXXXXXXB 0 0 0 0 1 XXXB XXXXXXXXB 8 ビット D/A コンバータ XXXXXXXXB XXXXXXX 0B XXXXXXX 0B クロックモニタ機能 XXXX 0 0 0 0B ( 使用禁止 ) 000040H PRLL0 PPG0 リロードレジスタ L XXXXXXXXB 000041H PRLH0 PPG0 リロードレジスタ H XXXXXXXXB 000042H PRLL1 PPG1 リロードレジスタ L XXXXXXXXB 8/16 ビット PPG タイマ 0, 1 000043H PRLH1 PPG1 リロードレジスタ H 000044H PPGC0 PPG0 動作モード制御レジスタ 0 X 0 0 0 XX 1B 000045H PPGC1 PPG1 動作モード制御レジスタ 0 X 0 0 0 0 0 1B 000046H PPGOE PPG0, PPG1 出力制御レジスタ 0 0 0 0 0 0 0 0B 000047H 000048H 000049H 00004AH 00004BH 00004CH 00004DH 00004EH 00004FH 22 XXXXXXXXB ( 使用禁止 ) TMCSR0 0 0 0 0 0 0 0 0B タイマ制御ステータスレジスタ ch.0 TMR0/ TMRLR0 16 ビットタイマレジスタ ch.0/ 16 ビットリロードレジスタ ch.0 TMCSR1 タイマ制御ステータスレジスタ ch.1 TMR1/ TMRLR1 16 ビット リロードタイマ 0 XXXX 0 0 0 0B XXXXXXXXB XXXXXXXXB 0 0 0 0 0 0 0 0B 16 ビットタイマレジスタ ch.1/ 16 ビットリロードレジスタ ch.1 16 ビット リロードタイマ 1 XXXX 0 0 0 0B XXXXXXXXB XXXXXXXXB (続く) DS07–13707–5 MB90520B シリーズ アドレス 000050H 000051H 000052H 000053H 000054H レジスタ 略称 レジスタ名称 000057H 000058H ICU データレジスタ ch.0 IPCP1 ICU データレジスタ ch.1 ICS01 ICU 制御ステータスレジスタ 00005BH 00005CH 00005DH 00005EH 00005FH 000060H 000061H 000062H 000063H 000064H 000065H 000066H 000067H 000068H TCDT0 XXXXXXXXB XXXXXXXXB 0 0 0 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B 16 ビット入出力タイマ TCCS0 フリーランタイマ制御ステータス レジスタ 0 0 0 0 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B ( 使用禁止 ) XXXXXXXXB OCP0 OCU コンペアレジスタ ch.0 OCP1 OCU コンペアレジスタ ch.1 OCP2 OCU コンペアレジスタ ch.2 OCP3 OCU コンペアレジスタ ch.3 OCS01 OCU 制御ステータスレジスタ ch.0, ch.1 OCS23 OCU 制御ステータスレジスタ ch.2, ch.3 TCDT1 フリーランタイマデータレジスタ 1 XXXXXXXXB XXXXXXXXB 16 ビット入出力タイマ XXXXXXXXB XXXXXXXXB XXXXXXXXB 0 0 0 0 XX 0 0B 16 ビット入出力タイマ XXX 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 XX 0 0B XXX 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B 16 ビット入出力タイマ TCCS1 XXXXXXXXB XXXXXXXXB フリーランタイマ制御ステータス レジスタ 1 0 0 0 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B ( 使用禁止 ) 00006AH LCR0 LCDC 制御レジスタ 0 00006BH LCR1 LCDC 制御レジスタ 1 OCP7 OCU コンペアレジスタ ch.7 00006CH 16 ビット入出力タイマ フリーランタイマデータレジスタ 0 000069H 00006DH XXXXXXXXB ( 使用禁止 ) 000059H 00005AH 初期値 XXXXXXXXB IPCP0 000055H 000056H リソース名 LCD コントローラ / ドライバ 0 0 0 1 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B XXXXXXXXB 00006EH 16 ビット入出力タイマ XXXXXXXXB ( 使用禁止 ) 00006FH ROMM ROM ミラー機能選択レジスタ 000070H ∼ 00007FH VRAM LCD 表示用データメモリ 000080H UDCR0 アップダウンカウントレジスタ 0 000081H UDCR1 アップダウンカウントレジスタ 1 ROM ミラー機能 選択モジュール XXXXXXX1B LCD コントローラ / ドライバ XXXXXXXXB 0 0 0 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B 8/16 ビットアップダウン カウンタ / タイマ 0, 1 000082H RCR0 リロードコンペアレジスタ 0 000083H RCR1 リロードコンペアレジスタ 1 0 0 0 0 0 0 0 0B 000084H CSR0 カウンタステータスレジスタ 0 0 0 0 0 0 0 0 0B (続く) DS07–13707–5 0 0 0 0 0 0 0 0B 23 MB90520B シリーズ アドレス レジスタ 略称 000080H UDCR0 アップダウンカウントレジスタ 0 000081H UDCR1 アップダウンカウントレジスタ 1 レジスタ名称 000082H RCR0 リロードコンペアレジスタ 0 000083H RCR1 リロードコンペアレジスタ 1 000084H CSR0 カウンタステータスレジスタ 0 000085H 000086H 000087H 000088H 0 0 0 0 0 0 0 0B 8/16 ビットアップダウン カウンタ / タイマ 0, 1 0 0 0 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B *3 X 0 0 0 0 0 0 0B CCR0 カウンタ制御レジスタ 0 CSR1 カウンタステータスレジスタ 1 8/16 ビットアップダウン カウンタ / タイマ 0, 1 ( 予約領域 ) 0 0 0 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B *3 X 0 0 0 0 0 0 0B 8/16 ビットアップダウン カウンタ / タイマ 0, 1 X 0 0 0 0 0 0 0B ポート 0 入力プルアップ抵抗設定レジスタ ポート 0 0 0 0 0 0 0 0 0B RDR1 ポート 1 入力プルアップ抵抗設定レジスタ ポート 1 0 0 0 0 0 0 0 0B RDR4 ポート 4 入力プルアップ抵抗設定レジスタ ポート 4 0 0 0 0 0 0 0 0B CCR1 カウンタ制御レジスタ 1 00008CH RDR0 00008DH 00008EH 00008BH 初期値 0 0 0 0 0 0 0 0B ( 予約領域 ) 000089H 00008AH リソース名 00008FH ∼ 00009DH ( 使用禁止 ) ( システム使用領域 ) * 4 00009EH PACSR アドレス検出 コントロールレジスタ アドレス一致検出機能 0 0 0 0 0 0 0 0B 00009FH DIRR 遅延割込み要求出力 / 解除レジスタ 遅延割込み発生 モジュール XXXXXXX 0B 0000A0H LPMCR 低消費電力モード制御レジスタ 0000A1H CKSCR クロック選択レジスタ 0000A2H ∼ 0000A7H 0 0 0 1 1 0 0 0B ウォッチドッグタイマ XXXXXXXXB タイムベースタイマ 1 XX 0 0 0 0 0B 時計タイマ 1 X 0 0 1 0 0 0B 1 M ビット フラッシュメモリ 0 0 0 X 0 0 0 0B 1 1 1 1 1 1 0 0B ( 使用禁止 ) 0000A8H WDTC ウォッチドッグタイマ制御レジスタ 0000A9H TBTC タイムベースタイマ制御レジスタ 0000AAH WTC 時計タイマ制御レジスタ 0000ABH ∼ 0000ADH 0000AEH 低消費電力 ( スタンバイ ) モード ( 使用禁止 ) FMCS フラッシュメモリ制御ステータスレジスタ 0000AFH ( 使用禁止 ) 0000B0H ICR00 割込み制御レジスタ 00 0000B1H ICR01 割込み制御レジスタ 01 0 0 0 0 0 1 1 1B 0 0 0 0 0 1 1 1B 割込み コントローラ 0000B2H ICR02 割込み制御レジスタ 02 0000B3H ICR03 割込み制御レジスタ 03 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000B4H ICR04 割込み制御レジスタ 04 0 0 0 0 0 1 1 1B (続く) 24 0 0 0 0 0 1 1 1B DS07–13707–5 MB90520B シリーズ (続き) アドレス レジスタ 略称 0000B5H ICR05 割込み制御レジスタ 05 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000B6H ICR06 割込み制御レジスタ 06 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000B7H ICR07 割込み制御レジスタ 07 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000B8H ICR08 割込み制御レジスタ 08 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000B9H ICR09 割込み制御レジスタ 09 レジスタ名称 リソース名 初期値 0 0 0 0 0 1 1 1B 割込み コントローラ 0000BAH ICR10 割込み制御レジスタ 10 0000BBH ICR11 割込み制御レジスタ 11 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000BCH ICR12 割込み制御レジスタ 12 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000BDH ICR13 割込み制御レジスタ 13 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000BEH ICR14 割込み制御レジスタ 14 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000BFH ICR15 割込み制御レジスタ 15 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000C0H ∼ 0000FFH ( 使用禁止 ) * 1 000100H ∼ 00####H (RAM 領域 ) * 2 00####H ∼ 001FEFH ( 予約領域 ) * 3 001FF0H 001FF1H PADR0 検出アドレス設定レジスタ 0 ( 下位 ) XXXXXXXXB 検出アドレス設定レジスタ 0 ( 中位 ) XXXXXXXXB 001FF2H 検出アドレス設定レジスタ 0 ( 上位 ) 001FF3H 検出アドレス設定レジスタ 1 ( 下位 ) 001FF4H PADR1 001FF5H 0 0 0 0 0 1 1 1B アドレス一致 検出機能 XXXXXXXXB XXXXXXXXB 検出アドレス設定レジスタ 1 ( 中位 ) XXXXXXXXB 検出アドレス設定レジスタ 1 ( 上位 ) XXXXXXXXB 001FF6H ∼ 001FFFH ( 予約領域 ) * 3 初期値についての説明 0 :このビットの初期値は “0” です。 1 :このビットの初期値は “1” です。 X :このビットの初期値は不定です。 * 1:アドレス 0000C0H ∼ 0000FFH の領域は , アクセス禁止領域です。「■メモリマップ」を参照してください。 * 2:“ (RAM 領域 ) ” については , 「■メモリマップ」を参照してください。 * 3:“ ( 予約領域 ) ” は , システム内で使用するアドレスのため , 使用禁止です。 * 4:“ ( システム使用領域 ) ” は , 評価ツール用のレジスタ設定領域です。 (注意事項)・ LPMCR/CKSCR/WDTC では , リセットの種類により , 初期化される場合と , 初期化されない場合があります が , 初期化される場合の初期値が記述されています。 ・“ (RAM 領域 ) ” と “ ( 予約領域 ) ” の境界 “####H” は品種ごとに変わります。詳細は「■メモリマップ」を 参照してください。 ・ OCU コンペアレジスタ ch.0 ∼ ch.3 は 16 ビットフリーランタイマ 0 を , OCU コンペアレジスタ ch.4 ∼ ch.7 は 16 ビットフリーランタイマ 1 を使用します。なお , 16 ビットフリーランタイマ 0 はインプットキャプ チャ 0, 1 (ICU) でも使用します。 DS07–13707–5 25 MB90520B シリーズ ■ 割込み要因と割込みベクタ , 割込み制御レジスタ EI2OS 割込み要因 割込みベクタ 割込み制御レジスタ 対応 番号 アドレス ICR アドレス × #08 FFFFDCH ⎯ ⎯ INT 9 命令 × #09 FFFFD8H ⎯ ⎯ 例外処理 × #10 FFFFD4H ⎯ ⎯ 8/10 ビット A/D コンバータ ○ #11 FFFFD0H FFFFCCH 0000B0H × #12 ICR00 タイムベースタイマ DTP0/DTP1 ( 外割り 0/ 外割り 1) ○ #13 FFFFC8H FFFFC4H 0000B1H × #14 ICR01 16 ビットフリーランタイマ 0 オーバフロー I/O 拡張シリアルインタフェース 1 ○ #15 FFFFC0H FFFFBCH 0000B2H × #16 ICR02 ウェイクアップ割込み I/O 拡張シリアルインタフェース 2 ○ #17 FFFFB8H FFFFB4H 0000B3H ○ #18 ICR03 DTP2/DTP3 ( 外割り 2/ 外割り 3) 8/16 ビット PPG タイマ 0 カウンタボロー × #19 FFFFB0H FFFFACH 0000B4H ○ #20 ICR04 DTP4/DTP5 ( 外割り 4/ 外割り 5) 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 0 コンペア一致 ○ #21 FFFFA8H ICR05 0000B5H ICR06 0000B6H ICR07 0000B7H ICR08 0000B8H ICR09 0000B9H ICR10 0000BAH ICR11 0000BBH ICR12 0000BCH ICR13 0000BDH ICR14 0000BEH ICR15 0000BFH リセット 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 0 オーバフロー , アップ / ダウン反転 ○ #22 FFFFA4H 8/16 ビット PPG タイマ 1 カウンタボロー × #23 FFFFA0H DTP6/DTP7 ( 外割り 6/ 外割り 7) ○ #24 FFFF9CH アウトプットコンペア 1 (OCU) ch.4, ch.5 一致 ○ #25 FFFF98H 時計タイマ × #26 FFFF94H アウトプットコンペア 1 (OCU) ch.6, ch.7 一致 ○ #27 FFFF90H 16 ビットフリーランタイマ 1 オーバフロー × #28 FFFF8CH 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 1 コンペア一致 ○ #29 FFFF88H 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 1 オーバフロー , アップ / ダウン反転 ○ #30 FFFF84H インプットキャプチャ 0 (ICU) 取込み ○ #31 FFFF80H インプットキャプチャ 1 (ICU) 取込み ○ #32 FFFF7CH アウトプットコンペア 0 (OCU) ch.0 一致 ○ #33 FFFF78H アウトプットコンペア 0 (OCU) ch.1 一致 ○ #34 FFFF74H アウトプットコンペア 0 (OCU) ch.2 一致 ○ #35 FFFF70H アウトプットコンペア 0 (OCU) ch.3 一致 ○ #36 FFFF6CH UART (SCI) 受信完了 ◎ #37 FFFF68H 16 ビットリロードタイマ 0 ○ #38 FFFF64H UART (SCI) 送信完了 ◎ #39 FFFF60H 16 ビットリロードタイマ 1 ○ #40 FFFF5CH フラッシュメモリ × #41 FFFF58H 遅延割込み発生モジュール × #42 FFFF54H ○:使用可能 26 優先度 高い 低い 2 ×:使用不可 ◎:使用可能 , EI OS 停止機能付き DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ■ 周辺リソース 1. I/O ポート ・ I/O ポートは汎用入出力ポート ( パラレル I/O ポート ) として使用できます。 