LTC3873 - No RSENSE固定周波数電流モード

LTC3873
No RSENSE™固定周波数
電流モード昇圧/フライバック/
SEPIC DC/DCコントローラ
特長
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
概要
外付け部品によってだけ制限されるVINとVOUT
内部ソフトスタートまたはプログラム可能な
外部ソフトスタート
200kHzの固定周波数動作
調整可能な電流制限
オプションの電流センス抵抗
RDS(ON)センス付きSWノードの電圧:最大60V
電圧リファレンス精度:±1.5%
電流モード動作による優れた入力および負荷過渡応答
低消費電流:300μA
高さの低い
(1mm)ThinSOT™
および
(0.75mm)2mm×3mm DFNパッケージ
LTC®3873は、高入出力電圧コンバータ・アプリケーションに
おいてNチャネル・パワーMOSFETをドライブする、固定周波
数電流モード昇圧/フライバック/SEPIC DC/DCコントローラ
です。
ソフトスタートは外付けコンデンサを使用して設定でき
ます。
LTC3873は出力電圧精度が 1.5%で、通常動作時の消費電
流はわずか300μA、
マイクロパワーの起動時はわずか55μAで
す。
このデバイスは9.3Vの内部シャント・レギュレータを使用
し、抵抗を介して高入力電圧から給電するか、
あるいは、9V以
下の低インピーダンスDC電圧から直接給電することが可能
です。
LTC3873は8ピンThinSOTパッケージと2mm 3mm DFNパッ
ケージで供給されます。
アプリケーション
PARAMETER
VCC UV+
VCC UV–
テレコム電源
■ 42Vおよび12V車載用電源
■ 携帯電子機器
■
LTC3873
8.4V
4V
LTC3873-5
3.9V
2.9V
、LT、LTCおよびLTMはリニアテクノロジー社の登録商標です。
No RSENSEとThinSOTはリニアテクノロジー社の商標です。
他の全ての商標はそれぞれの所有者に所有権があります。
標準的応用例
効率および電力損失と負荷電流
5V出力の非絶縁型テレコム電源
221k
10µF
10V
X5R
D1
2.2nF
0.1µF
T1
•
VCC
NGATE
LTC3873
RUN/SS
GND
SW
IPRG
VFB
ITH
7.5k
•
12.1k
100µF
6.3V
X5R
×3
100
VOUT
5V
2A MAX
90
80
M1
3000
EFFICIENCY
2500
70
2000
60
50
1000
30
VIN = 72V
VIN = 60V
VIN = 48V
VIN = 36V
20
10
68mΩ
0
38.3k
3873 TA01a
1500
POWER LOSS
40
POWER LOSS (mW)
4.7µF
100V
X5R
D2
EFFICIENCY (%)
VIN
36V TO 72V
500
10
1000
10
LOAD CURRENT (mA)
3873 TA01b
3873fa
1
LTC3873
絶対最大定格 (Note 1)
VCCからGND
低インピーダンス・ソース.................................... −0.3V~9V
供給される電流.................................................. VCCへ25mA
RUN/SS..................................................................... −0.3V~9V
IPRGの電圧............................................... −0.3V~(VCC+0.3V)
VFB、ITHの電圧 ....................................................... −0.3V~2.4V
SW電圧 .................................................................. −0.3V~60V
動作温度範囲 (Note 2)........................................−40℃~85℃
接合部温度 (Note 3)........................................................ 125℃
保存温度範囲....................................................−65℃~125℃
リード温度 (半田付け、10秒)
TS8パッケージ ............................................................. 300℃
ピン配置
TOP VIEW
TOP VIEW
IPRG 1
ITH 2
VFB 3
GND 4
8 SW
7 RUN/SS
6 VCC
5 NGATE
8
VFB 2
7
VCC
6
RUN/SS
5
SW
ITH 3
9
IPRG 4
TS8 PACKAGE
8-LEAD PLASTIC TSOT-23
NGATE
GND 1
DDB PACKAGE
8-LEAD (3mm × 2mm) PLASTIC DFN
TJMAX = 125°C, θJA = 230°C/W
TJMAX = 125°C, θJA = 76°C/W
EXPOSED PAD (PIN 9) IS GND, MUST BE SOLDERED TO PCB
発注情報
鉛フリー仕様
テープアンドリール
製品マーキング
パッケージ
温度範囲
LTC3873ETS8#PBF
LTC3873ETS8\#TRPBF
LTCSN
8-Lead Plastic TSOT-23
–40°C to 85°C
LTC3873EDDB#PBF
LTC3873EDDB#TRPBF
LCSK
8-Lead (3mm × 2mm) Plastic DFN
–40°C to 85°C
鉛ベース仕様
テープアンドリール
製品マーキング
パッケージ
温度範囲
LTC3873ETS8
LTC3873ETS8#TR
LTCSN
8-Lead Plastic TSOT-23
–40°C to 85°C
LTC3873EDDB
LTC3873EDDB#TR
LCSK
8-Lead (3mm × 2mm) Plastic DFN