MB90520B シリーズでは , 11 ポート (85 本 ) 用意されています。各ポートは , 周辺機能の入出力端子と兼用になっています。 ・ ポートデータレジスタ (PDR) によって , 出力データを I/O 端子に出力し , I/O ポートに入力された信号を取込む機能が あります。 また , ポート方向レジスタ (DDR) によって , I/O 端子の入出力方向をビット単位で設定することができます。 ・ 以下に各ポートと端子を兼用している周辺機能を示します。 ポート端子名 兼用周辺機能端子名 ポート 0 ポート 1 ポート 2 P00 ∼ P06 INT0 ∼ INT6 ⎯ P07 兼用周辺機能名 外部割込み 兼用なし P10 ∼ P17 WI0 ∼ WI7 ウェイクアップ割込み P20 ∼ P23 IN00 ∼ IN11 インプットキャプチャ ( ユニット 0) P24, P25 AIN0, BIN0 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 0 P26 ZIN0/INT7 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 0/ 外部割込み ⎯ P30 兼用なし P31 CKOT クロックモニタ機能 P32 ∼ P35 OUT0 ∼ OUT3 アウトプットコンペア ( ユニット 0) P36, P37 PPG00, PPG01 8/16 ビット PPG タイマ 0 P40, P41 PPG10, PPG11 8/16 ビット PPG タイマ 1 P42 ∼ P44 SIN0, SOT0, SCK0 UART (SCI) P45 ∼ P47 SIN1, SOT1, SCK1 I/O 拡張シリアルインタフェース 0 P50 ∼ P52 SIN2/AIN1, SOT1/BIN1, SCK1/ZIN1 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 0 I/O 拡張シリアルインタフェース 1 P53, P54 DA0, DA1 8 ビット D/A コンバータ P60 ∼ P67 AN0 ∼ AN7 8/16 ビット A/D コンバータ P70 ∼ P73 TIN0/OUT4, TOT0/OUT5, TIN1/OUT6, TOT1/OUT7 16 ビットリロードタイマ 0, 1 アウトプットコンペア ( ユニット 1) P74 ∼ P77 COM0 ∼ COM3 LCD コントロールドライバコモン出力 ポート 8 P80 ∼ P87 SEG16 ∼ SEG23 LCD コントロールドライバセグメント出力 ポート 9 P90 ∼ P97 SEG24 ∼ SEG31 LCD コントロールドライバセグメント出力 ポート A PA0 ∼ PA7 SEG8 ∼ SEG15 LCD コントロールドライバセグメント出力 ポート 3 ポート 4 ポート 5 ポート 6 ポート 7 (注意事項) ・ ポート 9 は , N-ch オープンドレイン出力形式の汎用入出力ポートです。 ・ ポート 9 を出力として使用する場合は , 外部にプルアップ抵抗を接続してください。 ・ ポート 6 は , アナログ入力端子と兼用しており , 汎用ポートとして使用する場合は , 必ず対応するアナログ入力許可レ ジスタ (ADER) のビットを “0” に設定してください。また , ADER の内容はリセットで “FFH” に初期化されます。 DS07–13707–5 27 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム P00 ∼ P07, P10 ∼ P17 プルアップ抵抗 オプション 接続 / 切断選択 周辺機能入力 PDR ( ポートデータレジスタ ) P-ch 内部データバス PDR リード 出力ラッチ P-ch PDR ライト 端子 DDR ( ポート方向レジスタ ) 方向ラッチ N-ch DDR ライト スタンバイ制御 (SPL = 1) DDR リード スタンバイ制御: ストップモード (SPL = 1) , タイムベースタイマモード (SPL = 1) , 時計モード (SPL = 1) , ハードウェアスタンバイモードの制御 P20 ∼ P27 周辺機能入力 PDR ( ポートデータレジスタ ) 内部データバス PDR リード 出力ラッチ P-ch PDR ライト 端子 DDR ( ポート方向レジスタ ) 方向ラッチ N-ch DDR ライト DDR リード スタンバイ制御 (SPL = 1) スタンバイ制御: ストップモード (SPL = 1) , タイムベースタイマモード (SPL = 1) , 時計モード (SPL = 1) , ハードウェアスタンバイモードの制御 28 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ P40 ∼ P47 プルアップ抵抗 オプション 接続 / 切断選択 周辺機能入力 * PDR ( ポートデータレジスタ ) 周辺機能出力 * 周辺機能出力許可 * P-ch 内部データバス PDR リード 出力ラッチ P-ch PDR ライト 端子 DDR ( ポート方向レジスタ ) N-ch 方向ラッチ DDR ライト スタンバイ制御 (SPL = 1) DDR リード スタンバイ制御: ストップモード (SPL = 1) , タイムベースタイマモード (SPL = 1) , 時計モード (SPL = 1) , ハードウェアスタンバイモードの制御 *:周辺機能入出力は周辺機能の入出力に対応します。 P30 ∼ P37, P50 ∼ P52, P70 ∼ P73 周辺機能入力 * PDR ( ポートデータレジスタ ) 周辺機能出力 * 周辺機能出力許可 * 内部データバス PDR リード P-ch 出力ラッチ PDR ライト 端子 DDR ( ポート方向レジスタ ) N-ch 方向ラッチ DDR ライト DDR リード スタンバイ制御 (SPL = 1) スタンバイ制御: ストップモード (SPL = 1) , タイムベースタイマモード (SPL = 1) , 時計モード (SPL = 1) , ハードウェアスタンバイモードの制御 *:周辺機能入出力は周辺機能の入出力に対応します。 DS07–13707–5 29 MB90520B シリーズ P53, P54 D/A アナログ端子 出力許可 D/A アナログ出力 内部データバス PDR ( ポートデータレジスタ ) PDR リード 出力ラッチ P-ch PDR ライト 端子 DDR ( ポート方向レジスタ ) 方向ラッチ N-ch DDR ライト DDR リード スタンバイ制御 (SPL = 1) スタンバイ制御: ストップモード (SPL = 1) , タイムベースタイマモード (SPL = 1) , 時計モード (SPL = 1) , ハードウェアスタンバイモードの制御 P74 ∼ P77 コモン端子 出力許可 内部データバス PDR ( ポートデータレジスタ ) LCD コモン出力 PDR リード 出力ラッチ P-ch PDR ライト 端子 DDR ( ポート方向レジスタ ) 方向ラッチ N-ch DDR ライト DDR リード スタンバイ制御 (SPL = 1) スタンバイ制御: ストップモード (SPL = 1) , タイムベースタイマモード (SPL = 1) , 時計モード (SPL = 1) , ハードウェアスタンバイモードの制御 30 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ P60 ∼ P67 アナログ入力 内部データバス PDR ( ポートデータレジスタ ) PDR リード 出力ラッチ P-ch PDR ライト 端子 DDR ( ポート方向レジスタ ) 方向ラッチ N-ch DDR ライト DDR リード スタンバイ制御 (SPL = 1) スタンバイ制御: ストップモード (SPL = 1) , タイムベースタイマモード (SPL = 1) , 時計モード (SPL = 1) , ハードウェアスタンバイモードの制御 P80 ∼ P87, PA0 ∼ PA7 セグメント端子 出力許可 PDR ( ポートデータレジスタ ) LCD セグメント出力 内部データバス PDR リード 出力ラッチ P-ch PDR ライト 端子 DDR ( ポート方向レジスタ ) 方向ラッチ N-ch DDR ライト DDR リード スタンバイ制御 (SPL = 1) スタンバイ制御: ストップモード (SPL = 1) , タイムベースタイマモード (SPL = 1) , 時計モード (SPL = 1) , ハードウェアスタンバイモードの制御 DS07–13707–5 31 MB90520B シリーズ P90 ∼ P97 セグメント端子 出力許可 PDR ( ポートデータレジスタ ) LCD セグメント 出力 内部データバス PDR リード 出力ラッチ PDR ライト 端子 DDR ( ポート方向レジスタ ) 方向ラッチ N-ch DDR ライト DDR リード スタンバイ制御 (SPL = 1) スタンバイ制御: ストップモード (SPL = 1) , タイムベースタイマモード (SPL = 1) , 時計モード (SPL = 1) , ハードウェアスタンバイモードの制御 32 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 2. タイムベースタイマ ・ タイムベースタイマは , メインクロック ( 発振クロック:HCLK の 2 分周 ) に同期してカウントアップする 18 ビットの フリーランカウンタ ( タイムベースタイマカウンタ ) です。 ・ 4 種類のインターバル時間を選択でき , インターバル時間ごとに割込み要求を発生できます。 ・ 発振安定待ち時間用タイマやウォッチドッグタイマなど周辺機能に動作クロックを供給しています。 ・タイムベースタイマのインターバル時間 内部カウントクロック周期 インターバル時間 212/HCLK ( 約 1.024 ms) 2/HCLK (0.5 µs) 214/HCLK ( 約 4.096 ms) 216/HCLK ( 約 16.384 ms) 219/HCLK ( 約 131.072 ms) ・ HCLK:発振クロック周波数 ・ ( ) 内は , 発振クロック周波数が 4 MHz の場合の値です。 ・タイムベースタイマから供給されるクロック周期 クロック供給先 クロック周期 10 2 /HCLK ( 約 0.256 ms) メインクロックの 発振安定待ち 213/HCLK ( 約 2.048 ms) 215/HCLK ( 約 8.192 ms) 217/HCLK ( 約 32.768 ms) 212/HCLK ( 約 1.024 ms) ウォッチドッグタイマ 214/HCLK ( 約 4.096 ms) 216/HCLK ( 約 16.384 ms) 219/HCLK ( 約 131.072 ms) PPG タイマ 29/HCLK ( 約 0.128 ms) ・ HCLK:発振クロック周波数 ・ ( ) 内は , 発振クロック周波数が 4 MHz の場合の値です。 DS07–13707–5 33 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム ウォッチドッグ タイマへ PPG タイマへ タイムベースタイマカウンタ HCLK の 2 分周 × 21 × 22 × 23 × 28 × 29 × 210 × 211 × 212 × 213 × 214 × 215 × 216 × 217 × 218 OF OF OF OF クロック制御部 発振安定待ち時間 セレクタへ リセット* 1 ストップモードなどの解除* 2 クロックモードの切換え* 3 カウンタ クリア回路 TBOF クリア インターバル タイマセレクタ TBOF セット タイムベースタイマ制御レジスタ (TBTC) TBIE TBOF TBR TBC1 TBC0 タイムベースタイマ割込み信号 OF HCLK *1 *2 *3 :オーバフロー :発振クロック周波数 :パワーオンリセット , ハードウェアスタンバイモードの解除 , ウォッチドッグリセット :ストップモード , メイン時計モード , PLL 時計モード , 擬似時計モードの解除 :メイン→ PLL クロック , サブ→メインクロック , サブ→ PLL クロック タイムベースタイマの実際の割込み要求番号は次のとおりです。 割込み要求番号:#12 (0CH) 34 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 3. ウォッチドッグタイマ ・ ウォッチドッグタイマは , プログラム暴走対策として用意されているタイマカウンタです。 ・ ウォッチドッグタイマは , タイムベースタイマまたは時計タイマをカウントクロックとする 2 ビットのカウンタです。 ・ ウォッチドッグタイマは , 起動後 , 2 ビットカウンタがオーバフローするまでの時間内にクリアされない場合 , CPU を リセットします。 ・ウォッチドッグタイマのインターバル時間 HCLK:発振クロック (4 MHz) SCLK:サブクロック (8.192 kHz) 最小 最大 クロック周期 最小 最大 クロック周期 約 3.58 ms 約 4.61 ms 214 ± 211 / HCLK 約 0.438 s 約 0.563 s 212 ± 29 / SCLK 約 14.33 ms 約 18.30 ms 216 ± 213 / HCLK 約 3.500 s 約 4.500 s 215 ± 212 / SCLK 約 57.23 ms 約 73.73 ms 218 ± 215 / HCLK 約 7.000 s 約 9.000 s 216 ± 213 / SCLK 約 458.75 ms 約 589.82 ms 221 ± 218 / HCLK 約 14.00 s 約 18.00 s 217 ± 214 / SCLK (注意事項)・ウォッチドッグタイマのインターバル時間の最大 , 最小は , カウンタクリアのタイミングで決まります。 ・ウォッチドッグタイマは , タイムベースタイマまたは , 時計タイマの桁上がり信号をカウントする 2 ビット のカウンタにより構成されていますので , HCLK にて動作している場合は , タイムベースタイマを , SCLK に て動作している場合は , 時計タイマをクリアしますと, ウォッチドッグリセットの発生時間が長くなります。 ・ウォッチドッグタイマのカウントクロック WTC:WDCS HCLK:発振クロック PCLK:PLL クロック 0 に設定 時計タイマ出力にて動作 1 に設定 タイムベースタイマ出力にて動作 SCLK:サブクロック 時計タイマ出力にて動作 ・ウォッチドッグタイマの停止要因 1:パワーオンリセットにより停止 2:ハードウェアスタンバイ解除によるリセット動作 3:ウォッチドッグリセット ・ウォッチドッグタイマのクリア要因 1:RST 端子による外部リセット入力 2:ソフトウェアリセットビットへの “0” 設定 3:ウォッチドッグ制御ビットへの “0” 設定 (2 回目以降 ) 4:スリープモードへの移行 ( ウォッチドッグタイマをクリアし , カウントを一時停止 ) 5:擬似時計モードへの移行 ( ウォッチドッグタイマをクリアし , カウントを一時停止 ) 6:時計モードへの移行 ( ウォッチドッグタイマをクリアし , カウントを一時停止 ) 7:ストップモードへの移行 ( ウォッチドッグタイマをクリアし , カウントを一時停止 ) DS07–13707–5 35 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム ウォッチドッグタイマ制御レジスタ (WDTC) PONR STBR WRST ERST SRST WTE WT1 WT0 2 ウォッチドッグタイマ 起動 リセットの発生 スリープモードに移行 擬似時計モードに移行 時計モードに移行 ストップモードに移行 カウンタ クリア 制御回路 カウント クロック セレクタ 2 ビット カウンタ ウォッチドッグ タイマ リセット 発生回路 内部リセット 発生回路へ クリア 4 4 ( タイムベースタイマカウンタ ) メインクロック (HCLK の 2 分周 ) × 21 × 22 × 28 × 29 × 210 × 211 × 212 × 213 × 214 × 215 × 216 × 217 × 218 ( 時計カウンタ ) サブクロック × 21 × 22 × 25 × 26 × 27 × 28 × 29 × 210 × 211 × 212 × 213 × 214 × 215 HCLK:発振クロック周波数 36 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 4. 8/16 ビット PPG (Programmable Pulse Generator) タイマ 0, 1 ・ 8/16 ビット PPG タイマ 0, 1 は , 以下に示す各動作モードでの周期および , 0 ∼ 100%のデューティ比パルス出力が可能 な 2 チャネルのリロードタイマモジュール (PPG0, PPG1) です。 2 チャネルのモジュールを組み合わせることにより , 以 下の各動作モードを設定できます。 動作モード 8 ビット PPG 出力 2 ch 独立 動作モード 16 ビット PPG 出力 動作モード 8 + 8 ビット PPG 出力 動作モード *1 PPG00, PPG01 (PPG ch0) カウント クロック *2 PPG10, PPG11 (PPG ch1) インターバル時間 出力パルス時間 インターバル時間 出力パルス時間 φ/1 (62.5 ns) 1/φ ∼ 28/φ 1/φ ∼ 29/φ 1/φ ∼ 28/φ 1/φ ∼ 29/φ φ/2 (125 ns) 2/φ ∼ 29/φ 22/φ ∼ 210/φ 2/φ ∼ 29/φ 22/φ ∼ 210/φ φ/4 (250 ns) 22/φ ∼ 210/φ 23/φ ∼ 211/φ 22/φ ∼ 210/φ 23/φ ∼ 211/φ φ/8 (500 ns) 23/φ ∼ 211/φ 24/φ ∼ 212/φ 23/φ ∼ 211/φ 24/φ ∼ 212/φ φ/16 (1000 ns) 24/φ ∼ 212/φ 25/φ ∼ 213/φ 24/φ ∼ 212/φ 25/φ ∼ 213/φ HCLK/512 (128 µs) 29/HCLK ∼ 217/HCLK 210/HCLK ∼ 218/HCLK 29/HCLK ∼ 217/HCLK 210/HCLK ∼ 218/HCLK φ/1 (62.5 ns) 1/φ ∼ 216/φ 1/φ ∼ 217/φ 1/φ ∼ 216/φ 1/φ ∼ 217/φ φ/2 (125 ns) 2/φ ∼ 217/φ 22/φ ∼ 218/φ 2/φ ∼ 217/φ 22/φ ∼ 218/φ φ/4 (250 ns) 22/φ ∼ 218/φ 23/φ ∼ 219/φ 22/φ ∼ 218/φ 23/φ ∼ 219/φ φ/8 (500 ns) 23/φ ∼ 219/φ 24/φ ∼ 220/φ 23/φ ∼ 219/φ 24/φ ∼ 220/φ φ/16 (1000 ns) 24/φ ∼ 220/φ 25/φ ∼ 221/φ 24/φ ∼ 220/φ 25/φ ∼ 221/φ HCLK/512 (128 µs) 29/HCLK ∼ 225/HCLK 210/HCLK ∼ 226/HCLK 29/HCLK ∼ 225/HCLK 210/HCLK ∼ 226/HCLK φ/1 (62.5 ns) 1/φ ∼ 26/φ 1/φ ∼ 29/φ 1/φ ∼ 216/φ 1/φ ∼ 217/φ φ/2 (125 ns) 2/φ ∼ 29/φ 22/φ ∼ 210/φ 2/φ ∼ 217/φ 22/φ ∼ 218/φ φ/4 (250 ns) 22/φ ∼ 210/φ 23/φ ∼ 211/φ 22/φ ∼ 218/φ 23/φ ∼ 219/φ φ/8 (500 ns) 23/φ ∼ 211/φ 24/φ ∼ 212/φ 23/φ ∼ 219/φ 24/φ ∼ 220/φ φ/16 (1000 ns) 24/φ ∼ 212/φ 25/φ ∼ 213/φ 24/φ ∼ 220/φ 25/φ ∼ 221/φ HCLK/512 (128 µs) 29/HCLK ∼ 217/HCLK 210/HCLK ∼ 218/HCLK 29/HCLK ∼ 225/HCLK 210/HCLK ∼ 226/HCLK * 1:8+8ビットPPG出力動作モードとは, 下位側8ビットをプリスケーラとして使用し, PPG出力動作させるモードです。 * 2: ( ) 内の数値は , マシンクロック周波数を 16 MHz とした場合の値です。 ・PPG タイマのチャネルと PPG 端子 MB90520B シリーズの 8/16 ビット PP タイマのチャネルと PPG 端子の関係を示します。 PPG0 端子 PPG00 出力端子 端子 PPG01 出力端子 PPG1 端子 PPG10 出力端子 端子 PPG11 出力端子 DS07–13707–5 37 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム ・8/16 ビット PPG タイマ 0 “H” レベル側データバス “L” レベル側データバス PPG0 リロード レジスタ PPG0 動作モード制御レジスタ (PPGC0) PRLH0 (“H” レベル側 ) PRLL0 (“L” レベル側 ) PEN0 ⎯ PE00 PIE0 PUF0 ⎯ ⎯ 割込み 要求発生 R PPG0 テンポラリ バッファ (PRLBH0) S Q 2 リロードレジスタ “L” レベル /“H” レベル セレクタ カウント開始値 予約 セレクト信号 リロード クリア パルスセレクタ PPG0 ダウンカウンタ (PCNT0) 動作モード制御信号 PPG1 アンダフロー PPG0 アンダフロー (PPG1 へ ) アンダフロー CLK 反転 PPG0 出力ラッチ 端子 PPG00 PPG 出力制御回路 タイムベースタイマ出力 (HCLK/512) 周辺クロック (φ/1) 周辺クロック (φ/2) 周辺クロック (φ/4) 周辺クロック (φ/8) 周辺クロック (φ/16) カウント クロック セレクタ 端子 PPG01 3 セレクト信号 PCS2 PCS1 PCS0 PCM2 PCM1 PCM0 PE11 PE01 ⎯ 予約 HCLK φ 38 :未定義 :予約ビット :発振クロック周波数 :マシンクロック周波数 PPG01 出力制御レジスタ (PPGOE) DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ・8/16 ビット PPG タイマ 1 “H” レベル側データバス “L” レベル側データバス PPG1 リロード レジスタ 動作モード 制御信号 PPG1 動作モード制御レジスタ (PPGC1) PRLL1 PRLH1 (“H”レベル側) (“L”レベル側) ⎯ PEN1 PE10 PIE1 PUF1 MD1 2 PPG1 テンポラリ バッファ (PRLBH1) リロードセレクタ “L” レベル /“H” レベル Q セレクト信号 リロード クリア アンダ PPG1 ダウンカウンタ フロー (PCNT1) PPG1 アンダフロー (PPG0 へ ) 割込み 要求出力 R S カウント開始値 MD0 予約 反転 CLK PPG1 出力ラッチ 端子 PPG10 PPG 出力制御回路 MD0 端子 PPG11 PPG0 アンダフロー タイムベースタイマ出力 (PPG0 より ) (HCLK/512) 周辺クロック (φ/1) 周辺クロック (φ/2) 周辺クロック (φ/4) 周辺クロック (φ/8) 周辺クロック (φ/16) カウント クロック セレクタ 3 セレクト信号 PCS2 PCS1 PCS0 PCM2 PCM1 PCM0 PE11 PE01 PPG01 出力制御レジスタ (PPGOE) ⎯ 予約 HCLK φ :未定義 :予約ビット :発振クロック周波数 :マシンクロック周波数 DS07–13707–5 39 MB90520B シリーズ 5. 16 ビットリロードタイマ 0, 1 ( イベントカウント機能付き ) ・ 16 ビットリロードタイマには , 以下の機能があります。 ・ カウントクロックは , 3 種類の内部クロックおよび , 外部イベントクロックから選択し , 設定できます。 ・ 16 ビットリロードタイマ 0, 1 の起動は , ソフトフェアトリガまたは , 外部トリガから選択し , 設定できます。 ・ 16 ビットリロードタイマ 0, 1 のアンダフローが発生した場合に , CPU へ割込みを発生させることができます。 また , 割込みを利用してインターバルタイマとして動作させることもできます。 ・ 16 ビットリロードタイマ 0, 1 のアンダフローが発生した場合に , タイマ動作を停止させるワンショットモード , リロー ドレジスタ値をタイマにロードしてカウント動作を継続するリロードモードを選択し , 設定できます。 ・ 拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) に対応しています。 ・ MB90520B シリーズには , 16 ビットリロードタイマが 2 チャネル内蔵されています。 ・16 ビットリロードタイマの動作モード カウントクロック 起動トリガ ソフトウェアトリガ 内部クロック (3 種類あり ) 外部トリガ ソフトウェアトリガ イベントクロック 外部トリガ アンダフローが発生した場合の動作 ワンショットモード リロードモード ワンショットモード リロードモード ワンショットモード リロードモード ワンショットモード リロードモード ・16 ビットリロードタイマのインターバル時間 カウントクロック 内部クロック イベントクロック カウントクロック周期 インターバル時間算出例 21T (0.125 µs) 0.125 µs ∼ 8.192 ms 23T (0.5 µs) 0.5 µs ∼ 32.768 ms 25T (2.0 µs) 2.0 µs ∼ 131.1 ms 3 2 T 以上 0.5 µs 以上 ( 注意事項)( ) 内および , インターバル時間算出例は , マシンクロック周波数 16 MHz とした場合の値です。 T は , マシンサイクルで , 1/ マシンクロック周波数で算出された値です。 40 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム 内部データバス TMRLR 16 ビットリロードレジスタ リロード信号 TMR リロード 制御回路 UF 16 ビットタイマレジスタ CLK カウントクロック生成回路 マシン クロック 3 プリス ケーラ φ ゲート 入力 有効 クロック 判定回路 ウエイト信号 内蔵周辺機能 への出力 クリア トリガ 内部 クロック 端子 TIN クロック セレクタ 入力制御 回路 外部クロック 3 CLK 2 ⎯ ⎯ 出力信号 生成回路 端子 EN TOT セレクト 信号 機能選択 ⎯ 出力制御回路 動作 制御回路 ⎯ CSL1 CSL0 MOD2 MOD1 MOD0 OUTE OUTL RELD INTE UF CNTE TRG タイマ制御ステータスレジスタ (TMCSR) 割込み要求出力 DS07–13707–5 41 MB90520B シリーズ 6. 16 ビット入出力タイマ ・ 16 ビット入出力タイマは , 16 ビットフリーランタイマ 2 チャネル , インプットキャプチャ2 チャネル , アウトプットコ ンペア 8 チャネルにより構成されています。16 ビットフリーランタイマをベースに , アウトプットコンペアを使用し , 8 種類の独立した波形を出力することができます。 また , インプットキャプチャを使用し , 入力パルス幅の測定 , 外部ク ロック周期の測定を行うことができます。 ・MB90520B に搭載されている入出力タイマの構成 16 ビットフリーランタイマ アウトプットコンペア インプットキャプチャ 16 ビット入出力タイマ ( ユニット 0) 16 ビットフリーランタイマ 0 アウトプットコンペア 0 ∼ 3 ( ユニット 0) インプットキャプチャ 0, 1 ( ユニット 0) 16 ビット入出力タイマ ( ユニット 1) 16 ビットフリーランタイマ 1 アウトプットコンペア 4 ∼ 8 ( ユニット 1) ⎯ ・16 ビットフリーランタイマの機能 ・ 16 ビットフリーランタイマのカウント値が , インプットキャプチャおよび , アウトプットコンペアの基準時間 ( ベース タイム ) として使用されます。 ・ 16 ビットフリーランタイマのオーバフローにより割込みを発生させることができます。 ・ 拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) を起動できます。 ・ 16 ビットフリーランタイマ 0, 1 は , 外部からのリセット入力 , タイマクリアビット (TCCS:CLR = 1) および , アウト プットコンペア 0, 4 のコンペア一致により “0000H” にクリアすることができます。 ・ カウントクロック周期は , 以下の 4 種類から選択し , 設定することができます。 4/φ (250 ns) , 16/φ (1.0 µs) , 64/φ (4.0 µs) , 256/φ (16.0 µs) ( 注意事項 ) φ は , マシンクロック周波数です。( ) 内の数値は , マシンクロック 16 MHz の場合の値です。 ・インプットキャプチャの機能 ・ 外部トリガ入力端子 (IN00 または IN01/IN10 または IN11) から , トリガを入力し , 設定されたエッジが検出された場合 は , 16 ビットフリーランタイマの値を保持し , 割込み要求を発生させることができます。 ・ インプットキャプチャ0, 1 独立に , キャプチャ動作および , 割り込み要求を発生させることができます。 ・ 拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) を起動できます。 ・ 検出するトリガエッジは , 立上りエッジ / 立下りエッジ / 両エッジから選択し , 設定することができます。 ・ インプットキャプチャ0 を使用する場合は , IN00 または IN01 端子を使用することができますが , 片方をマスクして使 用することは出来ませんので , ご注意ください。 ・ インプットキャプチャ1 を使用する場合は , IN10 または IN11 端子を使用することができますが , 片方をマスクして使 用することは出来ませんので , ご注意ください。 ・アウトプットコンペアの機能 ・ 16 ビットフリーランタイマ 0, 1 のカウント値と , アウトプットコンペアレジスタ 0 ∼ 7 に設定された値を比較し , 一 致を検出した場合対応するアウトプットコンペア端子の出力レベルを反転したり , 16 ビットフリーランタイマを “0000H” にクリアすることができます。 ・ 拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) を起動できます。 ・ アウトプットコンペア端子の出力レベルは , マイコン起動後に設定することができます。 ・ 8 チャネルのアウトプットコンペアは , 独立に出力レベルを反転することができます。 また , 割込み要求も独立してい ます。 