–40°C to 85°C
より広い動作温度範囲で規定されるデバイスについては、弊社へお問い合わせください。
鉛フリー製品のマーキングの詳細については、http://www.linear-tech.co.jp/leadfree/ をご覧ください。
テープアンドリールの仕様の詳細については、http://www.linear-tech.co.jp/tapeandreel/ をご覧ください。
3873fa
2
LTC3873
電気的特性
●は全動作温度範囲の規格値を意味する。
それ以外はTA = 25℃での値。注記がない限り、VCC = 9V。
(Note 2)
PARAMETER
CONDITIONS
MIN
TYP
MAX
UNITS
Input DC Supply Current
Normal Operation
Shutdown
UVLO
Typicals
VITH = 1.9V
VRUN/SS = 0V
VCC = UVLO Threshold – 100mV, VRUN/SS = VCC
300
55
45
400
100
60
µA
µA
µA
Undervoltage Lockout Threshold
VCC Rising
VCC Falling
VCC Hysteresis
l
l
l
7.9
3.5
4.0
8.4
4.0
4.4
8.8
4.4
4.8
V
V
V
Shutdown Threshold (at RUN/SS)
VRUN/SS Falling
VRUN/SS Rising
l
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1.0
V
V
Regulated Feedback Voltage
(Note 5)
l
1.182
1.2
1.218
V
Feedback Voltage Line Regulation
5.6V < VCC < 9V (Note 5)
0.12
mV/V
Feedback Voltage Load Regulation
VITH = 1.6V (Note 5)
VITH = 1V (Note 5)
0.05
–0.05
%
%
VFB Input Current
(Note 5)
25
Maximum Duty Cycle
RUN/SS Pull-Up Current
VRUN/SS = 0V
VRUN/SS = 1.3V
50
70
78
84
%
1.5
5
3
15
4.5
25
µA
µA
ISLMAX, Peak Slope Compensation Current
20
Oscillator Frequency
nA
160
200
µA
240
kHz
Gate Drive Rise Time
CLOAD = 3000pF (Note 6)
40
ns
Gate Drive Fall Time
CLOAD = 3000pF (Note 6)
40
ns
Peak Current Sense Voltage
IPRG = GND
IPRG = Float
IPRG = VIN
l
l
l
95
165
265
110
185
295
125
210
325
mV
mV
mV
VIN Shunt Regulator Voltage
IIN = 1mA, IIN = 25mA, VRUN/SS = 0V
l
9
9.3
9.6
V
Default Internal Soft-Start
Note 1:絶対最大定格に記載された値を超えるストレスはデバイスに永続的損傷を与える可
能性がある。長期にわたって絶対最大定格条件に曝すと、
デバイスの信頼性と寿命に悪影響
を与える可能性がある。
Note 2:LTC3873Eは0℃~85℃の接合部温度で性能仕様に適合することが保証されている。
−40℃~85℃の動作接合部温度範囲での仕様は、設計、特性評価および統計学的なプロセ
ス・コントロールとの相関で確認されている。
3.3
ms
Note 4:パワーMOSFETのゲートの充電のため
(Q G • fOSC)、動的入力電源電流はもっと高い。
「アプリケーション情報」
を参照。
Note 5:LTC3873は、
ITHピンを電圧範囲(0.7V ≤ VITH ≤ 1.9V;中点 = 1.3V)
の中点に強制した状
態で、VFBを基準電圧にサーボ制御する帰還ループでテストされる。
Note 6:立上り時間および立下り時間は10%と90%のレベルで測定する。
VCC = 5.6V。
Note 3:TJは周囲温度TAおよび電力損失PDから次式に従って計算される。
TJ = TA+(PD • θJA)
3873fa
3
LTC3873
標準的性能特性
帰還電圧ライン・レギュレーション
1.24
1.2020
1.23
1.2015
1.22
1.21
1.20
1.19
0
1.2010
1.2005
40 60 80 100 120
TEMPERATURE (°C)
1.0
0.5
6
5
7
0
10
9
8
3873 G03
ゲート・ドライブの
立上り/立下り時間とCLOAD
シャットダウン時IQと温度
70
100
80
65
90
70
50
45
40
35
30
80
60
70
50
TIME (ns)
SHUTDOWN MODE IQ (µA)
55
40
30
4
5
7
6
VIN (V)
8
9
10
RISE TIME
60
FALL TIME
50
40
30
20
20
10
25
3
0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0
RUN/SS VOLTAGE (V)
3873 G02
シャットダウン・モードのIQとVIN
60
0
VIN (V)
3873 G01
SHUTDOWN MODE IQ (µA)
1.5
1.2000
1.1990
20
VIN = 5V
2.0
1.1995
1.18
–60 –40 –20
20
ITHの電圧とRUN/SSの電圧
2.5
ITH VOLTAGE (V)
1.2025
VFB VOLTAGE (V)
VFB VOLTAGE (V)
帰還電圧と温度
1.25
10
0
–60 –40 –20
0
0 20 40 60 80 100 120
TEMPERATURE (°C)
3873 G04
0
2000
6000
4000
CLOAD (pF)
10000
3873 G06
3873 G05
RUNスレッショルドと温度
8000
シャント安定化電圧とISHUNT
1.0
10.2
10.1