42 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム ・16 ビットフリーランタイマ インプットキャプチャ , アウトプットコンペアへ カウント値出力 タイマデータレジスタ (TCDT0, TCDT1 * ) OF 16 ビットカウンタ CLK φ STOP CLR プリスケーラ アウトプットコンペア レジスタ 0 ( アウトプットコンペア レジスタ 4 * ) 一致信号 2 タイマ制御 ステータスレジスタ (TCCS0, TCCS1 * ) 予約 IVF 内 部 デ | タ バ ス IVFE STOP MODE CLR CLK1 CLK0 フリーランタイマ オーバフロー割込み要求 φ :マシンクロック OF :オーバフロー * :16 ビットフリーランタイマ ch1 の場合の名称 ・インプットキャプチャ 16 ビットフリーランタイマ 0 IN00 端子 エッジ検出回路 インプットキャプチャレジスタ 1 (IPCP0) 端子 IN01 IN10 端子 端子 IN11 インプットキャプチャ 制御ステータスレジスタ (ICS01) インプットキャプチャレジスタ 0 (IPCP1) 2 2 内 部 デ | タ バ ス ICP1 ICP0 ICE1 ICE0 EG11 EG10 EG01 EG00 インプットキャプチャ 割込み要求 DS07–13707–5 43 MB90520B シリーズ ・アウトプットコンペア アウトプットコンペア 割込み要求 アウトプットコンペア制御 ステータスレジスタ (OSC23, OSC67 * ) ⎯ ⎯ ⎯ CMOD OTE1 OTE0 OTD1 OTD0 IOP1 IOP0 IOE1 IOE0 ⎯ ⎯ CST1 CST0 2 タイマデータレジスタ (TCDT0, TCDT1 * ) 2 16 ビットフリーランタイマ 0 (1 * ) コンペア制御回路 3 (7 * ) OCP3 (OCP7 * ) アウトプットコンペアレジスタ 3 (7 * ) 内 部 デ | タ バ ス OUT3 (OUT7 * ) コンペア制御回路 2 (6 * ) 出力制御 回路 3 (7 * ) OCP2 (OCP6* ) アウトプットコンペアレジスタ 2 (6 * ) OUT2 (OUT6 * ) 出力制御 回路 2 (6 * ) コンペア制御回路 1 (5 * 端子 端子 ) OUT1 (OUT5 * ) OCP1 (OCP5* ) 出力制御 回路 1 (5 * ) アウトプットコンペアレジスタ 1 (5 * ) 端子 OUT0 (OUT4 * ) 出力制御 回路 0 (4 * ) コンペア制御回路 0 (4 * ) 端子 OCP0 (OCP4*) アウトプットコンペアレジスタ 0 (4 * ) アウトプットコンペア制御 ステータスレジスタ (OSC01, OSC45 * ) ⎯ ⎯ ⎯ 2 2 CMOD OTE1 OTE0 OTD1 OTD0 IOP1 IOP0 IOE1 IOE0 ⎯ ⎯ CST1 CST0 アウトプット コンペア 割込み要求 *:アウトプットコンペアユニット 1 の場合の名称 44 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 7. 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 0, 1 ・ 8/16 アップダウンカウンタ / タイマには , タイマモード , アップダウンカウントモード , 位相差カウントモードがあり ます。 ・ 8 ビット× 2 チャネルまたは , 16 ビット× 1 チャネルのアップダウンカウンタ / タイマとして使用できます。 ・8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマの機能 動作モード カウントモード タイマモード 8 ビット × 2 チャネル モード DS07–13707–5 2/φ, 4/φ (φ:マシンクロック周波数 ) ZIN 端子の機能 AIN 端子より設定された入力エッ ジを検出した場合カウントアップ。 BIN 端子より設定された入力エッ ジを検出した場合カウントダウン。 カウンタ クリア機能 位相差カウント モード (2 逓倍 ) BIN 端子の立上り / 立下りエッジよ り AIN 端子の入力レベルを検出し , カウントアップまたは , カウントダ ウンを行います カウンタ クリア機能 位相差カウント モード (4 逓倍 ) BIN 端子の立上り / 立下りエッジよ り , AIN 端子の入力レベルを検出し , カウントアップまたはカウントダ ウンを行い , AIN 端子の立上り / 立 下りエッジより , BIN 端子の入力レ ベルを検出し , カウントアップまた はダウンを行います カウンタ クリア機能 2/φ, 4/φ (φ:マシンクロック周波数 ) その他の機能 ⎯ アップ / ダウン カウントモード タイマモード 16 ビット × 1 チャネル モード カウントクロック (カウントエッジ) ゲート機能 ゲート機能 ゲート機能 ⎯ アップ / ダウン カウントモード AIN 端子より設定された入力エッ ジを検出した場合カウントアップ。 BIN 端子より設定された入力エッ ジを検出した場合カウントダウン。 カウンタ クリア機能 位相差カウント モード (2 逓倍 ) BIN 端子の立上り / 立下りエッジよ り , AIN 端子の入力レベルを検出し , カウントアップまたはカウントダ ウンを行います カウンタ クリア機能 位相差カウント モード (4 逓倍 ) BIN 端子の立上り / 立下りエッジよ り AIN 端子の入力レベルを検出し , カウントアップまたは , カウントダ ウンを行い , AIN 端子の立上り / 立下りエッジより , BIN 端子の入力 レベルを検出し , カウントアップま たはダウンを行います カウンタ クリア機能 ゲート機能 ・コンペア機能 ・リロード機能 ・コンペア / リロード機能 ・コンペア / リロード禁止 ・アップダウンフラグに より直前のカウント方 向識別が可能。 ・割込み要求を以下の条 件にて発生可能。 1:コンペア一致 2:アンダフローまたは オーバフロー 3:カウント方向変更 ゲート機能 ゲート機能 45 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム ・8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 0 内部データバス RCR0 リロードコンペアレジスタ 0 リロード 制御回路 UDCR0 キャリ / ボロー ( チャネル 1へ) アップダウンカウントレジスタ 0 カウンタコントロール レジスタ 0 (CCR0:L) 端子 エッジ / レベル 検出回路 マシンクロック AIN0 端子 エッジ 検出 端子 回路 プリス ケーラ カウンタ クリア回路 アップダウン カウント セレクタ アンダフロー ZIN0 CTUT UCRE RLDE UDCC CGSC CGE1 CGE0 オーバフロー ⎯ コンペア 制御回路 カウントクロック カウンタステータス レジスタ 0(CSR0) CSTR CITE UDIE CMPF OVFF UDFF UDF1 UDF0 BIN0 割込み要求 割込み要求 M16E CDCF CFIE CLKS CMS1CMS0 CES1 CES0 カウンタコントロールレジスタ 0 (CCR0:H) 46 M16E ( チャネル 1 へ ) DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ・8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 1 内部データバス RCR1 リロードコンペアレジスタ 1 リロード 制御回路 UDCR1 アップダウンカウントレジスタ1 カウンタコントロール レジスタ 1 (CCR1:L) 端子 エッジ / レベル 検出回路 キャリ / ボロー ( チャネル 0 より ) プリス マシンクロック ケーラ AIN1 端子 端子 エッジ 検出 回路 カウンタ クリア回路 アップダウン カウント クロック セレクタ アンダフロー ZIN1 CTUT UCRE RLDE UDCC CGSC CGE1 CGE0 オーバフロー ⎯ コンペア 制御回路 カウントクロック カウンタステータス レジスタ 1(CSR1) CSTR CITE UDIE CMPF OVFF UDFF UDF1 UDF0 BIN1 M16E ( チャネル 1 より ) 割込み要求 割込み要求 ⎯ CDCF CFIE CLKS CMS1CMS0 CES1 CES0 カウンタコントロールレジスタ 1 (CCR1:H) ・端子の詳細と割込み番号 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 0 の場合 AIN0 端子:P24/AIN0 BIN0 端子:P25/BIN0 ZIN0 端子:P26/ZIN0 コンペア一致割込み番号:#21 (15H) アンダフロー/ オーバフロー割込み , カウント方向転換割込みの割込み番号:#2 (16H) 8/16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ 1 の場合 AIN1 端子:P50/AIN1 BIN1 端子:P51/BIN1 ZIN1 端子:P52/ZIN1 コンペア一致割込み番号:#29 (1DH) アンダフロー/ オーバフロー割込み , カウント方向転換割込みの割込み番号:#3 (1EH) DS07–13707–5 47 MB90520B シリーズ 8. I/O 拡張シリアルインタフェース 0, 1 ・ I/O 拡張シリアルインタフェースは , 同期式クロックによりデータ転送を行うシリアル I/O インタフェースです。 ・ MB90520B シリーズには , I/O 拡張シリアルインタフェースを , 2 チャネル内蔵しています。 ・ データの転送を行う場合に , LSB ファースト /MSB ファーストを選択し , 設定することができます。 ・I/O 拡張シリアルインタフェースの機能 機能 通信方向 転送モード 転送クロック 転送レート ・送受信の同時処理が可能。( 送信または受信の判断は設定が必要 ) ・クロック同期式 ( データのみ転送可能 ) ・内部シフトクロックモード ( 通信プリスケーラ出力クロックを使用します ) ・外部シフトクロックモード (SCK1, SCK2 端子からの入力をクロックとして使用します ) ・内部シフトクロックの場合 マシンクロック周波数 16 MHz, 通信プリスケーラ分周比を 8 に設定した場合 , 1 MHz まで 生成可能です。また , 1 MHz を超えて使用することはできません。 ・外部シフトクロックの場合 最低でも 5 マシンサイクル必要ですので , マシンクロック周波数 16 MHz の場合 , 外部シ フトクロック周波数は , 16 MHz / 5 = 3.2 MHz まで入力可能です。 ・LSB ファーストまたは MSB ファーストを選択し , 設定できます。 データ転送フォーマット ・データのみ転送可能です。 ・8 ビットデータ長固定です。 48 割込み要求発生 ・転送終了による割込み EI2OS への対応 ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) に , 対応しています。 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム 内部データバス (MSB ファースト ) D7 ∼ D0 D0 ∼ D7 (LSB ファースト ) 転送方向選択 リード ライト シリアルデータ レジスタ (SDR) 端子 SIN 端子 SOT 端子 シフトクロック カウンタ 制御回路 SCK マシンクロック 通信プリスケーラ SMD2 SMD1 SMD0 SIE SIR BUSY STOP STRT シリアルモード制御 ステータスレジスタ (SMCS) MD ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ MODE BDS SOE SCOE 割込み要求 ⎯ DIV3 DIV2 DIV1 DIV0 通信プリスケーラ レジスタ (CDCR) DS07–13707–5 49 MB90520B シリーズ 9. UART (SCI:Serial Communication Interface) ・ UART (SCI) は , 外部と同期通信または , 非同期通信を行うための汎用シリアル通信インタフェースです。 ・ クロック同期 , クロック非同期の双方向通信機能を備えています。 ・ マスタ / スレーブ型通信機能 ( マルチプロセッサモード ) を備えています。 ・ 受信完了 , 受信エラー検出 , 送信完了で , 割込み要求を発生できます。また , EI2OS にも対応しています。 ・UART (SCI) の機能 機能 データバッファ ・全二重ダブルバッファ 転送モード ・クロック同期 ( スタート / ストップビットなし , パリティビットなし ) ・クロック非同期 ( 調歩同期 ) ボーレート ・専用ボーレートジェネレータ使用可能 ・外部クロック入力を使用可能 ・16 ビットリロードタイマ 0 から供給されるクロックを使用可能。 ・マシンクロック 6 MHz/8 MHz/10 MHz/12 MHz/16 MHz を使用する場合 非同期:31,250 bps/9,615 bps/4,808 bps/2,404 bps/1,202 bps の設定可能。 同期 :1 Mbps/500 Kbps/250 Kbps/125 Kbps/62.5 Kbps の設定可能。 データ長 ・7 ビット ( 非同期ノーマルモードにてパリティありの場合 ) ・8 ビット ( パリティなしの場合 ) 信号方式 ・NRZ (Non Return to Zero) 方式 ・フレーミングエラー ( クロック同期モードでは使用不可 ) ・オーバランエラー ・パリティエラー ( クロック同期モード , マルチプロセッサモードでは使用不可 ) 受信エラー検出 ・受信割込み ( 受信完了 , 受信エラー検出 ) ・送信割込み ( 送信完了 ) ・送受信とも拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) に対応 割込み要求 マスタ / スレーブ型通信機能 ( マルチプロセッサモード ) EI2OS への対応 ・1 ( マスタ ) 対 n ( スレーブ ) 間の通信が可能 ( マスタとしてのみ使用できます ) ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) に , 対応しています。 ・UART (SCI) の動作モード 動作モード データ長 7 ビット 8 ビット パリティビット なし あり ストップビット 1 ビット 2 ビット モード 0 非同期 ノーマルモード (1 対 1) ○ ○ ○ ○ ○ ○ モード 1 非同期 マルチプロセッサモード (1 対 n) × ○ ( + 1) ○ × ○ ○ クロック同期モード (1 対 1) × ○ ○ × × × モード 2 クロック同期 ○:設定可能 ×:設定不可 + 1:通信制御に使用するアドレス / データビット (A/D) です。 (注意事項) ・ マルチプロセッサモードとクロック同期モードでは , データ長を 8 ビットのみ設定できます。 ・ マルチプロセッサモードとクロック同期モードでは , パリティビットを付加できません。 ・ クロック同期モードでは , データのみを転送できます。スタート / ストップビットは付加できません。 50 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム コントロールバス 受信割込み 要求出力 専用ボーレート ジェネレータ 16 ビット リロードタイマ 0 送信割込み 要求出力 送信クロック クロック セレクタ 受信クロック 端子 SCK 端子 受信 制御回路 送信 制御回路 スタートビット 検出回路 送信スタート 回路 受信ビット カウンタ 送信ビット カウンタ 受信パリティ カウンタ 送信パリティ カウンタ 受信用 シフトレジスタ 送信用 シフトレジスタ 端子 SOT SIN シリアル入力 データレジスタ 受信 終了 シリアル出力 データレジスタ 受信状態判定回路 送信開始 EI2OS 用 受信エラー 発生信号 (CPU へ ) 内部データバス MD 通信 プリス ケーラ レジスタ DS07–13707–5 DIV3 DIV2 DIV1 DIV0 シリアル モード レジスタ MD1 MD0 CS2 CS1 CS0 SCKE SOE シリアル 制御 レジスタ PEN P SBL CL A/D REC RXE TXE シリアル ステータス レジスタ PE ORE FRE RDRF TDRE RIE TIE 51 MB90520B シリーズ 10.DTP (Data Transfer Peripheral) / 外部割込み回路 ・ DTP/ 外部割込みでは , 外部から入力される割込み要求 , またはデータ転送要求を検出し , CPU に伝達して外部割込み 要求を発生します。また , 拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) を起動することもできます。 ・DTP/ 外部割込みの機能 DTP 機能 外部割込み 入力端子 ・8 チャネル (8 本:INT0 ∼ INT7) ・検出レベル設定レジスタ (ELVR) にてチャネル毎 ( 端子毎 ) に設定可能 割込み要因 ・“H” レベル /“L” レベル / 立上り / 立下りエッジの入力 割込み制御 ・DTP/ 外部割込み許可レジスタ (ENIR) による , 割込み要求の許可または禁止 割込みフラグ ・DTP/ 外部割込み要因レジスタ (EIRR) による , 割込み要因の保持 処理選択 ・EI2OS を禁止に設定 (ICR:ISE = 0) ・EI2OS を許可に設定 (ICR:ISE = 1) 処理実行 ・割込み処理ルーチンへ分岐 ・EI2OS による自動データ転送後 , 割込み処理ルーチンへ分岐 EI2OS への対応 52 “H” レベル /“L” レベルの入力 ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) に , 対応しています。 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム 検出レベル設定レジスタ (ELVR) LB7 LA7 LB6 LA6 LB5 LA5 LB4 LA4 端子 INT7 端子 内部データバス INT6 端子 INT5 端子 INT4 LB3 LA3 LB2 LA2 LB1 LA1 LB0 LA0 レベル・ エッジ セレクタ 端子 レベル・ エッジ セレクタ 端子 レベル・ エッジ セレクタ 端子 レベル・ エッジ セレクタ 端子 INT3 INT2 INT1 INT0 レベル・ エッジ セレクタ レベル・ エッジ セレクタ レベル・ エッジ セレクタ レベル・ エッジ セレクタ DTP/ 外部割込み入力検出回路 ER7 ER6 ER5 ER4 ER3 ER2 ER1 ER0 割込み要求 信号 割込み要求 信号 EN7 EN6 EN5 EN4 EN3 EN2 EN1 EN0 DS07–13707–5 DTP/ 外部割込み要因 レジスタ (EIRR) DTP/ 外部割込み許可 レジスタ (ENIR) 53 MB90520B シリーズ 11.ウェイクアップ割込み ・ ウェイクアップ割込みは , 外部からのウェイクアップ割込み要求としてウェイクアップ割込み入力端子 (WI0 ∼ WI7) への “L” レベル入力を検出し , CPU に伝達して割込み処理を起動します。 ・ ウェイクアップ割込みにより, スタンバイモードを解除できます。(ただし, ハードウェアスタンバイは解除できません) ・ 拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) には対応していません。 ・ウェイクアップ割込みの機能 機能と制御 入力端子 ・8 チャネル (8 本:WI0 ∼ WI7) 割込み発生要因 割込み制御 ・“L” レベル入力 , 割込みフラグは 8 チャネル共有 ・ウェイクアップ割込み制御レジスタ (EICR) による , 割込み要求の許可と禁止 割込みフラグ 2 EI OS への対応 ・ウェイクアップ割込みフラグレジスタ (EIFR) による , 割込み要因の保持 ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) には対応していません ・ブロックダイヤグラム 内部データバス ウェイクアップ割込み 制御レジスタ (EICR) ウェイクアップ割込み フラグレジスタ (EIFR) EN7 EN6 EN5 EN4 EN3 EN2 EN1 EN0 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ WIF 割込み要求検出回路 WI0 端子 WI1 端子 ウェイクアップ 割込み要求 WI2 端子 WI3 端子 WI4 端子 WI5 端子 WI6 端子 WI7 端子 ⎯:未定義 54 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 12.遅延割込み発生モジュール ・ 遅延割込み発生モジュールは , タスク切替え用の割込みを発生するためのモジュールです。ソフトウェアにて , ハード ウェア割込みを発生させることができます。 ・遅延割込み発生モジュールの機能 機能と制御 割込み要因 ・遅延割込み要求発生 / 解除レジスタの R0 ビットに “1” を設定 (DIRR:R0 = 1) するこ とにより割込み要求を発生します。 ・遅延割込み要求発生 / 解除レジスタの R0 ビットに “0” を設定 (DIRR:R0 = 0) するこ とにより割込み要求を解除します。 割込み制御 ・レジスタによる許可設定はありません。 割込みフラグ ・遅延割込み要求発生 / 解除レジスタの R0 ビット (DIRR:R0) に保持されます。 EI2OS への対応 ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) には対応していません ・ブロックダイヤグラム 内部データバス ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ 遅延割込み要求発生 / 解除レジスタ (DIRR) R0 S 割込み要求 R ラッチ 割込み要求 信号 ⎯:未定義 DS07–13707–5 55 MB90520B シリーズ 13.8/16 ビット A/D コンバータ ・ 8/16 ビット A/D コンバータは , RC 型逐次比較変換方式によって , アナログ入力電圧を , 8 ビットまたは 10 ビットの ディジタル値に変換します。 ・ 入力信号は , 8 チャネルのアナログ入力端子から選択し , 設定できます。 ・ 変換起動トリガは , ソフトウェアトリガ , 内部タイマ出力 , 外部端子トリガから選択し , 設定できます。 ・8/10 ビット A/D コンバータの機能 機能説明 A/D 変換時間 変換方式 分解能 ・サンプリング時間:64/128/4096 マシンサイクルから選択し , 設定できます。最小は 4 µs です。 ・コンペア時間:44/99/176 マシンサイクルから選択し , 設定できます。最小は 4.4 µs です。 ・A/D 変換時間=サンプリング時間+変換時間で求められます。 ただし最小 A/D 変換時間は , 10.2 µs になります。 ・サンプル & ホールド回路付き RC 型逐次比較方式 ・8 ビットまたは 10 ビットから選択し , 設定できます。 アナログ入力端子 ・最大 8 チャネルまで使用できますが , 同時に 2 チャネル以上は使用できません。 割込み要因 ・A/D 変換が終了した場合 , 割込み要求を発生できます。 A/D 変換起動方法 ・ソフトウェア , 内部タイマ出力 , 外部端子からの立下りエッジ入力から選択し , 設定できます。 EI2OS への対応 ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) に対応しています。 ・8/10 ビット A/D コンバータの変換モード 内容 56 単発変換モード 開始チャネルから終了チャネルまで順次 A/D 変換を行います。終了チャネルの A/D 変換が終了 した場合 , A/D 変換を停止します。 連続変換モード 開始チャネルから終了チャネルまで順次 A/D 変換を行います。終了チャネルの A/D 変換が終了 した場合 , 開始チャネルに戻って A/D 変換を継続します。 停止変換モード 1 チャネルごとに , A/D 変換を行い変換が終了するごとに一時停止します。終了チャネルの A/D 変換が終了した場合 , 開始チャネルに戻って A/D 変換と一時停止動作を繰り返し継続します。 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム A/D 制御 ステータス レジスタ (ADCS) 割込み要求出力 BUSY INT INTE PAUS STS1 STS0 STAT 予約 MD1 MD0 ANS2 ANS1 ANS0 ANE2 ANE1 ANE0 2 2 起動 セレクタ デコーダ 内部データバス ADTG TO 6 φ コンパレータ AN7 AN6 AN5 AN4 AN3 AN2 AN1 AN0 サンプル & ホールド回路 コントロール回路 アナログ チャネル セレクタ AVRH, AVRL AVCC AVSS D/A コンバータ 2 2 A/D データ レジスタ (ADCR) TO ⎯ 予約 φ SELB ST1 ST0 CT1 CT0 ⎯ D9 D8 D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 :内部タイマ出力 :未定義 :必ず “0” に設定してください :マシンクロック DS07–13707–5 57 MB90520B シリーズ 14.8 ビット D/A コンバータ ・ 8 ビット D/A コンバータは , 8 ビット分解能で , R-2R 方式によって D/A 変換を行います。 ・ 8 ビット D/A コンバータは , 2 チャネル内蔵しており , 独立してアナログ出力を行うことができます。 ・D/A コンバータの機能 機能説明 D/A 変換時間 変換方式 分解能 アナログ出力端子 割込み要因 D/A 変換起動方法 EI2OS への対応 ・セトリングタイムは , 12.5 µs です。マシンクロックに依存しません。 ・R-2R 方式 ・8 ビット ・2 チャネル使用できます。同時に 2 チャネル使用できます。 ・ありません ・D/A データレジスタ (DADR) にディジタル値を設定し , D/A コントロールレジスタ (DACR) にて D/A 出力を許可した場合 , D/A 出力端子よりアナログ出力が開始されます。 ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) には対応していません ・D/A コンバータの出力電圧理論値 D/A データレジスタの設定値 出力電圧の理論値 00H 0 / 256 × DVCC 電圧 ( = 0 V) 01H 1 / 256 × DVCC 電圧 … … FEH 254 / 256 × DVCC 電圧 FFH 255 / 256 × DVCC 電圧 (注意事項)DVCC 電圧:D/A コンバータの基準電圧です。VCC を越えないようにしてください。 また DVSS は , VSS と同電位にて使用してください。 58 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム 内部データバス D/A データレジスタ (DADR) DA7 DA6 DA5 DA4 DA3 DA2 DA1 DA0 D/A 変換回路 DVR DA7 端子 2R DA R DA6 2R R DA5 2R R DA4 2R R DA3 2R R DA2 2R R DA1 2R R DA0 2R 2R DVSS スタンバイ制御 (SPL = 1) D/A コントロールレジスタ (DACR) ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ DAE 内部データバス スタンバイ制御:ストップモード (SPL = 1) , 擬似時計モード (SPL = 1) , 時計モード (SPL = 1) , ハードウェアスタンバイモードの制御 DS07–13707–5 59 MB90520B シリーズ 15.時計タイマ ・ 時計タイマは , サブクロックに同期してカウントアップする 15 ビットのフリーランカウンタです。 ・ 7 種類のインターバル時間を選択し , 設定することができます。 ・ サブクロック発振安定待ち時間用タイマと , ウオッチドッグタイマの動作クロックを供給します。 ・ クロック選択レジスタ (CKSC) の設定に関わらず , 常にサブクロックにてカウント動作を行います。 ・時計タイマの機能 機能説明 インターバル時間 時計タイマ長 ・下表の 7 種類より選択し , 設定ができます。 ・15 ビット クロック供給先 ・サブクロック発振安定待ち時間用タイマと , ウォッチドッグタイマ ソースクロック ・サブ発振クロックの 4 分周クロック。(SCLK:サブクロック ) 割込み要因 ・インターバル時間のオーバフロー 2 ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) には対応していません EI OS への対応 ・時計タイマのインターバル時間 サブクロック周期 インターバル時間 29/SCLK ( 約 62.5 ms) 210/SCLK ( 約 125.0 ms) 211/SCLK ( 約 250.0 ms) SCLK (122 µs) 212/SCLK ( 約 500.0 ms) 213/SCLK ( 約 1.0 s) 214/SCLK ( 約 2.0 s) 216/SCLK ( 約 4.0 s) SCLK:サブクロック周波数 ( ) 内はサブクロック周波数 8.192 kHz にて動作させた場合の算出例です。 なお , サブクロック周波数は内部にてサブ発振クロックを 4 分周しますので , サブ発振クロックは , 32.768 kHz になりま す。 ・時計タイマから供給されるクロック周期 クロック供給先 サブクロックの発振安定待ち時間用 クロック周期 214/SCLK ( 約 2.0 s) 210/SCLK ( 約 125.0 ms) ウォッチドッグタイマ 213/SCLK ( 約 1.0 s) 214/SCLK ( 約 2.0 s) 216/SCLK ( 約 4.0 s) SCLK:サブクロック周波数 ( ) 内は , サブクロック周波数 8.192 kHz にて動作させた場合の算出例です。 なお , サブクロック周波数は内部にてサブ発振クロックを 4 分周しますので , サブ発振クロックは , 32.768 kHz になりま す。 60 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム ウォッチドッグ タイマへ 時計タイマカウンタ SCLK × 21 × 22 × 23 × 24 × 25 × 26 × 27 × 28 × 29 × 210 × 211 × 212 × 213 × 214 × 215 OF OF OF OF OF OF パワーオンリセット ハードウェアスタンバイ移行 ストップモード移行 カウンタ クリア回路 OF サブクロック 発振安定待ち時間へ インターバル タイマセレクタ 時計タイマ割込み WDCS SCE WTIE WTOF WTR WTC2 WTC1 WTC0 時計タイマ制御レジスタ (WTC) OF :オーバフロー SCLK :サブクロック周波数 DS07–13707–5 61 MB90520B シリーズ 16.LCD コントローラ / ドライバ ・ LCD コントローラ / ドライバは , LCD (Liqued Crystal Display) を直接駆動します。 ・ 4 本のコモン出力と , 32 本のセグメント出力により LCD を駆動します。 ・ 1/2, 1/3, 1/4 デューティから出力モードを選択し , 設定できます。 ・LCD コントローラ / ドライバの機能 機能説明 LCD 駆動電源分割抵抗 ・約 100 kΩ 内蔵と , 外部接続を選択し , 設定できます。 コモン出力 ・最大 4 本 (LCD を使用する場合はポートと兼用できません ) セグメント出力 ・最大 32 本 ( うち 24 本は , 8 本毎にポートとしても使用可能 ) 表示用データメモリ デューティ ・16 バイトの表示用 RAM を内蔵しています。 ・1/2, 1/3, 1/4 から選択し , 設定できます。 バイアス ・1/3 のみサポートしています。 駆動クロック 割込み要因 ・発振クロック (HCLK) またはサブクロック (SCLK) が使用可能 ・ありません EI2OS への対応 ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) には対応していません ・バイアス , デューティ , コモン出力の組み合わせ 62 バイアス 1/2 デューティ出力モード 1/3 デューティ出力モード 1/4 デューティ出力モード 1/3 バイアス COM0, COM1 出力使用 COM0 ∼ COM2 出力使用 COM0 ∼ COM3 出力使用 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ・ブロックダイヤグラム コモン端子切換えレジスタ (LCDCMR) ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ COM3 COM2 COM1 COM0 LCDC 制御 レジスタ 0 (LCR0) 内部分割抵抗 CSS LCEN VSEL BK MS1 MS0 FP1 FP0 2 2 内部データバス HCLK SCLK プリス ケーラ タイミング コント ローラ 交 流 化 表示用データメモリ (16 バイト ) 32 6 予約 SEG5 SEG4 予約 SEG3 SEG2 SEG1 SEG0 LCDC 制御レジスタ 1 (LCR1) コントローラ部 DS07–13707–5 コ モ ン ド ラ イ バ 回 路 ⎯ :未定義ビット HCLK :発振クロック SCLK :サブクロック 端子 V0 端子 V1 端子 V2 端子 V3 端子 COM0 端子 COM1 端子 COM2 端子 COM3 端子 SEG0 端子 SEG1 端子 SEG2 端子 SEG29 端子 SEG30 端子 SEG31 4 セ グ メ ン ト ド ラ イ バ ドライバ部 63 MB90520B シリーズ 17.通信プリスケーラ ・ UART (SCI) と拡張シリアル I/O インタフェースの専用ボーレートジェネレータにクロックを供給します。 ・ マシンクロックを分周し , 専用ボーレートジェネレータにクロックを供給することで , ボーレートがマシンクロックに 依存しないよう設定することができます。 ・ 通信プリスケーラは , マシンクロック周波数を φ とした場合 , φ/2, φ/3, φ/4, φ/5, φ/6, φ/7, φ/8 に分周した 7 種類のクロックを専用ボーレートジェネレータと拡張シリアル I/O インタフェースに供給します。 ・通信プリスケーラの機能 機能説明 ・UART (SCI) の専用ボーレートジェネレータと拡張 I/O シリアルインタフェース ただし共用しています。 クロック供給先 分周クロック周波数 ・φ/2, φ/3, φ/4, φ/5, φ/6, φ/7, φ/8 (φ:マシンクロック周波数 ) 割込み要因 ・ありません 2 ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) には対応していません EI OS への対応 (注意事項)通信プリスケーラは , UART (SCI) と拡張シリアル I/O インタフェースで共有していますので , 設定を変更し た場合は , 転送クロックレートを見直してください。 ・ブロックダイヤグラム CDCR MD ⎯ ⎯ ⎯ DIV3 DIV2 DIV1 DIV0 拡張シリアル I/O SMCS:SMD2 ∼ SMD0 = 000B ∼ 100B 通信プリスケーラ φ ⎯ φ 64 φ/2 φ/3 φ/4 UART φ/5 φ/6 φ/7 φ/8 SMR:CS2 ∼ CS0 = 000B ∼ 100B :未定義 :マシンクロック周波数 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 18.アドレス一致検出機能 ・ アドレス一致検出機能では , プログラム実行中のプログラムアドレス値が , 検出アドレス設定レジスタ (PADR) に , あ らかじめ設定された値と一致した場合 , CPU で実行される命令が , INT9 命令に置き換えられ , 割込み処理プログラム を実行します。 ・ アドレス一致検出機能は , RAM 等にプログラムミスの修正 ( パッチあて ) を用意することにより , 簡単な修正を行えま す。 ・アドレス一致検出の機能 機能説明 設定可能アドレス ・2 チャネル (2 アドレス設定可能 ) 割込み要因 ・検出アドレス設定レジスタとプログラムアドレスが一致した場合 2 ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) には対応していません EI OS への対応 ・ブロックダイヤグラム 内部データバス アドレスラッチ PADR0 (24 bit) 比 較 器 検出アドレス設定レジスタ PADR1 (24 bit) INT9 命令 (INT9 割込み発生 ) 検出アドレス設定レジスタ PACSR 予約 予約 予約 予約 ADE1 ADD1 ADE0 ADD0 アドレス検出コントロールレジスタ (PACSR) 予約:必ず “0” に設定してください。 DS07–13707–5 65 MB90520B シリーズ 19.ROM ミラー機能選択モジュール ・ ROM ミラー機能選択モジュールは , FF バンクに配置されている ROM データを , 00 バンクへのアクセスで読み出せる ように設定できます。 ・ROM ミラー機能選択モジュールの機能 機能説明 ミラー設定アドレス ・FF バンクの FFFFFFH ∼ FF4000H を 00 バンクの 00FFFFH ∼ 004000H で読み出せます。 割込み要因 ・ありません 2 ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) には対応していません EI OS への対応 ・ROM ミラー機能のアドレス位置関係 004000H 00FFFFH 00 バンクミラー領域 FE0000H MB90523B/F523B の ROM 領域 FEFFFFH FF0000H MB90522B の ROM 領域 FF4000H FFFFFFH FF バンク ROM ミラー対象領域 ・ブロックダイヤグラム ROM ミラー機能選択レジスタ (ROMM) ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ MI 内部データバス アドレス アドレス領域 FF バンク 00 バンク データ ROM 66 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 20.低消費電力 ( スタンバイ ) モード ・ F2MC-16LX は , 動作クロックの選択を行い設定することにより消費電力を押さえる設定を行うことができます。 ・CPU 動作モードと機能説明 CPU 動作 クロック PLL クロック メインクロック サブクロック 動作モード 機能説明 通常 Run 発振クロック (HCLK) を PLL 逓倍したクロックにて CPU と周辺機能が動作しています スリープ 発振クロック (HCLK) を PLL 逓倍したクロックにて周辺機能のみ動作しています 擬似時計 発振クロック (HCLK) を PLL 逓倍したクロックにてタイムベースタイマのみ動作して います ストップ 発振クロックを止め , CPU と周辺機能が止まっています。 通常 Run 発振クロック (HCLK) を 2 分周したクロックにて CPU と周辺機能が動作しています スリープ 発振クロック (HCLK) を 2 分周したクロックにて周辺機能のみ動作しています ストップ 発振クロックを止め , CPU と周辺機能が止まっています。 通常 Run サブクロック (SCLK) にて CPU と周辺機能が動作しています。発振クロックは止まり ます。 スリープ サブクロック (SCLK) にて周辺機能のみ動作しています。発振クロックは止まります。 時計 サブクロック (SCLK) にて時計タイマのみ動作しています。発振クロックは止まりま す。 ストップ 発振クロック (HCLK) , サブクロック (SCLK) を止め , CPU と周辺機能が止まっていま す。 CPU 間欠動作 通常 Run 発振クロック (HCLK) を 2 分周したクロックを一定期間内に間引いて動作させます。 ハードウェア スタンバイ ストップ 発振クロック (HCLK) , サブクロック (SCLK) を止め , CPU と周辺機能が止まっていま す。 DS07–13707–5 67 MB90520B シリーズ 21.クロックモニタ機能 ・ クロックモニタ機能では , モニタ用にマシンクロックの分周クロックを , クロックモニタ端子 (CKOT) へ出力します。 ・クロックモニタ機能の機能 機能説明 出力周波数 ・マシンクロック周波数の 2 ∼ 32 分周 (2 分周刻みで 8 種類 ) クロックを出力できます。 割込み要因 ・ありません 2 ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) には対応していません EI OS への機能 ・クロックモニタ機能の出力周波数 φ = 16 MHz の場合 FRQ2 ∼ FRQ0 マシンクロック 分周比 ビット φ = 8 MHz の場合 φ = 4 MHz の場合 周期 周波数 周期 周波数 周期 周波数 000B φ/2 125 ns 8 MHz 250 ns 4 MHz 500 ns 2 MHz 001B φ/2 250 ns 4 MHz 500 ns 2 MHz 1.0 µs 1 MHz 010B φ/2 500 ns 2 MHz 1.0 µs 1 MHz 2.0 µs 500 kHz 011B φ/2 1.0 µs 1 MHz 2.0 µs 500 kHz 4.0 µs 250 kHz 100B φ/2 2.0 µs 500 kHz 4.0 µs 250 kHz 8.0 µs 125 kHz 101B φ/2 4.0 µs 250 kHz 8.0 µs 125 kHz 16.0 µs 62.5 kHz 110B φ/2 8.0 µs 125 kHz 16.0 µs 62.5 kHz 32.0 µs 31.25 kHz 111B φ/2 16.0 µs 62.5 kHz 32.0 µs 31.25 kHz 64.0 µs 15.625 kHz 1 2 3 4 5 6 7 8 内部データバス ・ブロックダイヤグラム φ プリスケーラ 68 端子 CKOT 出力許可 クロック出力許可 レジスタ (CLKR) ⎯ ⎯ φ カウント クロック セレクタ ⎯ ⎯ 3 ⎯ CKEN FRQ2 FRQ1 FRQ0 :未定義 :マシンクロック周波数 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 22.1 M ビットフラッシュメモリ ・ ここでの説明は , MB90F523B に搭載されているフラッシュメモリについての記述ですので , 評価用および MASKROM 用には無効なものです。 ・ フラッシュメモリは , CPU メモリマップ上の FE ∼ FF バンクに配置されます。 ・フラッシュメモリへの機能 機能説明 メモリ容量 ・1 M ビット (128 K バイト ) メモリ構成 ・128 K ワード× 8 ビット /64 K ワード× 16 ビット セクタ構成 ・16 K バイト+ 8 K バイト+ 8 K バイト+ 32 K バイト+ 64 K バイト セクタプロテクト機能 ・セクタごとに設定可能 プログラムアルゴリズム ・自動プログラムアルゴリズム (Embedded Algorithm:MBM29F400TA と同様 ) オペレーションコマンド ・JEDEC 標準型コマンドと互換 ・消去一時停止 / 消去再開機能の搭載 ・データポーリング , トグルビットの書込み / 消去完了検出 ・セクタごとの消去が可能 ( セクタの組み合わせは自由にできます ) 書込み / 消去回数 メモリ書込み / 消去方法 割込み要因 EI2OS への対応 ・最小 10,000 回保証 ・パラレルライタによる書込み / 消去が可能 ( ミナトエレクトロニクス製 Model 1890A, 安藤電気製 AF9704, AF9705, AF9706, AF9708, AF9709) ・シリアル専用ライタによる書込み / 消去が可能 ( ワイ・ディ・シー製 AF200/AF210/AF120/AF110) ・プログラム実行による書込み / 消去が可能 ・書込み / 消去完了要因あり ・拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) には対応していません ・フラッシュメモリのセクタ構成 フラッシュメモリ CPU アドレス ライタアドレス* SA0 (64 Kbyte) SA1 (32 Kbyte) SA2 (8 Kbyte) SA3 (8 Kbyte) SA4 (16 Kbyte) FE0000H 60000H FEFFFH 6FFFFH FF0000H 70000H FF7FFFH 77FFFH FF8000H 78000H FF9FFFH 79FFFH FFA000H 7A000H FFBFFFH 7BFFFH FFC000H 7C000H FEFFFFH 7FFFFH *: ライタアドレスとは , フラッシュメモリにパラレルライタでデータ書込みを行う際 , CPU アドレスに相対するア ドレスになります。汎用パラレルライタを使用して書込み / 消去を行う場合は , ライタアドレスにて実行します。 DS07–13707–5 69 MB90520B シリーズ ・富士通標準シリアルオンボード書込みに使用する端子 端子名 機能 補足説明 MD2, MD1, MD0 モード端子 MD2 = MD1 = 1, MD0 = 0 に設定した場合 , フラッシュシリアル書込み モードとなります。 X0, X1 発振入力端子 フラッシュシリアル書込みモードではマシンクロックとして PLL クロッ ク 1 逓倍設定を使用します。シリアル書込みにて使用される発振周波数 は , 3 MHz ∼ 16 MHz にしてください。 P00, P01 書込みプログラム起動端子 P00 = 0 (“L” レベル ) , P01 = 1 (“H” レベル ) を入力してください。 RST リセット端子 HST ハードウェアスタンバイ端子 フラッシュシリアル書込みモードでは , “H” レベルを入力してください SIN0 シリアルデータ入力端子 SOT0 シリアルデータ出力端子 SCK0 シリアルクロック入力端子 C C 端子 電源安定化の容量端子です。外部に 0.1 µF 程度のコンデンサを接続してく ださい。 VCC 電源電圧供給端子 書込み電圧 (5 V ± 10%) をユーザシステムから供給可能な場合は , フラッ シュマイコンプログラマと接続不要です。 VSS GND 端子 フラッシュマイコンプログラマと共通な GND を接続してください ⎯ UART (SCI) をクロック同期モードで使用します。 ・MB90F523B シリアル書込み接続の基本構成 富士通標準シリアルオンボード書込みには , 株式会社ワイ・ディ・シー製フラッシュマイコンプログラマを使用します。 ホストインタフェースケーブル (AZ221) RS232C 汎用共有ケーブル (AZ210) フラッシュ マイコン プログラマ + メモリカード クロック同期 シリアル MB90F523B ユーザシステム スタンドアロンで動作可能 (注意事項)フラッシュマイコンプログラマ (AF220/AF210/AF120/AF110) の機能・操作方法と , 接続用汎用共通ケーブル (AZ210) , コネクタにつきましては , 株式会社ワイ・ディ・シー殿にお問い合わせください。 70 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ■ 電気的特性 1. 絶対最大定格 (VSS = AVSS = 0.0 V) 項目 記号 定格値 単位 備考 最小 最大 VCC VSS − 0.3 VSS + 6.0 V AVCC VSS − 0.3 VSS + 6.0 V *1 AVRH, AVRL VSS − 0.3 VSS + 6.0 V *1 DVCC VSS − 0.3 VSS + 6.0 V *2 入力電圧 VI VSS − 0.3 VSS + 6.0 V *3 出力電圧 VO VSS − 0.3 VSS + 6.0 V *3 “L” レベル最大出力電流 IOL ⎯ 15 mA *4 “L” レベル平均出力電流 IOLAV ⎯ 4 mA *5 “L” レベル最大総出力電流 ΣIOL ⎯ 100 mA “L” レベル平均総出力電流 ΣIOLAV ⎯ 50 mA *6 “H” レベル最大出力電流 IOH ⎯ − 15 mA *4 “H” レベル平均出力電流 IOHAV ⎯ −4 mA *5 “H” レベル最大総出力電流 ΣIOH ⎯ − 100 mA “H” レベル平均総出力電流 ΣIOHAV ⎯ − 50 mA *6 ⎯ 400 mW MB90F523B ⎯ 300 mW MB90522B/523B 電源電圧 消費電力 Pd 動作温度 Ta − 40 + 85 °C 保存温度 Tstg − 55 + 150 °C * 1:AVCC, AVRH, AVRL, DVCC は VCC を超えてはいけません。また , AVRH, AVRL は AVCC を,AVRL は AVRH を超えて はいけません。 * 2:VCC ≧ AVCC ≧ DVCC ≧ 3.0 V。 * 3:VI, VO は VCC + 0.3 V を超えてはいけません。 * 4:最大出力電流は , 該当する端子 1 本のピーク値を規定します。 * 5:平均出力電流は , 該当する端子 1 本に流れる電流の 100 ms の期間内での平均電流を規定します。 * 6:最大平均出力電流は , 該当するすべてに流れる電流の 100 ms の期間内での平均電流を規定します。 (注意事項)平均値とは , 動作電流×動作率です。 <注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。 DS07–13707–5 71 MB90520B シリーズ 2. 推奨動作条件 (VSS = AVSS = 0.0 V) 項目 記号 規格値 最小 最大 単位 電源電圧 VCC 3.0 5.5 V 平滑コンデンサ CS 0.1 1.0 µF 動作温度 Ta − 40 + 85 °C 備考 (注意事項)セラミックコンデンサまたは同程度の周波数特性のコンデンサを使用してください。VCC 端子の平滑コンデ ンサは CS よりも大きい容量値のものを使用してください。 <注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条 件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼 性に悪影響を及ぼすことがあります。 データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。 ・C 端子接続図 C CS 72 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 3. 