0.8
0.7
REGULATION VOLTAGE (V)
RUN THRESHOLDS (V)
0.9
RISING
FALLING
0.6
10.0
9.9
9.8
9.7
9.6
9.5
9.4
9.3
0.5
–60 –40 –20
0 20 40 60 80 100 120
TEMPERATURE (°C)
3873 G07
9.2
0
5
10
15
20 25 30
ISHUNT (mA)
35
40
45
3873 G08
3873fa
4
LTC3873
標準的性能特性
周波数と温度
最大検出スレッショルドと温度
300
MAXIMUM SENSE THRESHOLD (mV)
250
FREQUECY (kHz)
230
210
190
170
150
–60 –40 –20
0 20 40 60 80 100 120
TEMPERATURE (°C)
3873 G09
IPRG = VIN
250
200
IPRG = FLOAT
150
IPRG = GND
100
50
0
–60 –40 –20
0 20 40 60 80 100 120
TEMPERATURE (°C)
3873 G10
ピン機能 (TS8/DDB)
IPRG
(ピン1/ピン4)
:電流検出リミット選択ピン。
ITH
(ピン2/ピン3)
:このピンは誤差アンプの補償ポイントとして
機能します。
このピンの公称電圧範囲は0.7V∼1.9Vです。
RUN/SS
(ピン7/ピン6)
:シャットダウンと外部ソフトスタートの
ピン。
シャットダウン時には全ての機能がディスエーブルされ、
NGATEピンは L に保たれます。
SW
(ピン8/ピン5)
:外部スロープ補償抵抗を通したインダクタ
VFB
(ピン3/ピン2)
:このピンは出力に接続された外部抵抗分
割器からの帰還電圧を受け取ります。
および電流検出入力ピンへのスイッチ・ノードの接続。通常、
外部NチャネルMOSFETのドレインをこのピンに接続します。
GND
(ピン4/ピン1)
:グランド・ピン。
露出パッド
( NA/ピン9)
:グランド。電気的接続と定格熱性能
を与えるため、PCBに半田付けする必要があります。
NGATE
(ピン5/ピン8)
:外部NチャネルMOSFETのゲート・ドラ
イブ。
このピンは0VからVINまで振幅します。
VCC
(ピン6/ピン7)
:電源ピン。
このピンはGND
(ピン4)
の近くで
デカップリングする必要があります。
3873fa
5
LTC3873
機能図
GND
VCC
UV
UNDERVOLTAGE
LOCKOUT
VOLTAGE
REFERENCE
1.2V
SW
VCC 9.5V
SHUNT
REGULATOR
SLOPE
COMPENSATION
–
SHUTDOWN
COMPARATOR
+
IPRG
CURRENT
COMPARATOR
3µA
ILIM
+
SHDN
RUN/SS
–
ITH
BUFFER
RS
LATCH
R
S
Q
CURRENT LIMIT
CLAMP
VIN
SWITCHING
LOGIC CIRCUIT
+
INTERNAL
SOFT-START
RAMP
NGATE
VFB
–
ERROR
AMPLIFIER
200kHz
OSCILLATOR AND
MAX DUTY CYCLE
1.2V
ITH
3873 FD
3873fa
6
LTC3873
動作
メイン制御ループ
LTC3873は、昇圧、
フライバックおよびSEPICアプリケーション
向けの汎用Nチャネル・スイッチングDC/DCコンバータです。
そ
のNo RSENSE検出手法により、効率が改善され、電力密度が
増加し、
ソリューション全体のコストが減少します。
回路動作については、
デバイスの機能図と表紙の
「標準的応
用例」
を参照してください。通常動作時は、発振器がRSラッチ
をセットするとパワーMOSFETがオンし、電流コンパレータが
PWMラッチをリセットするとオフします。分割された出力電圧
が誤差アンプによって内部の1.2Vリファレンス電圧と比較さ
れ、誤差信号がITHピンに出力されます。I THピンの電圧によ
り、電流コンパレータの入力スレッショルドが設定されます。
負荷電流が増加するとリファレンスに比べてVFB電圧が低下
し、ITHピンの電圧が上昇するので、電流コンパレータは高い
ピーク・インダクタ電流値でトリップします。
したがって、平均イ
ンダクタ電流が負荷電流に等しくなるまで増加して、
出力を安
定化状態に保ちます。
L
VIN
D
VOUT
VCC
+
SW
VSW
LTC3873
COUT
LTC3873を使うには、パワーMOSFET両端の電圧降下を検
出するか、
またはパワーMOSFETのソースに接続された通
常のセンス抵抗にSWピンを接続することができます。パワー
MOSFET両端の電圧を検出する方法を使うとコンバータの
効率が上がり、部品点数が減ります。
このピンの最大定格は
60Vなので、広い範囲の出力電圧範囲でMOSFETによる検出
が可能になります。
シャント・レギュレータ
VCCピンからGNDに接続されている内蔵シャント・レギュレー
タが25mAを超える電流をシンクするように強制されない限
り、
このシャント・レギュレータはVCC電圧を約9.3Vに制限し
ます。
シャント・レギュレータにより、LTC3873の絶対最大定格
を超える多様な給電方式の使用が可能になります。給電方式
の詳細は
「アプリケーション情報」
のセクションで説明されて
います。
スタートアップ/シャットダウン
LTC3873には動作をディスエーブルおよびイネーブルする2つ
のシャットダウン機能が備わっています。V CC 電源ピンの電
圧の低電圧ロックアウトとスレッショルドのRUN/SSピンです。
LTC3873は図3に示されている状態図に従って、
シャットダウ
ンに移行し、
シャットダウンから回復します。
NGATE
GND
GND
3873 F01
LTC3873が
シャットダウン
図1.最大効率を与えるSWピン
(内部センス・ピン)
の接続方法
L
VIN
D
VOUT
VSW
VCC
NGATE
+
VIN < VTURNOFF
(通常4V)
VRUN/SS < VSHDN
(通常0.8V)
VRUN/SS > VSHDN
およびVIN > VTURNON
(通常8.4V)
COUT
LTC3873
SW
GND
RSENSE
LTC3873は
イネーブル
GND
3873 F02
センス抵抗を使うSWピン
図2.
(内部センス・ピン)
の接続方法
3873 F03
図3.
スタートアップ/シャットダウンの状態図
3873fa
7
LTC3873
動作
低電圧ロックアウト
(UVLO)
メカニズムは、LTC3873が不十
分な電圧でMOSFETをドライブしようとするのを防ぎます。
LTC3873の動作をイネーブルするには、VCCピンの電圧が少
なくとも短時間V TURNON(公称8.4V)
を超える必要がありま
す。
その後はVCC電圧はVTURNOFF(公称4V)
まで下がること
ができ、
さらに下がると低電圧ロックアウトによってLTC3873
はディスエーブルされます。
UVLOのヒステリシスの範囲がこの
ように広いので、
フライバック・トランスのトリクル・チャージャ
を使ってLTC3873に電力を供給することができます
(「VCCバ
イアス電源」
のセクションを参照)。RUN/SSピンをVSHDN(公
称0.7V)
より下までドライブしてLTC3873を強制的にシャット
ダウンすることができます。
デバイスがオフのとき、入力消費電
流は標準でわずか55μAです。
MAXIMUM CURRENT SENSE VOLTAGE (mV)
ソフトスタート
内部3.3msソフトスタートを使うには、RUN/SSピンをオープン
状態のままにしておきます。
内部ソフトスタートの間、電圧ラン
プがV ITHを制限します。ITHがゼロ電流レベルから最大電流
レベルにランプするのに3.3msかかります。
ソフトスタートは、
外部コンデンサをRUN/SSピンとGNDの間に接続して長くす
ることができます。3μAの電流がこのコンデンサを充電して
RUN/SSピンをシャットダウン・スレッショルドより上に引き上
げ、引き続き15μAのプルアップ電流がRUN/SSをランプさせ
て、
スタートアップの間V ITHを制限します。RUN/SSを外部ロ
ジックでドライブする場合、最大I TH範囲を可能にするため、
最小でも2.75Vのロジックを推奨します。
軽負荷動作
非常に軽い負荷電流では、I THピンの電圧は0.85Vのゼロ電
流レベルに非常に近づきます。
負荷電流がさらに減少しても、
電流コンパレータの入力の内部オフセットにより、電流コンパ
レータは
(ゼロ負荷電流であっても)
トリップした状態に留ま
り、
レギュレータはレギュレーションを維持するためにサイク
ル・スキップを開始します。
この動作により、
レギュレータは非
常に軽い負荷まで固定周波数を維持できるので、可聴ノイズ
が下がるとともに出力リップルが下がり、RF干渉が減少し、
同
時に軽負荷で高い効率が与えられます。
電流検出
スイッチのオン時間中、低いデューティ・サイクルで、IPRGが
VINまたはGNDに接続されているとき、
またはフロート状態の
とき、制御回路が電流検出部品両端の最大電圧降下をそれ
ぞれ約295mV、110mVおよび185mVに制限します。
それは、図
4に示されているように、
デューティ・サイクルの増加に伴って
減少します。
300
250
IPRG = HIGH
200
IPRG = FLOAT
150
IPRG = LOW
100
50
0
1
20
40
60
DUTY CYCLE (%)
80
100
3873 F04
図4.最大SENSEスレッショルド電圧とデューティ・サイクル
3873fa
8
LTC3873
アプリケーション情報
VCCバイアス電力
VCCピンとGNDピンに隣接させた最小10μFのセラミック・コン
デンサまたはタンタル・コンデンサを使って、V CCピンをGND
ピンにバイパスする必要があります。MOSFETゲート・ドライバ
が必要とする大きな過渡電流を供給するには電源の適当な
バイパスが必要です。
最大の柔軟性を与えるため、LTC3873はその最大定格を大き
く超える電圧で使えるように設計されています。最も単純な場
合、入力電圧とVCCの間に接続された抵抗を使ってLTC3873
に給電することができます。VCCピンからGNDに接続されてい
るシャント・レギュレータが25mAを超える電流をシンクするよ
うに強制されない限り、
このシャント・レギュレータはVCC電
圧を約9.3Vに制限します。
この給電方式には、抵抗内の電力
損失によってコンバータの効率が下がり、25mAシャント・レ
ギュレータの最大電流が入力電圧の最大∼最小範囲を制限
することがあるという弱点があります。
場合によっては、入力電圧または出力電圧がLTC3873のVCC
の動作範囲内になります。
この場合、入力電圧または出力電
圧のどちらかからLTC3873を直接動作させます。
このデータ
シートの最初のページの「標準的応用例」に5V出力のコン
バータが示されています。
この回路では、R STARTとC VCCが
起動トリクル・チャージャを形成しており、
コンバータが通常
動作状態になるとD1が出力からV CCに給電します。C VCCが
VTURNONまで充電される間、R STARTはわずか55μAのマイク
ロパワー起動電流だけ供給する必要があることに注意してく
ださい。
このポイントで、VRUN/SS > VSHDNを想定すると、
コン
バータは外部MOSFETのスイッチングを開始し、RUN/SSピン
のコンデンサCRUN/SSで設定される速度でコンバータの出力
電圧がランプアップします。RSTARTは外部MOSFETを動作さ