直流規格 (AVCC = VCC = 5.0 V ± 10 %, AVSS = VSS = DVSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 “H” レベル 入力電圧 記号 端子名 VIHS MD0 ∼ MD2 以外 の端子 VIHM MD0 ∼ MD2 条件 VCC = 3.0 V ∼ 5.5 V 規格値 単位 最小 標準 最大 0.8 VCC ⎯ VCC + 0.3 V VCC − 0.3 ⎯ VCC + 0.3 V VSS − 0.3 ⎯ 0.2 VCC V VILS MD0 ∼ MD2 以外 の端子 VILM MD0 ∼ MD2 VSS − 0.3 ⎯ VSS + 0.3 V “H” レベル 出力電圧 VOH P90 ∼ P97 以外の VCC = 4.5 V すべての出力端子 IOH =− 2.0 mA VCC − 0.5 ⎯ ⎯ V “L” レベル 出力電圧 VOL すべての出力端子 ⎯ ⎯ 0.4 V 入力リーク 電流 IIL P90 ∼ P97 以外の VCC = 5.5 V すべての出力端子 VSS < VI < VCC −5 ⎯ 5 µA オープン ドレイン 出力リーク 電流 Ileak P90 ∼ P97 の 出力端子 ⎯ 0.1 5 µA RUP P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P40 ∼ P47, RSTX* “L” レベル 入力電圧 プルアップ 抵抗 プルダウン 抵抗 VCC = 4.5 V IOL = 2.0 mA ⎯ 25 50 100 kΩ *:MB90522B, MB90523B のみ 25 50 100 kΩ MB90522B, MB90523B のみ VCC = 5.0 V 内部周波数 16 MHz 通常動作時 ⎯ 30 60 mA MB90F523B ⎯ 30 40 mA MB90522B/523B VCC = 5.0 V 内部周波数 8 MHz 通常動作時 ⎯ 15 20 mA MB90F523B ⎯ 15 20 mA MB90522B/523B VCC = 5.0 V 内部周波数 16 MHz A/D 動作時 ⎯ 45 65 mA MB90F523B ⎯ 35 45 mA MB90522B/523B VCC = 5.0 V 内部周波数 8 MHz A/D 動作時 ⎯ 20 25 mA MB90F523B ⎯ 20 25 mA MB90522B/523B VCC = 5.0 V 内部周波数 16 MHz D/A 動作時 ⎯ 50 70 mA MB90F523B ⎯ 40 50 mA MB90522B/523B VCC = 5.0 V 内部周波数 8 MHz D/A 動作時 ⎯ 25 30 mA MB90F523B ⎯ 20 25 mA MB90522B/523B フラッシュ 書込み・消去時 ⎯ 50 75 mA MB90F523B ⎯ RDOWN MD2 ICC VCC 電源電流* ICC 備考 (続く) DS07–13707–5 73 MB90520B シリーズ (続き) (AVCC = VCC = 5.0 V ± 10 %, AVSS = VSS = DVSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子名 備考 最大 VCC = 5.0 V 内部周波数 16 MHz スリープ時 ⎯ 15 20 mA MB90522B/ 523B/F523B VCC = 5.0 V 内部周波数 8 MHz スリープ時 ⎯ 12 18 mA MB90522B/ 523B/F523B ⎯ 0.1 1.0 mA MB90522B/523B ⎯ 4 7 mA MB90F523B ICCLS VCC = 5.0 V 内部周波数 8 kHz サブスリープ時 , Ta = 25 °C ⎯ 30 50 µA ICCT VCC = 5.0 V 内部周波数 8 kHz 時計モード時 , Ta = 25 °C ⎯ 15 30 µA ICCH ストップ時 , Ta = 25 °C ⎯ 5 20 µA VCC 電源電流* CIN RLCD ⎯ ⎯ 10 80 pF V0 − V1, V1 − V2, V2 − V3 ⎯ 50 100 200 kΩ ⎯ ⎯ 2.5 kΩ ⎯ ⎯ 15 kΩ ⎯ ⎯ ±5 µA SEG00 ∼ EG31 RVSEG SEG00 ∼ SEG31 出力 インピーダンス ILCDC VCC = 5.0 V 内部周波数 8 kHz サブ動作時 , Ta = 25 °C AVCC, AVSS, C, VCC, VSS 以外 COM0 ∼ COM3 RVCOM COM0 ∼ COM3 出力 インピーダンス LCDC リーク 電流 単位 標準 ICCL LCD 分割抵抗 規格値 最小 ICCS 入力容量 条件 V0 ∼ V3, COM0 ∼ COM3, SEG00 ∼ SEG31 V1 ∼ V3 = 5.0 V ⎯ * : 電流値は暫定値であるため , 特性改善等により予告無く変更する場合があります。 電源電流の測定条件は外部クロックです。 74 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 4. 交流規格 (1) リセット , ハードウェアスタンバイ入力タイミング (AVCC = VCC = 5.0 V ± 10 %, AVSS = VSS = DVSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子記号 リセット入力時間 tRSTL RST ハードウェアスタンバイ入力時間 tHSTL HST 条 規格値 件 ⎯ 単位 最小 標準 4 tCP * ⎯ ns * ⎯ ns 4 tCP *:tCP ( 内部動作クロックサイクルタイム ) につきましては , 「 (3) クロックタイミング規格」を参照してください。 tRSTL, tHSTL RST HST 0.2 VCC 0.2 VCC ・交流規格の測定条件 端子 CL はテスティング時の端子に付けられる負荷容量です。 CL (2) パワーオンリセット (AVCC = VCC = 5.0 V ± 10 %, AVSS = VSS = DVSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 電源立上り時間 電源切断時間 記号 端子記号 tR VCC tOFF VCC 条 規格値 件 ⎯ 単位 備考 最小 標準 0.05 30 ms * 4 ⎯ ms 繰り返し動作のため *:電源立上げ前は , VCC < 0.2 V とする必要があります。 (注意事項)・上記規格はパワーオンリセットがかかるための規格です。 ・HST = “L” の場合は , パワーオンリセットの要 , 不要によらず , 必ず上記の規格に従って電源を投入し , パワーオンリセットをかけてください。 ・デバイス内にはパワーオンリセットによってのみ初期化されるレジスタがあります。これらの初期化を期 待する場合はこの規格に従って電源を投入してください。 tR 2.7 V VCC 0.2 V 0.2 V 0.2 V tOFF 電源電圧を急激に変化させるとパワーオンリセットが起動される場合があります。 下図のように , 動作中に電源電圧を変化させる場合は , 電圧の変動をおさえて滑らかに立上げることを推奨いたしま す。また , この場合には PLL クロックを使用していない状態で行ってください。ただし , 電圧降下 1 V/s 以内であれば , PLL クロック使用中でも動作可能です。 VCC 3.0 V 立上りの傾きを , 50 mV/ms 以下に することを推奨いたします。 RAM データ保持 VSS DS07–13707–5 75 MB90520B シリーズ (3) クロックタイミング規格 (AVCC = VCC = 5.0 V ± 10 %, AVSS = VSS = DVSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子記号 条件 ⎯ X0, X1 FC クロック周波数 クロックサイクル タイム 標準 最大 3 ⎯ 16 3 ⎯ 16 3 ⎯ 8 3 ⎯ 5 3 ⎯ 4 単位 PLL4 逓倍 ⎯ 32.768 ⎯ kHz tHCYL X0, X1 ⎯ 62.5 ⎯ 333 ns ⎯ ⎯ 30.5 ⎯ µs 10 ⎯ ⎯ ns PWLH PWLL X0A 入力クロック 立上り , 立下り時間 tCR tCF X0 内部動作クロック 周波数 fCP PLL2 逓倍 PLL3 逓倍 ⎯ tLCYL X0A, X1A 備考 PLL1 逓倍 MHz X0A, X1A X0 内部動作クロック サイクルタイム 最小 FCL PWH PWL 入力クロック パルス幅 規格値 Duty 比 30 ∼ 70% を目安 としてください ⎯ ⎯ 15.2 ⎯ µs ⎯ ⎯ ⎯ 5 ns ⎯ ⎯ 1.5 ⎯ 16 MHz メインクロック使用時 fLCP ⎯ ⎯ ⎯ 8.192 ⎯ kHz サブクロック使用時 tCP ⎯ ⎯ 62.5 ⎯ 666 ns メインクロック使用時 tLCP ⎯ ⎯ ⎯ 122.1 ⎯ µs サブクロック使用時 外部クロック時 ・X0, X1 クロックタイミング tHCYL X0 0.8 VCC 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC PWH PWL tCR tCF ・X0A, X1A クロックタイミング tLCYL X0A 0.8 VCC 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC PWLH PWLL tCF 76 tCR DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ・PLL 動作保証範囲 内部動作クロック周波数と電源電圧の関係 MB90V520A 動作保証範囲 電源電圧 VCC (V) 5.5 PLL 動作保証範囲 4.5 A/D, D/A 電圧保証範囲 3.0 2.7 MB90522B/523B/F523B 動作保証範囲 1.5 3 8 10 16 内部クロック fCP (MHz) 原発振周波数と内部動作クロック周波数の関係 内部クロック fCP (MHz) 16 4 逓倍 3 逓倍 2 逓倍 1 逓倍 12 9 8 2 分周 6 4 3 2 3 4 6 8 12 16 原発振クロック fCP (MHz) 交流規格値は以下の測定基準電圧値で規定しています。 ・入力信号波形 ・出力信号波形 ヒステリシス入力端子 出力端子 0.8 VCC 2.4 V 0.2 VCC 0.8 V ヒステリシス入力 /MD 入力以外の端子 0.7 VCC 0.3 VCC DS07–13707–5 77 MB90520B シリーズ (4) クロック出力タイミング (AVCC = VCC = 5.0 V ± 10 %, AVSS = VSS = DVSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 サイクル時間 tCYC CLK ↑→ CLK ↓ tCHCL 端子記号 CLK 規格値 条件 VCC = 5.0 V ± 10 % 単位 最小 標準 62.5 ⎯ ns 20 ⎯ ns tCYC tCHCL CLK 2.4 V 2.4 V 0.8 V 78 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ (5) UART (SCI) タイミング (AVCC = VCC = 5.0 V ± 10 %, AVSS = VSS = DVSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子記号 シリアルクロックサイクルタイム tSCYC SCK0 ∼ SCK2 SCK ↓→ SOT 遅延時間 tSLOV SCK0 ∼ SCK2 SOT0 ∼ SOT2 有効 SIN → SCK ↑ tIVSH SCK0 ∼ SCK2 SIN0 ∼ SIN2 SCK ↑→ 有効 SIN ホールド時間 tSHIX SCK0 ∼ SCK2 SIN0 ∼ SIN2 シリアルクロック“H”パルス幅 tSHSL シリアルクロック“L”パルス幅 規格値 条件 単位 最小 標準 8 tCP * ⎯ ns − 80 80 ns 100 ⎯ ns 60 ⎯ ns SCK0 ∼ SCK2 4 tCP * ⎯ ns tSLSH SCK0 ∼ SCK2 4 tCP * ⎯ ns SCK ↓→ SOT 遅延時間 tSLOV SCK0 ∼ SCK2 SOT0 ∼ SOT2 ⎯ 150 ns 有効 SIN → SCK ↑ tIVSH SCK0 ∼ SCK2 SIN0 ∼ SIN2 60 ⎯ ns SCK ↑→ 有効 SIN ホールド時間 tSHIX SCK0 ∼ SCK2 SIN0 ∼ SIN2 60 ⎯ ns 内部シフト クロックモード 出力端子は CL = 80 pF + 1 TTL 外部シフト クロックモード 出力端子は CL = 80 pF + 1 TTL *:tCP ( 内部動作クロックサイクルタイム ) については , 「 (3) クロックタイミング規格」を参照してください。 (注意事項)・CLK 同期モード時の AC 規格です。 ・CL は , テスティング時の端子に付けられる負荷容量値です。 ・内部シフトクロックモード tSCYC SCK0 ∼ SCK2 2.4 V 0.8 V 0.8 V tSLOV 2.4 V SOT0 ∼ SOT2 0.8 V tSHIX tIVSH SIN0 ∼ SIN2 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC ・外部シフトクロックモード tSLSH SCK0 ∼ SCK2 tSHSL 0.8 VCC 0.2 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC tSLOV SOT0 ∼ SOT2 2.4 V 0.8 V tIVSH SIN0 ∼ SIN2 DS07–13707–5 tSHIX 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC 79 MB90520B シリーズ (6) タイマ入力タイミング (AVCC = VCC = 5.0 V ± 10 %, AVSS = VSS = DVSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 入力パルス幅 記号 端子記号 条件 tTIWH tTIWL IN00/IN01, IN10/IN11 TIN0, TIN1 ⎯ 規格値 最小 標準 4 tCP * ⎯ 単位 ns *:tCP ( 内部動作クロックサイクルタイム ) については , 「 (3) クロックタイミング規格」を参照してください。 0.8 VCC 0.8 VCC IN00/IN01, IN10/IN11 TIN0, TIN1 0.2 VCC 0.2 VCC tTIWL tTIWH (7) タイマ出力タイミング (AVCC = VCC = 5.0 V ± 10 %, AVSS = VSS = DVSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 CLK ↑→ TOUT 変化時間 記号 端子記号 条件 tTO OUT0 ∼ OUT7 PPG00/PPG01 PPG10/PPG11 TOT0, TOT1 ⎯ 規格値 最小 標準 30 ⎯ 単位 ns 2.4 V CLK tTO 2.4 V 0.8 V TOUT (TOUT : OUT0 ∼ OUT7, PPG00/PPG01, PPG10/PPG11,TOT0,TOT1) (8) トリガ入力タイミング 項目 入力パルス幅 (AVCC = VCC = 5.0 V ± 10 %, AVSS = VSS = DVSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 記号 端子名 条件 tTRGH tTRGL INT0 ∼ INT7, ADTG — 単位 備考 最小 最大 5 tCP — ns 通常動作時 1 — µs ストップモード時 0.8 VCC 0.8 VCC INT0 ~ INT7, ADTG 0.2 VCC tTRGH 80 規格値 0.2 VCC tTRGL DS07–13707–5 MB90520B シリーズ 5. A/D 変換部電気的特性 (AVCC = VCC = 5.0 V ± 10 %, AVSS = VSS = DVSS = 0.0 V, 3.0 V ≦ AVRH − AVRL, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子記号 分解能 ⎯ 総合誤差 規格値 単位 最小 標準 最大 ⎯ ⎯ 8/10 ⎯ bit ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 5.0 LSB 直線性誤差 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 2.5 LSB 微分直線性誤差 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 1.9 LSB ゼロトランジション電圧 VOT AN0 ∼ AN7 AVRL AVRL AVRL − 3.5 LSB + 0.5 LSB + 4.5 LSB フルスケール トランジション電圧 VFST AN0 ∼ AN7 A/D 変換時間 ⎯ コンペア時間 備考 V AVRH AVRH AVRH − 6.5 LSB − 1.5 LSB + 1.5 LSB ⎯ 163 tcp ⎯ ⎯ ns マシンクロック 16 MHz 時 ⎯ ⎯ 99 tcp ⎯ ⎯ ns マシンクロック 16 MHz 時 アナログポート入力電流 IAIN AN0 ∼ AN7 ⎯ ⎯ 10 µA アナログ入力電圧 VAIN AN0 ∼ AN7 AVRL ⎯ AVRH V ⎯ AVRH AVRL + 3.0 ⎯ AVCC V ⎯ AVRL 0 ⎯ AVRH − 3.0 V IA AVCC ⎯ 5 ⎯ mA IAH AVCC ⎯ ⎯ 5 µA IR AVRH ⎯ 400 ⎯ µA IRH AVRH ⎯ ⎯ 5 µA ⎯ AN0 ∼ AN7 ⎯ ⎯ 4 LSB 基準電圧 電源電流 基準電圧供給電流 チャネル間ばらつき V * * *:8/10 ビット A/D コンバータ非動作時 , CPU ストップ時の電流 (VCC = AVCC = AVRH = 5.0 V 時 ) (注意事項)tcp ( 内部動作クロックサイクルタイム ) については , 「4. 