せるのに十分な電流を供給できないので、C VCCが放電し始
め、VCCが低下します。VCCがVTURNOFFまで低下する前に出
力電圧がその目標値の5Vに達するように、
ソフトスタートは十
分速くなければなりません。
そうでないと、
コンバータは起動に
失敗します。
あるいは、
ソフトスタートが長すぎる場合、入力電
圧を維持するため、
もっと大きなCVCCコンデンサが必要です。
入力と出力のどちらもLTC3873へのバイアス電力供給に適さ
ない場合の、
フライバック・コンバータの異なったバイアス電
源方式を図5に示します。
このトリクル・チャージャは、
前のパラ
グラフで説明されているものと同じです。
ただし、
フライバック・
トランスには追加のバイアス巻線があり、
バイアス電力を供給
します。
トランスの巻数比を適当に選択することにより、入力電
圧の値やLTC3873のVCCバイアス電力に関係なく出力電圧を
選択できるので、
このトポロジーは非常に強力であることに注
意してください。
バイアス巻線の巻数は次式に従って選択しま
す。
NBIAS = NSEC
VCC + VD2
VOUT + VD1
ここで、N BIASはバイアス巻線の巻数、N SECは2次巻線の巻
数、VCCはLTC3873に給電する望みの電圧、VOUTはコンバー
タの出力電圧、V D1はD1の順方向電圧降下、V D2はD2の順
方向電圧降下です。VOUTはコンバータの制御ループによって
安定化されますので、VCCも
(精密ではありませんが)安定化
されることに注意してください。NBIASとNSECは多くの場合小
さな整数の範囲に限られますので、VCCの値は多くの場合制
約されます。適切に動作させるには、V CCの値をV TURNONと
VTURNOFFの間にする必要があります。VTURNONのVTURNOFF
に対する比は2対1を超えますので、要件を満たすのは比較的
容易です。最後に、全てのトリクル・チャージャ起動方式でそう
であるように、C VCCがVTURNOFFまで放電する前に、
バイアス
巻線によって供給される電力が利用可能になるように、
ソフト
スタートは十分速くなければなりません。
T1
NBIAS
D2
•
VIN
CIN
RSTART
R3
CVCC
NPRI
VCC
RUN/SS NGATE
CVIN
D1
VOUT
•
•
NSEC
COUT
Q1
LTC3873
CC
ITH
SW
GND
RSENSE
VFB
R1
RSL
R2
3873 F05
図5.標準的LTC3873のアプリケーション回路
3873fa
9
LTC3873
アプリケーション情報
図6の回路はLTC3873に電力を供給する3番目の方法を示し
ています。直列パス・トランジスタQ1、
ツェナー・ダイオードD1、
およびバイアス抵抗R Bによって構成される外部直列プリレ
ギュレータにより、VCCは少なくとも公称7.6Vになり、4Vの最
大定格VCCターンオフ・スレッショルドより十分上にきます。抵
抗RSTARTにより、VCCノードはVCCターンオン・スレッショル
ドまで短時間充電され、LTC3873がイネーブルされます。
VIN
RB
D1
8.2V
Q1
RSTART
CVCC
0.1µF
LTC3873
VCC
GND
3873 F06
図6
LTC3873の場合、RDS(ON)検出方式を使うと、SWピンのリンギ
ングによりピンからの微小スロープ補償電流が乱されます。
こ
の場合は、外部スロープ補償の追加は推奨しません。
出力電圧のプログラミング
出力電圧は、次式に従い、分割抵抗によって設定されます。
 R2
VO = 1.2V • 1+ 
 R1
図5に示されているように、
外部抵抗分割器が出力に接続され
ているので、
電圧のリモート検出が可能です。
VOUTから引き出
される定常電流による効率の低下を最小に抑えるためR1と
R2の抵抗値はできるだけ大きく選びますが、VOUTが安定化
状態のときVFBピンへのゼロではない入力電流に起因する誤
差が1%未満になるように十分小さくします。
目安としてR1が
24k以下になるように選択します。
トランスの設計に関する検討事項
スロープ補償
トランスの仕様と設計は、
LTC3873をうまく使用する上でおそ
LTC3873はスロープ補償を内蔵しており、低調波発振に対
らく最も重要な部分です。高周波パワー・トランスの設計に関
して制御ループを安定化します。
また、
そのSWピンから外部
する通常の注意事項に加えて、以下の情報が役立ちます。
スロープ補償抵抗(図5のR SL)
にランピング電流を注入する
ことにより、スロープ補償を外部から増加させることができ
巻数比
ます。
この電流ランプはNGATEピンが H に設定された直
出力電圧を設定するのに外部帰還抵抗分割器の比を使うの
後にゼロからスタートします。
この電流はピーク
(80%の最大
で、
与えられたアプリケーションに合うように比較的自由にトラ
デューティ・サイクルで20μA)に向かって直線的に上昇し、
ンスの巻数比を選べます。
たとえば1:1、2:1、3:2などの簡単な
NGATEピンが L になるとオフします。SWピンを電流センス
整数比を使えるので、
全巻数と相互インダクタンスをもっと自
抵抗(RSENSE)
に接続する直列抵抗(RSL)
は、
こうしてランプ
由に設定できます。