交流規格 (3) クロックタイミング規格」を参照して ください。 DS07–13707–5 81 MB90520B シリーズ 6. A/D コンバータの用語定義 分解能 : A/D 変換器により識別可能なアナログ変化 直線性誤差 : ゼロトランジション点 (“00 0000 0000B” ←→ “00 0000 0001B”) とフルスケールトランジション 点 (“11 1111 1110B” ←→ “11 1111 1111B”) とを結んだ直線と , 実際の変換特性との偏差 微分直線性誤差 : 出力コードを 1 LSB 変化させるのに必要な入力電圧の理想値からの偏差 総合誤差 : 実際の値と論理値との差をいい , ゼロトランジション誤差 / フルスケールトランジション誤差 / 直線性誤差を含む誤差 総合誤差 3FFH ディジタル出力 3FEH 0.5 LSB 実際の変換特性 3FDH {1 LSB × (N − 1) + 0.5 LSB} 004H ( 実測値 ) 003H 実際の変換特性 002H 理想特性 001H 0.5 LSB AVRL AVRH アナログ入力 1 LSB = ( 理想値 ) AVRH − AVRL VNT −{1 LSB × (N − 1) + 0.5 LSB} 〔LSB〕 〔V〕 ディジタル出力 N の総合誤差= 1 LSB 1024 * VOT ( 理想値 ) = AVRL + 0.5 LSB 〔V〕 VFST ( 理想値 ) = AVRH − 1.5 LSB 〔V〕 VNT:ディジタル出力が (N − 1) H から NH に遷移する電圧 * : 10 bit 分解能の場合は 1024 (210) となり , 8 bit 分解能の場合は 256 (28) が 1 LSB となります。 (続く) 82 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ (続き) 直線性誤差 微分直線性誤差 3FFH 実際の変換特性 (N + 1)H {1 LSB × (N − 1) + VOT} 実際の変換特性 ディジタル出力 3FDH VFST ( 実測値 ) VNT ( 実測値 ) 004H 003H ディジタル出力 3FEH 理想特性 NH V (N + 1)T ( 実測値 ) (N − 1)H 実際の変換特性 VNT 002H 理想特性 ( 実測値 ) 実際の変換特性 (N − 2)H 001H VOT ( 実測値 ) AVRL AVRH アナログ入力 AVRL アナログ入力 AVRH VNT −{1 LSB × (N − 1) + VOT} 〔LSB〕 1 LSB V (N + 1) T − VNT − 1 LSB〔LSB〕 ディジタル出力 N の微分直線性誤差= 1 LSB VFST − VOT 1 LSB = 〔V〕 1022 * ディジタル出力 N の直線性誤差= VOT:ディジタル出力が “000H” から “001H” に遷移する電圧 VFST:ディジタル出力が “3FEH” から “3FFH” に遷移する電圧 * : 10 bit 分解能では 1022 (210 − 2) , 8 bit 分解能では 254 (28 − 2) となります。 7. A/D 変換部の注意事項 アナログ入力の外部回路のインピーダンスは , MB90V520A では, 約 5 kΩ 以下,MB90F523B では,約 15.5 kΩ 以下, MB90522B/523B では,約 10 kΩ 以下を推奨します。 外部にコンデンサを使用する場合には , 外部コンデンサとチップ内部のコンデンサの容量分圧による影響を考えて , 内 部コンデンサの数千倍を目安にすることを推奨します。 外部回路のインピーダンスが高すぎる場合, アナログ電圧のサンプリング時間が不足する場合があります。(サンプリン グ時間= 4 µs @マシンクロック 16 MHz 時 ) 。 ・アナログ入力回路模型図 アナログ入力 RON C コンパレータ MB90522B/523B RON =約 2.2 kΩ C =約 45 pF MB90F523B RON =約 2.6 kΩ C =約 28 pF ( 注意事項 ) ここに記した数値は目安にしてください。 ・誤差について | AVRH − AVRL |が小さくなるにしたがって , 相対的な誤差は大きくなります。 DS07–13707–5 83 MB90520B シリーズ 8. D/A 変換部電気的特性 (AVCC = VCC = 5.0 V ± 10 %, AVSS = VSS = DVSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 規格値 記号 端子 記号 最小 標準 最大 分解能 ⎯ ⎯ ⎯ 8 ⎯ bit 微分直線性誤差 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 0.9 LSB 絶対精度 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 1.2 % 直線性誤差 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 1.5 LSB 変換時間 ⎯ ⎯ ⎯ 10 20 µs アナログ基準電圧 ⎯ DVCC VSS + 3.0 ⎯ AVCC V ⎯ 120 300 µA ⎯ ⎯ 10 µA ⎯ 20 ⎯ kΩ 項目 IDVR 基準電圧供給電流 IDVRS アナログ出力インピーダンス ⎯ DVCC ⎯ 単位 備考 負荷容量 20 pF 時 ストップ時 9. フラッシュメモリ書込み / 消去特性 項目 条 件 規格値 単位 備考 最小 標準 最大 ⎯ 1 15 s 内部での消去前書込み時間を除く Ta =+ 25 °C VCC = 5.0 V ⎯ 5 ⎯ s 内部での消去前書込み時間を除く ⎯ 16 3,600 µs システムレベルのオーバヘッド時間 を除く 書込み / 消去回数 ⎯ 10,000 ⎯ ⎯ cycle データ保持期間 ⎯ 100 K ⎯ ⎯ h セクタ消去時間 チップ消去時間 ワード (16 ビット幅 ) 書込み時間 84 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ■ 特性例 MB90523B の電源電流 ICCS vs. VCC Ta = +25 °C, 外部からのクロック入力 ICC vs. VCC Ta = +25 °C, 外部からのクロック入力 10 25 f = 16 MHz 20 f = 12 MHz 9 f = 10 MHz 15 f = 8 MHz 7 10 f = 12 MHz 6 f = 10 MHz 5 f = 8 MHz 4 3 f = 4 MHz 5 f= 4 MHz 2 f = 2 MHz f = 2 MHz 1 0 0 2 3 4 VCC [V] 5 6 2 3 4 VCC [V] 5 6 ICCLS vs. VCC Ta = +25 °C, 外部からのクロック入力 ICCL vs. VCC Ta = +25 °C, 外部からのクロック入力 50 25 40 20 30 15 ICCLS [µA] ICCL [µA] f = 16 MHz 8 ICCS [mA] ICC [mA] 30 20 10 f = 8 kHz f = 8 kHz 5 10 0 0 2 3 4 VCC [V] 5 6 2 3 4 5 6 VCC [V] ICCT vs. VCC Ta = +25 °C, 外部からのクロック入力 20 ICCT [µA] 15 10 5 f = 8 kHz 0 2 3 4 VCC [V] 5 6 (続く) DS07–13707–5 85 MB90520B シリーズ (続き) 1000 1000 900 900 800 800 700 700 600 600 500 400 500 400 300 300 200 200 100 100 0 0 −2 −4 −6 −8 IOH [mA] 86 VOL vs. IOL Ta = +25 °C, VCC = 4.5 V VOL [V] VCC −VOH [mV] VCC-VOH vs. IOH Ta = +25 °C, VCC = 4.5 V − 10 − 12 0 0 2 4 6 8 10 12 IOL [mA] DS07–13707–5 MB90520B シリーズ ■ オーダ型格 型格 MB90522BPMC1 MB90F523BPMC1 MB90523BPMC1 MB90522BPFV MB90F523BPFV MB90523BPFV DS07–13707–5 パッケージ プラスチック・LQFP, 120 ピン (FPT-120P-M24) プラスチック・QFP, 120 ピン (FPT-120P-M13) 87 MB90520B シリーズ ■ パッケージ・外形寸法図 プラスチック・LQFP, 120 ピン リードピッチ 0.40 mm パッケージ幅× パッケージ長さ 14.0 mm × 14.0 mm リード形状 ガルウィング 封止方法 プラスチックモールド 取付け高さ 1.70 mm MAX コード(参考) P-L FQFP120-14×14-0.40 (FPT-120P-M24) プラスチック・LQFP, 120 ピン (FPT-120P-M24) 注 1)* 印寸法はレジン残りを含まず。 注 2)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。 注 3)端子幅はタイバ切断残りを含まず。 16.00±0.20(.630±.008)SQ * 14.00±0.10(.551±.004)SQ 90 61 91 60 0.08(.003) Details of "A" part +0.20 1.50 –0.10 +.008 (Mounting height) .059 –.004 INDEX 120 31 "A" 0~8˚ LEAD No. 1 0.40(.016) 30 0.16±0.05 (.006±.002) 0.07(.003) M 0.145±0.055 (.006±.002) 0.50±0.20 (.020±.008) 0.60±0.15 (.024±.006) ©2006-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F120036S-c-1-2 C 2006 FUJITSU LIMITED F120036S-c-1-1 0.10±0.10 (.004±.004) (Stand off) 0.25(.010) 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記 URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ (続く) 88 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ (続き) プラスチック・QFP, 120 ピン (FPT-120P-M13) プラスチック・QFP, 120 ピン (FPT-120P-M13) リードピッチ 0.50mm パッケージ幅× パッケージ長さ 20.0 × 20.0mm リード形状 ガルウィング 封止方法 プラスチックモールド 取付け高さ 3.85mm MAX 質量 2.58g コード(参考) P-FQFP120-20×20-0.50 注 1)* 印寸法はレジン残りを含まず。 注 2)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。 注 3)端子幅はタイバ切断残りを含まず。 22.60±0.20(.890±.008)SQ * 20.00±0.10(.787±.004)SQ 90 0.145±0.055 (.006±.002) 61 91 60 0.08(.003) Details of "A" part +0.32 3.53 –0.20 +.013 .139 –.008 (Mouting height) +0.10 0.20 –0.15 +.004 120 31 "A" LEAD No. 1 30 0.50(.020) C .008 –.006 (Stand off) 0°~8° INDEX 0.22±0.05 (.009±.002) 0.08(.003) 0.50±0.20 (.020±.008) 0.60±0.15 (.024±.006) 0.25(.010) M 2003-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F120013S-c-4-7 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記 URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ DS07–13707–5 89 MB90520B シリーズ ■ 本版での主な変更内容 ページ 場所 ― ― 80 ■ 電気的特性 パッケージを変更 (FPT-120P-M05 → FPT-120P-M24) (8) トリガ入力タイミングの項目を追加 4. 交流規格 5. A/D 変換部電気的特性 ゼロトランジション電圧 , フルスケールトランジション電圧の項目を以下に 変更 規格値:AVSS → AVRL 単位:mV → V ■ オーダ型格 型格を変更 MB90522BPFF → MB90522BPMC1 MB90523BPFF → MB90523BPMC1 MB90F523BPFF → MB90F523BPMC1 ■ パッケージ・外形寸法図 パッケージの図を変更 FPT-120P-M05 → FPT-120P-M24 81 87 88 変更箇所 変更箇所は , 本文中のページ左側の|によって示しています。 90 DS07–13707–5 MB90520B シリーズ MEMO DS07–13707–5 91 MB90520B シリーズ 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fml/ お問い合わせ先 富士通エレクトロニクス株式会社 〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fei/ 電子デバイス製品に関するお問い合わせは , こちらまで , 0120-198-610 受付時間 : 平日 9 時∼ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます ) 携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。 ※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な どについては , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施 権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を 伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵 器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・ 製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用 されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き をおとりください。 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 編集 ビジネス推進部