また、巻数比が簡単な整数だと、
出力に対
ダウンしていく電圧を生じます。SWピンから見ると、
このラン
する入力の電圧比が高いアプリケーションに、
Coiltronics社
プ電圧はセンス抵抗両端の電圧に加算されるので、
デュー
のVERSA-PACシリーズなどの
「市販」
の構成設定可能なトラ
ティ・サイクルに比例して電流コンパレータのスレッショルド
ンスを利用しやすく
なります。
たとえば、
6巻線のVERSA-PAC
を実効的に低下させます。電流コンパレータのスレッショルド
を使い、1次側は3つの巻線を直列に接続し、2次側は3つの巻
(ΔVSENSE )の減少量は次式を使って計算することができま
線を並列に接続すると、3:1の巻数比を実現できます。巻数比
す。
は望みのデューティ・サイクルに基づいて選択できます。
ただ
Duty Cycle – 6%
し、
フライバック・パルスを2次側から1次側へ換算した電圧を
∆VSENSE =
20µA • RSLOPE
80%
入力電源電圧に加えた値(漏れスパイク電圧を含む)が、外
部MOSFETの許容される降伏電圧定格を超えないように注
外部プログラム可能なスロープ補償は、内部スロープ補償
意してください。
が不十分なときだけ必要なことに注意してください。ほとん
どのアプリケーションでは、R SLを短絡することができます。
3873fa
10
LTC3873
アプリケーション情報
漏れインダクタンス
トランスの漏れインダクタンス
(1次側または2次側のいずれ
か)
により、
出力スイッチ
(Q1)がオフした後に電圧スパイクが
生じます。
これは負荷電流が大きくなるほど顕著になります。
蓄積された大きなエネルギーを消費しなければならないから
です。場合によっては、MOSFETのドレイン・ノードでの過電
圧によるブレークダウンを避けるため、
「スナバ」回路が必要
です。
スナバの設計に関しては、
「アプリケーションノート19」
を
参照してください。バイファイラ巻きや同様の巻線技術が、漏
れインダクタンスの問題を最小限に抑えるのに有効です。
ただ
し、
これにより、1次と2次の間のブレークダウン電圧が制限さ
れるので、
バイファイラ巻きが常に実際的であるとは限らない
ことに注意してください。
パワーMOSFETの選択
LTC3873ではパワーMOSFETは2つの目的に役立ちます。
それは電源パスの主スイッチング素子として機 能し、その
R DS(ON)は制御ループの電流検出素子として機能します。
パワーMOSFETの重要なパラメータは、
ドレイン-ソース降
伏電圧(BV DSS )、
スレッショルド電圧(V GS(TH) )、
オン抵抗
(R DS(ON) )
とゲート-ソース電圧、ゲート-ソース電荷とゲー
ト-ドレイン電荷(それぞれQ GSとQ GD )、最大ドレイン電流
(I D(MAX) )およびMOSFETの熱抵抗(RTH(JC)とRTH(JA) )で
す。
RDS(ON)検出を使う昇圧アプリケーションの場合、MOSFET
のRDS(ON)の選択に関しては、LTC3872のデータシートを参照
してください。
MOSFETには導通損失(I2R)
とスイッチング損失があります。
VDS < 20Vでは、高電流効率は一般にRDS(ON)の低い大きな
MOSFETを使うと改善されますが、
VDS > 20Vでは、
遷移損失
が急速に増加して、逆伝達容量CRSSが低くてRDS(ON)が高い
デバイスを使う方が実際には高い効率が得られるポイントに
達します。
出力コンデンサ
出力コンデンサは通常その実効直列抵抗(ESR)
によって選
択されます。ESRは出力リップル電圧を決定し、効率に影響を
与えます。
出力リップルを最小に抑えるため、低ESRのセラミッ
ク・コンデンサが多くの場合使われます。昇圧レギュレータの
出力コンデンサのRMSリップルは大きく、
このコンデンサはこ
の電流を扱える定格のものでなければなりません。出力コン
デンサのリップル電流(RMS)
は次のとおりです。
IRMS(COUT ) ≈ IOUT(MAX ) •
VOUT – VIN(MIN)
VIN(MIN)
出力リップルは単純に次のようになります。
VOUT = RESR(ΔIL(RMS))
フライバック・コンバータの出力コンデンサのリップル電流定
格は次の値より大きくします。
IRMS = IOUT •
DMAX
1 – DMAX
入力コンデンサ
入力電流波形は三角波であり、
出力コンデンサに見られるよ
うな大きな方形波を含んでいないので、昇圧コンバータの入
力コンデンサはそれほど条件が厳しくありません。入力電圧の
ソース・インピーダンスがコンデンサのサイズを決めます。
これ
は一般に10μF∼100μFです。低ESRのものを推奨しますが、
0.3Ω程度になることがある出力コンデンサの場合ほどクリティ
カルではありません。
昇圧コンバータの入力のRMSリップル電流は次のとおりです。
IRMS(CIN) = 0.3 •
VIN(MIN)
L•f
• DMAX
バッテリが突然コンバータの入力に接続されると入力コンデ
ンサには非常に高いサージ電流が生じることがあり、
このよう
な条件では固体タンタル・コンデンサは破壊されてしまう可能
性がありますので注意してください。
3873fa
11
LTC3873
アプリケーション情報
フライバック・コンバータでは、入力がパルス状に流れるので、
入力コンデンサに厳しい条件を課します。
リップル電流定格が
次の値より大きな入力コンデンサを選択します。
IRMS =
PIN
VIN(MIN)
1 – DMAX
DMAX
デューティ・サイクルに関する検討事項
LTC3873には標準80%の最大デューティ・サイクルのリミット
があります。
フライバック・コンバータの場合、最大デューティ・
サイクルにより、
トランスのコアの飽和が防がれます。
ただし、
昇圧コンバータのアプリケーションでは、最大昇圧比、
つまり
与えられた入力電圧に対する最大出力電圧が次のように制
限されます。
VOUT(MAX ) =
VIN(MIN)
1 – 0.8
– VD
パワー・スイッチと同期整流器への電流ストレスと電圧ストレ
ス、入力と出力のコンデンサのRMS電流、およびトランスの
利用
(サイズ対電力)
が、
デューティ・サイクルの影響を受けま
VIN
36V TO 72V
15k
ITH
NGATE
LTC3873
GND
VCC
0.1µF
RUN/SS
12.06k
RFB*
21.5k
NIDEAL =
VOUT 1 – D VOUT
•
=
VIN
D
VIN
出力ダイオードの選択
効率を最大にするには、順方向の電圧降下が小さく、逆方向
の漏れ電流の小さな高速スイッチング・ダイオードが最適で
す。昇圧コンバータの出力ダイオードはスイッチのオフ時間に
電流を流します。
ダイオードが耐えなければならないピーク逆
電圧はレギュレータの出力電圧に等しくなります。通常動作の
平均順方向電流は出力電流に等しく、
ピーク電流はピーク・イ
ンダクタ電流に等しくなります。
T1
4.7µF
100V
221k
2.2nF
す。
あいにく、
これらの要件の全てを同時に最適化するように
デューティ・サイクルを調節することはできません。一般に、極
端なデューティ・サイクルはほとんどの部品に対する電流スト
レスに大きな影響を与えるので、避けます。
デューティ・サイク
ルの妥当な目標値は、公称入力電圧で50%です。
この目安を
使うと、
トランスの最適巻数比は次のようになります。
•
•
D2
UPS840
100µF
6.3V
×3
VOUT*
3.3V
3A
Q1
FAN2512
•
D1
BAS516
51Ω
0.1µF
IPRG
VFB = 1.2V SW
VOUT
3873 F07
4.7µF
10V
68mΩ
*5V出力の場合、RFBを42.2kに変更する
図7.3.3V出力のテレコム用非絶縁型DC/DC コンバータ
3873fa
12
LTC3873
標準的応用例
VINが9V∼15V、
VOUTが12VのSEPICコンバータ
VIN
9V TO 15V
10µF
×3
T1
4.56µH
BH510-1009
BH ELECTRONICS
1
4
+
100µF
20V 2
1
2
3
10nF
33.2k
11k
4
ITH
SW
RUN/SS
VFB = 1.2V VCC
GND
3
UPS840
+
LTC3873
IPRG
•
10µF
25V
301Ω
100k
•
NGATE
Si4840
8
47µF
16V
×3
10µF
16V
VOUT
12V
2A
7
6
5
4.7µF
0.1µF
3873 TA05
10Wのテレコム用絶縁型コンバータ
TR1
ISOLATION BARRIER
VIN
36V TO 72V
4.7µF
100V
4•
221k
OPT
221k
MMBTA42
OPT
PDZ6.8B
OPT
BAS516
1
2
3
4
IRPG ISENSE
ITH RUN/SS
FB
GND
VCC
GATE
VOUT
3.3V
3A
7
8
1
100µF
6.3V
×3
51Ω
5•
2
FDC2512
LTC3873
•
9
10
UPS840
2.2Ω
2
1
8
BAT54CWT1G
7
0.068Ω
6
3
5
4.7µF
1210
AND
0805
1µF
OPT
0.1µF
6.8k
BAT760
4
NEC
PS2801-1
1
3
2
274Ω
BAS516
LT4430
1
2
3
VIN
OPTO
GND COMP
OC 0.6V FB
1µF
6
5
4
22nF
330pF
100k
3.01k
22.1k
3873 TA04
2200pF
250V AC
3873fa
13
LTC3873
パッケージ
TS8パッケージ
8ピン・プラスチックTSOT-23
(Reference LTC DWG # 05-08-1637)
0.52
MAX
2.90 BSC
(NOTE 4)
0.65
REF
1.22 REF
1.4 MIN
3.85 MAX 2.62 REF
2.80 BSC
1.50 – 1.75
(NOTE 4)
PIN ONE ID
IPC CALCULATORを使った
推奨半田パッド・レイアウト
0.22 – 0.36
8 PLCS (NOTE 3)
0.65 BSC
0.80 – 0.90
0.20 BSC
0.01 – 0.10
1.00 MAX
DATUM ‘A’
0.30 – 0.50 REF
NOTE:
1. 寸法はミリメートル
2. 図は実寸とは異なる
3. 寸法には半田を含む
4. 寸法にはモールドのバリやメタルのバリを含まない
5. モールドのバリは0.254mmを超えてはならない
6. JEDECパッケージ参照番号はMO-193
0.09 – 0.20
(NOTE 3)
1.95 BSC
TS8 TSOT-23 0802
3873fa
14
LTC3873
パッケージ
DDBパッケージ
8ピン・プラスチックDFN (3mm 2mm)
(Reference LTC DWG # 05-08-1702 Rev B)
0.61 ±0.05
(2 SIDES)
0.70 ±0.05
2.55 ±0.05
1.15 ±0.05
パッケージの
外形
0.25 ± 0.05
0.50 BSC
2.20 ±0.05
(2 SIDES)
推奨する半田パッドのピッチと寸法
3.00 ±0.10
(2 SIDES)
ピン1バーの
トップ・マーキング
(NOTE 6を参照)
0.200 REF
R = 0.05
TYP
R = 0.115
TYP
5
0.40 ± 0.10
8
2.00 ±0.10
(2 SIDES)
0.56 ± 0.05
(2 SIDES)
0.75 ±0.05
0 – 0.05
PIN 1 R = 0.20
または0.25 45 の
面取り
4
0.25 ± 0.05
1
(DDB8) DFN 0905 REV B
0.50 BSC
2.15 ±0.05
(2 SIDES)
底面図―露出パッド
NOTE:
1. 図面はJEDECのパッケージ外形MO-229のバージョン
(WECD-1)
に適合
2. 図は実寸とは異なる
3. 全ての寸法はミリメートル
4. パッケージ底面の露出パッドの寸法にはモールドのバリを含まない。
モールドのバリは
(もしあれば)各サイドで0.15mmを超えないこと
5. 露出パッドは半田メッキとする
6. 網掛けの部分はパッケージのトップとボトムのピン1の位置の参考に過ぎない
3873fa
リニアテクノロジー・コーポレーションがここで提供する情報は正確かつ信頼できるものと考えておりますが、その使用に関する責務は一切負い
ません。また、ここに記載された回路結線と既存特許とのいかなる関連についても一切関知いたしません。なお、日本語の資料はあくまでも参考資
料です。訂正、変更、改版に追従していない場合があります。最終的な確認は必ず最新の英語版データシートでお願いいたします。
15
LTC3873
関連製品
製品番号
説明
注釈
LT 1619
電流モードPWMコントローラ
300kHz固定周波数、昇圧、SEPIC、
フライバック・トポロジー
LTC1624
電流モードDC/DCコントローラ
SO-8;300kHz動作周波数;降圧、昇圧、SEPICデザイン;VIN:最大36V
LTC1700
No RSENSE同期整流式昇圧コントローラ
効率:最大95%、0.9Vまでの低入力動作
LTC1871-7
広い入力範囲のコントローラ
No RSENSE、7Vゲート・ドライブ、電流モード制御
®
LTC1872/LTC1872B SOT-23の昇圧コントローラ
最大5Aを供給、550kHz固定周波数、電流モード
LT1930
1.2MHz、SOT-23の昇圧コンバータ
出力:最大34V、2.6V ≤ VIN ≤ 16V、
ミニチュア・デザイン
LT1931
極性反転1.2MHz、SOT-23のコンバータ
正から負へのDC/DC変換、
ミニチュア・デザイン
LTC3401/LTC3402
1A/2A、3MHz同期整流式昇圧コンバータ
効率:最大97%、超小型ソリューション、0.5V ≤ VIN ≤ 5V
LTC3704
正-負DC/DCコントローラ
No RSENSE、電流モード制御、50kHz∼1MHz
LTC1871/LTC1871-7 No RSENSE、広い入力範囲のDC/DC昇圧コントローラ No RSENSE、電流モード制御、2.5V ≤ VIN ≤ 36V
LTC3703/LTC3703-5 100V同期整流式コントローラ
昇圧または降圧、600kHz、SSOP-16、SSOP-28
LTC3803/LTC3803-5 200kHzフライバックDC/DCコントローラ
外付け部品によってだけ制限されるVINとVOUT
LTC3805
周波数を調節可能なフライバック・コントローラ
外付け部品によってだけ制限されるVINとVOUT
LT3825
オプトアイソレータ不要の絶縁型同期整流式
フライバック・コントローラ
VIN:24V∼75V、最大80W、電流モード制御
LT3837
オプトアイソレータ不要の絶縁型同期整流式
フライバック・コントローラ
VIN:4.5V∼20V、最大60W、電流モード制御
LTC3872
No RSENSE昇圧コントローラ
550kHz固定周波数、2.75V ≤ VIN ≤ 9.8V
LTC3873
No RSENSE固定周波数、昇圧/フライバック/
SEPICコントローラ
外付け部品によってだけ制限されるVINとVOUT、200kHz周波数、
ThinSOTまたはDFNパッケージ
3873fa
16
リニアテクノロジー株式会社
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-6紀尾井町パークビル8F
TEL 03-5226-7291 FAX 03-5226-0268 www.linear-tech.co.jp
●
●
LT 0708 REV A • PRINTED IN JAPAN
 LINEAR TECHNOLOGY CORPORATION 2007